最終2話は明日投稿になります。いつもありがとうございます。
「デュア!」
「ハアッ!」
フレイスとデストネスは同時に構えをとった。
そして、同時に突進していく。
フレイスとデストネスのパンチがお互いにぶつかり合う。だが、デストネスの方が僅かに強かった。
フレイスは力負けし、後方に吹っ飛ぶ。
デストネスはそこに光弾を次々と撃ち込んだ。
ところがフレイスはそれを避けると、ブリザードモードにタイプチェンジをする。そして空中に飛び上がり、飛び蹴りの体勢に入った。
今度はデストネスが後方に吹っ飛ばされる番だ。
だがデストネスはそれと同時に四足歩行の怪獣に変身する。
「キングザウルス三世か…、怪獣に変身できる能力とは、やはりあの男を選んでよかった」
デストネスはそう言うと、フレイスの脚に噛み付いた。フレイスはその痛みに倒れ込む。
キングザウルス三世の姿のデストネスはそんなフレイスにのしかかった。
だがフレイスはバーニングモードにタイプチェンジをし、キングザウルス三世をはね飛ばす。
するとデストネスは今度は人型の戦士に変身をした。
「ならばキリエロイドはどうだ!!」
そして、キリエロイドは手から火炎を放射する。
フレイスはそれをサークルバリアで防ぐが、気がつくと別の鳥型の怪獣に変身したデストネスによってバリアは破壊された。
「喰らえ!バードンの高熱火炎を!!」
フレイスにのしかかったバードンは高熱火炎を放射してくる。
それを喰らったフレイスはカラータイマーの点滅が始まった。
それを見たデストネスは元の姿に戻り、腕をL字に組む。
だがその時、空中から光線が飛んできて、デストネスを襲った。
それは、ゼータウイングだった。
「ツバサとデストネスとの戦いが始まったらしいと聞いてなぁ!」
「やっぱり私たちも加勢しないと!」
ゼータウイングに乗ったショウとミハルは言った。
だが次の瞬間、デストネスは腕をL字に組み、ディージウム光線をゼータウイングに向けて発射したのだ。
それを見たフレイスはデストネスとゼータウイングのあいだに割り込み、自身を盾として、その攻撃を喰らった。
「ツバサ!」
ショウが叫ぶ。
フレイスはゼータウイングに向かってゆっくりと頷くと、ディージウム光線の黒い光の中に包まれ、消滅した。
「そんな…」
ミハルはうなだれる。
邪魔者を排除したデストネスは両腕を天に向かって伸ばし絶叫した。
「う…」
ツバサは森の中で意識を取り戻した。
全身から血が流れている。
その手には、フレイスフラッシャーが握られている。
しかし、よく見ようと持ち上げた途端に、それは砂のように崩れ落ちた。
デストネスはZETA基地に向かってゆっくりと歩き始めていた。
「ウルトラマンがやられた…。残るのはこの私が…」
メトロン星人はそう言って行こうとする。
だがそんなメトロン星人をアスハが引き止める。
「ダメです!そんなことをしたら…あなたまで…」
アスハは涙を流し始めた。
「しかし…、では誰が守るというのだ…。アスハ、お前は…、お前だけは逃げろ…!」
メトロン星人はそう言うと本来の姿になり、巨大化する。
「デストネス!次はこの私が相手だ!」
「ほぉ?宇宙人ごときが、私に歯向かうというのか」
デストネスは手から光線を発射する。
メトロン星人はそれを喰らって後方に吹っ飛ばされた。
さらに倒れ込んだメトロン星人をデストネスは踏みつけた。
「お前には…、怪獣の力を使うまでもない…。これでトドメだ!!」
だが次の瞬間、デストネスは背後に光線を喰らって倒れ込んだ。
「メトロン星人!私も加勢するわ!」
そこには、ウルトラマンジーク(V2)の姿があった。
「なっ、貴様もか!よってたかって!滅ぼしてくれるわ!!」
デストネスはそう言うと立ち上がる。だがここでデストネスのカラータイマーは点滅を開始した。
「ちっ、時間切れか…」
デストネスは黒い光に包まれると、そのままどこかへ飛び去った。
ミナはメトロン星人人間態、アスハ、そして、ショウとミハルをツバサの所へと案内した。
ツバサは血を流して、気を失って倒れている。
「ツバサ!」
ミハルはそれを見ると、ツバサに駆け寄った。
「大丈夫、気を失ってるだけだから…。でも…フレイスに変身する能力を…」
ミナは説明する。
するとアスハはミナに詰め寄った。
「でもあなただって変身する能力を1度失ったんですよね!きっとツバサさんだって…」
ミナは無言で頷いた。
「とりあえず…、医療施設に運ぼう、ZETA基地が近いのが幸いだった」
ショウが言う。
全員ゆっくりと頷いた。
その日の深夜…。ツバサはゆっくりと目を覚ました。
全身に点滴をされ、ベッドに寝かされている。
そして、身体中に痛みが走った。
「ち…、ダメか…。だが俺は諦めないぞ…、俺自身の光で…、きっと…、変身してみせる…」
ZETA基地、南部隊の部屋には珍しく、来客があった。
それは、メトロン星人、アスハ、そしてミナの3人だ。
「なるほど…、つまりその…怪獣研究家は奴に体を乗っ取られていると…」
3人の説明を聞いて南部が言った。
「はい、ですから…、先生は殺さないでください…」
アスハは言う。
「しかし驚いたなぁ、あの相馬さんがウルトラマンジークだったなんて…」
シンペイは呑気に言った。
「あなたは少しは状況を考えて発言しなさいっての」
それをミハルが注意する。
だがその時、基地内に警報が鳴り響いた。
「基地内に多量の侵入者です!!」
ミカはモニターを見ながらそう声を上げる。
すぐさま大スクリーンに映像が映し出された。
そこにはあのデストネスの尖兵が映し出されていた。
「ち…、来やがったか…。迎え撃つ!」
南部はそう全員に命じた。
「それと相馬元隊長、あなたはメトロンと松前さんを守って!あと…、俺も出撃する。指示は任せた!」
「了解!」
ミナは敬礼をした。
すぐさま隊長を含む南部隊全員は出撃する。
その頃、カズトはある遺跡に来ていた。
「この男…、怪獣のDNAを採取して変身能力を得てたらしいな…。ならば私もそれを真似させてもらう…」
そしてカズトが上空に手をあげると、空には暗雲がうずまき始めた。
それから暗雲の中心から黒い稲妻が伸び、遺跡の入口へと入っていく。
しばらくして、遺跡はガラガラと崩れ始めた。
そして、その中から巨大な怪獣が出現したのだ。
「いいぞ…、そして、我が力となれ…。邪神!ガタノゾーアよ!」