長野県、権現山。雪男伝説もあるというこの山で、1人の登山客が、登山道をはずれて、何かから逃げていた。
「ひぃっ、来るな、来るなぁっ!」
彼の後ろからは、1人の、白い着物を着た若い女がゆっくりと歩いて追ってきていた。
「待て、やめろ!うわぁぁぁ!」
彼は、そこで、木の根につまづいて転んでしまった。
「ようやく追いついたわ。いとしい人っ」
女はそう言うと、覆いかぶさるようにして、上に寝そべった。
「やめろっ、やめろぉぉぉぉ!ぎゃあああああっ!」
男の体は氷漬けになっていった。
「こうなった方がもっと素敵よ…」
「なんだ、またやってるのか、小雪…」
不意に、革ジャン姿の男が木陰から現れた。
「ケイン…」
小雪はそう言うと立ち上がった。
そして、ケインの方へと歩いていく。
「ヤプールが死んだ…、アイスロンは我々のものだ」
ケインは、そう言った。
「まぁ、じゃあこの地球ももうすぐ…、240年待った甲斐があったわね」
小雪は言う。
「フン、既に作戦は開始した。既に我々配下のガンダーは地球人共の武器工場の破壊を開始している。我らも行くぞ…、我々の作戦を遂げに」
その頃、ZETA兵器開発部本部では、動力炉が破壊され、機能が完全に停止していた。
「まったく、どうなっているんだ!」
大道寺は怒鳴り散らす。
「何者かが人為的、もしくは怪獣によって破壊されたもようです」
大道寺の部下は言った。
「なるほど…、怪獣か…」
大道寺はそう言ってツバサの方を見た。
ツバサは動力炉へ向かう廊下を歩いていく。
だがその時、2度目の揺れが襲った。
そして、天井が崩れ始める。
「しまった…、まずいっ」
咄嗟にフレイスフラッシャーを構えてフレイスに変身する。
「なんなんだ!またか!」
大道寺達もその揺れは経験していた。
「ウルトラマンはまだか!」
そして、3度目の揺れが襲う。そして、その揺れで部屋の天井が崩れ、大道寺達はその下敷きとなった。
フレイスとガンダーはくみあいながら地上へと現れた。
そして、互いに距離をとると構えをとった。
「デュア!」
そして、お互いに突進していく。
やがて、またしても組み合うと、ガンダーはワンりょでフレイスをねじ伏せ、そのまま、冷凍光線を放った。
フレイスは顔面から少しづつ凍っていく、だがそこでバーニングモードにタイプチェンジをして、全身を炎に包み、その氷を溶かした。
そして、そのままガンダーを投げ飛ばす。
落下したガンダーに向かってフレイシウム光線を放って、爆散させた。
やがてフレイスは光に包まれて、ツバサの姿に戻った。
その時、ゼータウイングが現れ、すぐ近くに着陸した。
そして、中から南部隊長とミカが降りてきた。
「黒田達からの、通報で来てみたが何事だこれは」
南部は言った。
「今言うと長くなりますが…、とりあえず見ての通りです」
ツバサは答える。
「そうか、まぁいい、だが後で話は聞かせてもらおう」
南部とツバサはそう言って帰ろうとする。
だがその時だった。
ミカが今入った連絡を報告した。
「東京にて、超獣が出現!東京中を氷漬けにして暴れているようです」
アイスロンは天候を操り、東京を雪と氷の世界へと変貌させていた。
そして、その様子をケインと小雪がビルの屋上から眺めている。
「まぁ、素敵ね…、地球がこんな世界になるなんて…」
小雪は言った。
「フン、まだまだこんなの序章に過ぎん。恐らくウルトラマンは現れるであろう。我らはそれを叩き、次に一気に地球を氷河期へと変貌させる」
「ふふ…、さすが私のケインね…」
小雪はそう言うと、ケインの腕にもたれかかった。
「勝手に言っておけ」
その上空をゼータウイングが通過した。
「攻撃開始!」
本来は二人乗りのゼータウイングに3人も乗っているので、中はかなり窮屈だ。
だがそんなこと構わずに、ミサイルはアイスロンに命中する。
アイスロンはゼータウイングめがけて冷凍光線を発射するがゼータウイングはそれを旋回して避けた。
「人間どもが来たわ…。どうするの?」
小雪はケインにきいた。
「放っておけ、アイスロンの敵ではない」
ゼータウイングはアイスロンめがけてレーザーを浴びせる。
アイスロンは再び冷凍光線を放った。
今回も、ゼータウイングは旋回して…。
かわせなかった。ゼータウイングのエンジンが凍りついてしまったのだ。
「まずい!落下する!」
ゼータウイングは地上に滑り込むようにして落下した。
「うわぁぁぁ!!」
そしてしばらく横滑りを続けると止まった。
「やったわ!すごいわね!アイスロン!」
小雪はそう言って喜ぶ。
「当然だ。あとは中の人間どもを踏み潰してしまえ」
だがそこで小雪は反論した。
「何を言っているの?人間は私の楽しみのためにとっておかなくちゃあ…」
だがここでケインが、小雪の胸ぐらをつかんだ。
「貴様、甘いぞっ!人間とはいえ相手は戦士…、倒す時は抜かりなく…だ」
そして小雪の胸ぐらを離す。
「だが、まぁいい、アイスロンに氷漬けにされるくらいならしてやってもいいだろう」
ツバサ達は、ゼータウイングから脱出すると、地上に降り立った。
そして、レーザーガンを構えて、攻撃を開始する。
だが次の瞬間、アイスロンは3人目がけて、冷凍光線を放ってきたのだ。
「うわぁぁぁ!!」
3人は一気に氷漬けになってしまった。
そして、次の瞬間、そこに小雪が現れた。
「ふふ…、今まで以上に素敵なコレクションになったわ…、特にこれとか…」
そう言って、氷漬けになったツバサに体を寄せる。
だがそこで、ツバサの胸元が光り輝き始めたのに気づく。
「な、何よこれ…」
そして次の瞬間、氷が勢いよく割れて、小雪は後方に吹っ飛ばされた。
「きゃあっ、一体…、なにが…」
目の前には、ツバサがフレイスフラッシャーを持って、立っていた。
「なるほど…、ありがとうな、フレイス!」
ツバサはそう言うとフレイスフラッシャーを天に掲げて変身する。
「デュア!」
登場とともに、フレイスはアイスロンに飛び蹴りを浴びせた。
アイスロンはそのまま地面に倒れる。
そして立ち上がったが、今度は、パンチをくらってしまった。
「許さないわ…、許さないわよ…ウルトラマン!」
そして、小雪は怪獣の姿となり、巨大化したのだ。
全身が白い毛におおわれた。角のある怪獣であった。
怪獣は曇天の空に咆哮した。
と、今回はここまで、決着はまたしても次回に持ち越しという…。まぁ楽しみにしてて下さいませっと