ウルトラマンフレイス   作:サザンクロスじわさんZ

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物凄いまえがきに書こうと思ってたことがあったけど忘れてしまった。


第26話 炎神、荒ぶる(灼熱怪獣ザンボラー登場)

ある日のことだった。神奈川県にある宮の森工事現場にて、地面が突然燃えだしたのだ。

そしてしばらくして、そこから怪獣が出現した。

 

すぐにZETAに連絡が入る。

「神奈川県鎌倉市宮の森工事現場にて怪獣が出現しました!」

ミカは通報内容をそう報告した。

「怪獣?今度はどんなのだ?」

隊長はそれを聞いて尋ねる。

「なんでも物凄い高熱を放っているようです」

「高熱?まぁいい、ツバサ、ショウ!現場にゼータウイングで飛んでくれ」

「了解!」

 

ゼータウイングが宮の森工事現場上空に現れた。

「あれか…」

ツバサが上空にから炎に囲まれた怪獣を見つける。

怪獣は四足歩行、背中には赤い発光体がついている。

ショウがサーモグラフィーのモニターを出した。

「すげぇな…、マグマと同じくらいあるぞ、あいつの体温」

「まぁ、とりあえず攻撃開始!」

ツバサはレバーを引いて怪獣めがけてミサイルを発射した。

ミサイルは怪獣に命中する。

だがその次の瞬間、ゼータウイングの後部エンジンに火がついたのだ。

「な、なんだ!?」

「まずいっ!高度が落ちているぞ!」

だが脱出しようにも下は炎に包まれていてとうていできたものではない。

「どうする!?ショウ!」

「とりあえずどうにかしてちゃんとした地面に不時着するしか…!」

そうこうしているうちに、工事現場の外の広い道路が見えてきた。

ゼータウイングはそこをスライディングしながら不時着していった。

「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

ゼータウイングはしばらく横滑りしてから止まった。

「何とか…、下りられたみたいだな…」

ショウはため息をついた。

 

2人はゼータウイングの外に出る。

「さぁーて、これからどうするか」

ツバサはショウにきいた。

「さぁな…、頼みのゼータウイングを失っては…」

だがその時だ。

「あの…、ZETAの隊員さんですか?」

突如、近くを通りかかった老女に声をかけられた。

「はい、そうですが…」

すると老女は言った。

「斬戊羅は悪い怪獣では無いんです」

「ザンボラー?」

「それが…、怪獣の名前ですか?」

ツバサがそう訊くと老女は答えた。

「そうです。この宮の森工事現場にはかつて宮の森神社という神社がありました。そこで祀られているのが斬戊羅、火の神です。ですがそこに大型ショッピングモールが作られることになり…」

「それでザンボラーは怒ったと、そういうわけですね」

ショウは言った。

「はい、そういうことです」

 

2人は、その話を、南部隊長のもとへと伝えた。

「なるほど…、そのザンボラーとかいう怪獣は土着の神であり、自然破壊に怒っているだけで倒すべき存在ではないと…」

「はい」

すると隊長は言った。

「だがそれでも…、被害が出ていることは確かだぞ」

「それは…」

ツバサは言葉を濁す。

「やつは今、地底を東京に向かって移動中だ。だがやつの体温のせいで地表にも被害が出ている。川の水は沸騰し、地表は燃え上がり、多くの人が逃げ惑っているのだ。お前達はそれでもやつを倒すべきではないというのか?」

隊長はそう言って通信を切った。

「いいんですか?怪獣も人間も救う、それがあなたのモットーでは?」

ミカが尋ねた。

「いいや、怪獣と人間の共存についてアイツらに考えさせるいいチャンスだと思ってな」

 

1台の車が公道を全力で走り抜けていく。

「もしあいつが東京へ向かっているのなら、川崎のコンビナートを通るはず!だとしたら大変なことに…!」

だがその心配は事実となってしまった。

ザンボラーはコンビナートの地面を突き破って地上に姿を現した。

そして背中の発光体を光らせると石油タンクを次々と爆破していった。

ツバサとショウの車は、それが見えるところに来ると止まった。

そして2人は車から降りる。

「ショウ!どうにかしてやつを鎮める方法を考えるんだ!」

「分かってる!」

2人はそう言いながらコンビナートに向かって走っていった。

やがてザンボラーのすぐ近くまでたどり着く。辺りは炎に包まれて燃え盛っていた。

「ツバサ?祟り神はどうやって鎮める?」

ショウが不意に訊いた。

「そりゃあ…、大切に祀るとか…、かな」

「そうだよ!それだよ!」

「でもお前この状況でどうやって祀るってんだ?」

ツバサは訊く。

するとショウは答えた。

「ったく、敬意を持って接すればそれは祀っているのと同じことにならないか?」

だがその時だった。2人の近くで爆発がおきた。

そして2人は吹っ飛ばされた。

ツバサが顔を上げると前方にフレイスフラッシャーが転がっていた。

ツバサはそれに手をのばすが届かない。

「く…」

そしてもう一度思いっきり手をのばす。

ようやく届いた。

ツバサはそれを展開して、フレイスに変身した。

 

「デュア!」

フレイスはザンボラーに向かって構えをとる。

ザンボラーはそれを見ると突進してきた。

フレイスは後方に吹っ飛ばされた。

さらにその上にザンボラーがのしかかってくる。

だがフレイスはそこから脱するとザンボラーの背中に馬乗りになった。

そして発光体にチョップを入れる。

するとザンボラーは発光体を光らせ、フレイスめがけて熱攻撃をしてきたのだ。

フレイスは一瞬怯み、地面に投げ出された。

そんなフレイスをザンボラーは何度も尻尾で打ちつける。

そして、倒れ込んだフレイスにザンボラーはトドメを刺そうと向き直った。

 

するとその時だ。フレイスとザンボラーの間にショウが割って入った。

ショウは、言う。

「静まれ!静まるのだ斬戊羅よ!お前の怒りはもう十分に理解した。だから静まるのだ!だが私は約束する!お前のために新しい社と、宮の森の土地の返還を!だからもう、これ以上お前の好きな自然を、人々を傷つけるのをやめるのだ!」

ザンボラーの動きが止まった。

フレイスもゆっくりと立ち上がる。

やがてザンボラーは戦意喪失し、地面へと潜っていった。

フレイスもそれを見届けると、光に包まれてツバサの姿へと戻った。

 

やがて、それからしばらくして、宮の森工事現場の工事中止が発表された。

そしてそれと同時に宮の森神社の新しい社殿建設の計画も発表された。

 

ツバサとショウはその建設予定地を眺めながら言った。

「人間の傲慢さはいつまで経っても変わらないものなんだなぁ」

「そうだな、今回だって、自分たちがちっぽけな存在だということを忘れたから起こったんだ…」

「たとえどんなに文明が進歩しようと、神や人智を超えた力ってのはある程度のブレーキとして必要なのかもな」

 

やがてその工事現場は夕日に照らされていった。




前書きと同じ現象があとがきでも起きる俺は疲れている。
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