ウルトラマンフレイス   作:サザンクロスじわさんZ

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第44話です。よろしくお願いします(ねこです感)


第44話 帰ってきたウルトラマンジーク(地底怪獣グドン登場)

深夜、東京の市街地には怪獣が現れていた。

岩石のような皮膚に、2本のツノ、両手はムチになっている。

そして、それと戦うのはツバサとキョウスケの乗るゼータウイングだ。

「いくぜぇ!!」

ゼータウイングは次々と怪獣にミサイルを撃ち込んだ。

しかし怪獣はビクともしない。

「なんて硬い皮膚なんだ!喰らえ!」

今度は、レーザーが放たれる。

しかし、やはり怪獣には効果がなかった。

そして、怪獣は両腕のムチを振り回すとゼータウイングを叩き落とそうとしてくる。

ゼータウイングはそれをかわすが、今度は怪獣の尻尾が襲った。

尻尾はゼータウイングに命中し、ゼータウイングがだんだんと高度を下げていった。

「ツバサ!」

「分かりました!」

ツバサはフレイスフラッシャーを掲げて展開させる。

 

光とともにフレイスが現れ、墜落するゼータウイングをキャッチした。

「ありがとう、ツバサ…」

キョウスケはフレイスに向かって呟く。

フレイスはゼータウイングを地面に置くと、怪獣に向かって構えをとった。

怪獣はフレイスの姿を見ると咆哮した。

フレイスは怪獣に向かって突撃する。だが、怪獣はそんなフレイスをムチではね飛ばしたのだ。

フレイスは思いきり地面に叩きつけられた。

怪獣は倒れたフレイスに向かって迫ってくる。

だがフレイスは怪獣の腹部にキックを浴びせると立ち上がった。

そして、怪獣のムチを持って引き寄せる。

「デュアッ!」

怪獣の喉元に手刀を何度も打ち込んだ。

だがここで怪獣のムチがフレイスの首に巻きついたのだ。

フレイスはバーニングモードにタイプチェンジして、ムチを引きちぎろうとするが出来なかった。

怪獣はそのままフレイスを持ち上げると、地面にたたきつける。

フレイスのカラータイマーは点滅を始めた。

怪獣はそんなフレイスを見届けると、地面に潜って逃走した。

翌朝、ミナとゲンは小学校への取材に来ていた。

「こ、今回は平和そうな取材で良かったっすねぇ」

廊下で授業の見学をしながらゲンは言った。

「えぇ、まぁ今のところはね」

「今のところって、なんすかっ!これからなんか起こるんすか!?嫌っすよ!脅かさないでくださいよ〜」

「ふふっ、面白い」

ミナは思わず呟いた。

「あっ、さりげなく今面白いって言いました!?ちくしょう〜、おもちゃにしやがって〜」

だがそんな間、ミナはこの間のツバサとの会話を思い出してしまった。

「私の…、心の光…か」

「え、なんすかいきなり?」

「ねぇ、ゲンくん。私の心に光ってあると思う?」

ミナはゲンに訊く。

「えぇ〜、光っすか?確かに相馬さんは可愛いし輝いてますけど…、え、光ってなんすか?」

「やっぱきく人を間違えたわ…」

だがその時だった。地面が大きく揺れた。

「じ、地震っすか!?」

教室の中では小学生たちが机の下に潜り込むのが見えた。

だが、それは地震ではなかった。

学校の近くに怪獣が現れたのだった。

あの深夜、フレイスと戦った怪獣と同じ怪獣だ。

怪獣は学校に向かって進撃してくる。

ミナはゲンを連れて校庭に飛び出していた。

「に、逃げましょうよ、相馬さん!?」

ゲンはそう言いながら、ミナに手を引かれて無理やり連れてこられていた。

「いい、ゲンくん。怪獣に学校を攻撃させちゃあだめ!行くよ!」

「行くってったって、武器なんてなぁんにもないっすよ!」

だがミナは首を横に振った。

「武器なら…、ここにあるわ…」

「へ?」

ミナは空中に手を伸ばすと叫んだ。

「ジーク!私にもう一度光をぉぉぉぉぉぉ!!!」

空中に伸ばしたミナの手の中に、ジークペンダントが現れ、ミナはそのままジークの姿へと変身した。

 

その姿は、以前のジークに似ていたが、全身には、黒と金色のラインが入っている。

 

「え…、相馬さんが…ウルトラマン?」

ゲンは腰を抜かして、その場に座り込む。

 

「タァッ!」

ウルトラマンジーク(V2)は掛け声とともに構えをとった。

そして、怪獣に向かって突進していく。

怪獣はムチを使ってジークに攻撃しようとしたがジークはそれを受け止めると怪獣を持ち上げた。

そして、地面に向かって叩きつける。

怪獣は地面に潜って逃げようとするが、ジークはそれを許さなかった。

怪獣の尻尾を掴むと引き寄せたのだ。

そして、その怪獣の尻尾を持って振り回すと空中に投げ飛ばした。

ジークは怪獣めがけて腕をL字に組み、ジークロスショット(V2)を発射した。

怪獣は爆散する。

それを見届けたジークは光に包まれてミナの姿に戻った。

 

人間の姿に戻ったミナは校庭で腰を抜かして座り込んでいる。ゲンに手を差し伸べた。

「え、えと…、あの…、相馬さん…ウルトラマン…」

そう言いながら、立ち上がるゲンにミナは笑顔で言った。

「そっ!私はウルトラマン!でもなるべくならみんなには黙っておいてね!」

そう言ってウインクをする。

「りょ、了解っす!」

ゲンはそう答えた。

 

その日の夕方、あるカフェにいたツバサの向かいに、メトロン星人人間態が座った。

「久しぶりだな。メトロン星人」

ツバサは言う。

「こちらこそ、ウルトラマン」

メトロン星人はそう言った。

「ところで、こんな所に呼び出して、何の用だ?」

「実はなぁ、君に会わせたい子がいてな」

「会わせたい…子?」

ツバサが聞くとメトロン星人は近くの植木の陰に向かって言った。

「おい、もう出てきてもいいぞ。この人ならお前の力になってきてくれるはずだ…」

しばらくして植木の陰からゆっくりと、黒い服を着た少女が姿を現す。アスハだった。

その顔色はかなり悪い。

「あっ、お前はデストネスの…」

ツバサは身構える。

「待て、安心しろ、この子は敵ではない…」

メトロン星人はそう言ってツバサを制した。

そこでツバサはアスハが顔色が悪いだけでなく、震えているのにも気がつく。

「さぁ、お嬢さん、言ってご覧、何があったのかを…」

メトロン星人はそう言って促した。

アスハは半泣きになりながらテーブルに勢いよく手をつくと叫ぶように言った。

「先生を…!どうか先生を助けてあげてください!」

「待て、何があったか聞こうじゃあないか。だから…」

しかしアスハは泣き始めてしまい。とても話せる状況にはならなかった。

そこでメトロン星人が説明を始める。

「先生、つまり西園寺カズトは…、奴に…、ウルトラマンデストネスに完全に征服されてしまった…!」

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