416の時間だ。
9には心残りがありますが45を書きすぎたので暫くお休み。
出来るだけ「いきなり最新話を見ても「面白そう」に見える」作り方を考えて常に話をクルックルさせてるんですが、そろそろ俺の馬力の限界が見えてきてる所は有る。
【このページは妙に汚い。肩ごと動かして書いたのではないかという大きさの字だ】
D月F日 怪しい曇り
朝に手を動かしてみたが、右腕はそこそこ動くようになってきた。もう射撃のサポートハンド(って言うらしい、416が教えてくれた)は務まりそうな予感。もう食事は摂れる、というか左で食べる努力をした。
45は妙に心配性だ、9も焚きつけるから今日も食べさせてもらうはめに。G11が目を見開いてこちらを見ていたが、一体どうしたのやらね。
そう言えば416の様子がちょっとおかしい。俺の話を聞いてない上に注意散漫。色仕掛け(笑)も少なくなった、まあ俺としては助かるんだけどな!
45も「何か心配だね」とは言っていた、思いの外気にしてるようなので「俺は良いから喋ってこい」つったのにこれがまた譲らんこと譲らんこと。素直じゃないやつだ。
仕方なく俺がアイツに喋ってみたのだが、反応が薄い。試しにスカートめくりを敢行したらぶん殴られた。でも俺の左側から拳を向けてくる気遣い、嫌いじゃないぞ。気絶するかと思ったがな!?
それからはまた銃の話を沢山してもらった。珍しくG11が混じっていたがやはり見た目で油断は出来ない、銃の話だと目が違う。
まあ機嫌が治ってよかったよかったという所でG11からこそこそと「416、ちゃんと相手してあげてね」との思わぬ意見が飛んできた。俺にマトモに喋ったのって何回目? いっつも会話に知らない間に混ざって消えてるだけだから珍しい。明日は大雪だな。
ところで俺は妙案を思いついたのだが聞いてくれ! いや聞くんじゃなくて読んでくれかな!? いやどっちでも良いね!
UMP姉妹の介護(強制)の脱出手段を発見したのだよ、その名も「骨を切らせて肉を断つ戦法」! G11と416で俺の横を埋めてもらうだけ、単純単純。
416は最初嫌がっていた。「45が…………」と言っていたが何のことやら、だいぶ渋っていたがG11の「まあ良いよ、暇だし416もソッチのほうが良さげだ」という気怠げな言質を盾に押し切った。
もちろんUMP姉妹は共謀を疑ったが「偶にはお前らも冷めてない飯を食おうな!」と適当に言ったら黙った。ああ、言い忘れてたけど最近配給を廃止した。ちょろっと俺が持ってくればいいだけだし。
G11は飯中に寝るという暴挙に出るらしく、肩を叩いてやって起こすようにしたのだが、その内寄りかかって起きなくなった。馬鹿野郎、寝たら(俺が)死ぬぞ!
416はもじもじとしてこっちに来ないので無理やり引き寄せた。お前が俺と間を空けているとコイツラ埋めに来るでしょうが。
というかこの二人、慣れてきたら俺を横目に説教が始まるらしい。寝るG11に叱る416。俺に乗りかかりながら叩き起こす416は、何というか怖かった。お前からAR15を感じる…………。
自分から俺に乗りかかっておいて、顔が合うなり逃げ出す416には困惑した。ありゃ何だ、俺に惚れたか?
そして今このページ、ようやく俺が書いているのだ。手首はまだ動かしにくいからアレだが、肩で字を書いてる。この調子で45から卒業するぞ俺は。
――――横で45寝てるけど。
まあまあ、良かれと思って付き合ってあげてよ~! 45姉、添い寝してるときは寝顔がちょっとだけ機嫌良さそうで好きなんだ!
E月G日 芯まで凍る大雪
マジで大雪だったじゃねえか。っていうか9は勝手に書くな、これフリーのホワイトボードとかじゃねえから。
というか不味いぞ、45に起こされる朝がデフォルトになっている。人に起こしてもらうようになると自分で起きる能力を失う、困ったもんだ。
何か起きてたG11に相談したら「速くしないと既成事実で固めてくるタイプだよ、45って」と物騒なことを言い出した。既成事実って、そんな話はしてねえよ。
もう足は治った。うーんピンピンしてるぜ! 45がボソッと「治っちゃったんだ…………」と言っていたような気がするが、流石に気のせいだ。自意識過剰は駄目だぞ俺。
416がまた心ここにあらずだったので、胸を鷲掴みした。腕を折る勢いで背負投げされた。背中をかなり強打したらしいよ俺。
骨斬肉断作戦で朝は乗り切った、さすがG11だぜ! 朝なのに寝てる、416は気軽に服持って引き回そうとするのを辞めなさい。
ただちょいちょいまだ食事を零しそうになるみたいだ、仕方なく416に手伝ってもらった――――――
いつもの喋りまくる道中。いや全くもって説明がないが、任務中なのにこんなに無警戒で良いのだろうか。AR小隊はちゃんと鉄血の位置把握が出来てたけど、コッチはそういう話は聞かない。
今日の道中、45は最初の方は何処と無く距離を取っていた。しかしあんまり会話に参加したそうなので、俺と9のジェットストリームアタックで会話にブチ込んでやった。成し遂げたぜ。
そう言えば416が質問をしてきてな?
「何でこんなに構ってくるのよ!?」
彼はキレられていた。416はあまりに絡んでくる大の大人という存在がかなり面倒らしい。
――――というのは冗談にしても、彼には1か10しか無いのは事実で。G11に頼まれてからの彼はウザいほどに彼女に絡んでいた。
もはや酔っ払い、控えめに言ってもクレーマーと同程度。
「いや面白いから」
「45で遊びなさいよ、何で私なのかしら――――――」
何で、と言われて彼は首を傾げた。45のような掴みどころのないものではなくて完璧に分かっていない、と切に伝わってくる立ち姿に416も語尾を濁す。
後ろでは鳥鍋を敢行する9の騒ぎ声。どうやら45が止めつつも自由に作らせているようだ、G11は特に意味もなく9に巻き込まれている。
416は気でも逸らしたかったのかその様子をぼんやりと眺めていたが、急に彼が動き出す。
「あ、分かった。お前弟に似てるんだわ」
「私は一応女をモデルに設計されてるのだけど?」
「顔とかじゃねえよ…………」
ピントを外したクレームに眉を顰める。元から416は何処と無く空気の読みきれない言動が多く、専ら彼の中ではポンコツのようなイメージが固まっていた。
じゃあ何なんだ。言外に圧を込める416に彼は全く動じた様子はなく、いつもどおり脳天気に考え耽った後に答える。
「何か面倒見が良いところとか、完璧主義者な所とかあのバカにそっくりだ」
「馬鹿と一緒で悪かったわね」
ぷいっと機嫌を悪くした416に齟齬を感じたのだろう、ひらひらと手を降って彼が誤解を暗に伝える。
416もそこまで言うとは考えていなかったからかあっさりと機嫌を治す。
「俺よりよっぽど善良だ。ただ気はつけろよ、アイツみたいに拗らせると面倒だ」
いやあ、と顎に手を当てて遠いものを見るような目つきになる。
――聞きたいことは全然喋らないんだもの、ちょっとイライラするわ。
まるで横殴りの弾丸のような雪景色を眺めながら、複雑な顔色の彼を416は引き戻した。
「…………一応聞いてあげる、その弟やらはどうしたの?」
「家出した。アレ何時だっけなあ、まだ10とかじゃなかったっけ?」
「妙に速いわね」
同感だし、同時に正解だと結論付ける。
思えば彼も早々にそうするべきだったのだ。別に執着できるほどの家族でもなければ、彼だってそう望んでいた筈。
成り行きで残って、成り行きで生き残ったのだ。彼は自主性が薄い――――――それは此処にいる事実さえ。
「俺は近い歳の人間としては上手く接してやった気がするが、兄貴としては特段何もしてやってないんだよ。そう言えば――――――だから、なのかね」
「何、妹代わりだとでも?」
そうそう、と言うと不機嫌になった416が話を切ってしまう。
――それじゃあ何か、私がバカみたいね。
彼女はどうにも伝えるべきことを伝え損ね、要らないことを肉体言語で語る悪癖が有るようだ。
言い損ねたのが勿体なく思えたのか、もうその話題は興味を失ったのか。彼女まで雪景色を見ながらぼうっと雪が溶けた後の長旅についてなんて考え出す。
大雪だったというのに、その雪の群れは少しだけ楽しそうに弾んでいる気がした。
「何で構うんだ」だってさ。気になるからだろうに、敢えて言うならあのアホによく似ているから。
G11にも頼まれているし、最近の416はちょいと不自然だからな。手を出しやすくなってるところはある、俺はどんな事でもすぐ手を出す(物理)悪い癖が有るからな。今でもAR15をビンタしたのは後悔してる。
今日の昼は鳥鍋だ、しかし9が作ったという情報は怖かったね。曰く、料理が出来なくもない45の監修だから食べられるとG11は言っていたが――――――普通に美味かった。素材不足でよくあそこまで味を作ったもんだ、二人ともえらいぞ。良い嫁さんになれるな、と言ったら「お嫁さん、ね」と45が意味ありげに俺を見た。悪かったな、独身で。
温かいものを食べるのは大事なことだ。冷たいものばかり食べていると心まで冷たくなっていくんだよ、不思議な話だが。
ちょっと目が潤んだが適当に誤魔化した。流石に気持ち悪いからな。あんまり静かに食べてしまったから気取られたが、まあ話す必要はない。
日記を一人で書けるのは良いんだが、最近45が横にピッタリくっついて寝るから非常に落ち着かない。9も寄ってくるのが恒例だからいよいよ俺は寝ている間に動けないと来た、俺の体重でのしかかったらミシミシ言うかもしれないし、寝苦しいだろう。
ただ45は寝言で「もう一度腕を折ってみる…………」とかとんでもないことを言わないでくれ、そんなに人の世話がしたいなら学校なり幼稚園なりに再就職してこいよな。9は「鳥の踊り食い~…………♪」って寝言言ってるけど俺達そんな事はしたこと無いからな?
あまりの閉塞感に見張りをしていたG11と会話した。最近色々有って寝不足なんだとか。
俺が「あの姉妹に代わってもらうように言おうか?」とかなりクリティカルな提案をしたのだが、G11は若干血走った眼で「そんな事より寝袋頂戴、寝袋! ね ぶ く ろ!」と言われたのでその凶相に負けてやってしまった。俺の安眠が…………。
しかしちゃんと借りるだけで返すとは言っていた。
ファミチキの言動に色々な意見が出ますが、「距離感が近い」だけ。マジで居るというか俺です、引かれるぞ。色んな意味で。
想定しないので好意も「ああ、そんなもんかな?」ぐらいで処理します。苦労してきましたが治りませんからこれ。
416は単純明快で扱いやすいからチョロいぜ!(銃声)
そう言えば俺の文章ってそんな読みにくい? 癖が強いのは分かるが。
「読みにくい」って言い逃げされると対応しかねるし、「見ず知らずの相手に批評するのに失礼だな」とか思ってしまうよ俺。
改善しようにも出来なくて朝からイライラさせられたぞオイ。文句ははっきり言えってのぉ。
いや本当に読みにくいなら教えてくれたら納得次第治すよ、問題はソイツが言うだけ言ってストレス発散してきた辺りね。忌憚ない意見はまあ全然気にしない、ただ否定から入る以上のマナーみたいなものは有るよねって。
愚痴ってしまって悪いが吐出口がないんだ。じゃあ此処で416から一つコメント。
「いったい……どこが足りないの! 完璧なはずなのに!」
彼女とは欠点ばかりよく似てます。仲良くはなれないね、俺が蹴られそう。
お知らせなんですが、後数週間の内お便りコーナーをしたいと思います。
質問は感想にどんどん入れてけ? 了承を取らずに原文ママとか有るかもしれないけど、嫌なら感想についでに書いておいてね。