世界は愛で満ちている   作:杜甫kuresu

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人の作品をパク――――――リスペクトすると良いものが出来る法則があります。
あ、そうだ(唐突)。ランキング入りありがと~、もうちょっと上位に入るか諦めがついたら匿名外そうかな(何で)。

じゃあ本編。もうちょっとしたら動かそうね、話。


海より低く山より浅く

M月N日 偶にだと楽しい雨

 

AR15が寝袋の横に居て眼を丸くした。戦術人形って寝るのな、まあ見てて俺が寒いからボロ布をかけといた。

朝から二発ほど鳥に弾を打ち込む。今まで調整不足で酷かったから凄いスッキリするなコレ、姐さんには頭が上がらないぜ全く。

今日は朝の射撃を見ていたらしくて、俺のガバガバなフォームの矯正までやってくれた。妙に面倒見がいいな、と零したら「何となく気に入った」らしい、買いかぶりか冗談なのかさっぱりだな。

まあ味方と行動する男に基礎もないなんて俺も嫌だしな。まあイタズラが見つかる時はトカゲの尻尾切りが基本戦法だった俺が言ってもこれっぽっちも説得力はないのだが。

 

そう言えば俺が妙にハイスペックだとご不満な顔だな。見ずとも分かるさ、「こんな妙なやつが何故運動神経が良くて妙に女に煙たがられないのか」って。

まあ理由分かんないけどな、ははは! 多分転生特典みたいなやつじゃないの、俺は無神論者だしさっぱり信用してないけど。

持ってるものには感謝するが、それを神様だのよく分からんもの恩恵にするのが嫌いなんだ。昔読んだ「超人理論」ってやつ? アレはまあうろ覚えだが支持はしてるタイプってわけだ。

 

昼に差し掛かる前に雨が降ってきたのでお気に入りの黒傘を取り出したら変な顔をされた。は?

レインコートとかカッコつけてカッパ着てるヤツラには傘から溢れる高尚なオーラが分からんのだ! 俺は絶対傘だぞ、レインコートなぞ甘えだ!

着せられた。目立つってさ、黒が好きで何か悪いかい…………。

 

姐さんいわく、俺が思ったより体力がないのとハンティングする時間で到着まではもうちょいかかるらしい。そりゃ半日歩き通しだぞ。しかも途中から雪山通ったりしてるしさあ。普通の人間基準なら中々の体力だと思うんだよなあ。

 

また見られてる。俺の日記ってそんな面白いこと書いてるか? ちょっと前に新しく拾った日記帳をくれてやったが、何故に日記なんぞ…………。そう言えばイイ女の条件の話、アレ出まかせって書いた気がするけど怒られてないな。何でだろ。

最近は全体的に何しててもニコニコ観察されてる気がして動きにくい。コイツラマジで何なんだよ、気持ち悪いな。

 

 

 

O月P日 美しい雨、偶に雪。

 

雨続きだな。弾が湿気ると昨日から周りがガヤガヤとしていたので、俺も見習って残り少ない弾丸をちゃんとしまってみる。

もうちょっとで着くらしい、そりゃ結構なことだと大笑いしたのをよく覚えている。

 

だが外が湿気てると話も湿っぽくなるらしい、アイツラは俺の今後を不安がっていた。M4ちゃん曰く「幾らペルシカでも仮称がつけられたような要捕縛対象を見過ごさせる力が有るのかな」とのことだった、まあ妥当だな。

同時に俺は手早く切って捨てておいた。理由は単純、「お前らには関係ないことだ」ということ。

 

別に冷たくあしらおうと躍起なんじゃない。俺はこの仕事が終われば何時も通りの日常に戻る、AR小隊はコイツラなりの任務をこなす日々に戻る。今は偶々交差していても、結局それだけの関係なのだ。

そういう奴を本気で案ずるのは時間の無駄だ。どうせならもっといつも近くに居るような――――――それこそ他の小隊メンバーのことでも心配してやればいいのだ。そして仕事中は仕事に集中しろと至極真っ当な意見も。

そもそも俺は心配されるほど落ちぶれてねえ、と言ったら姐さんに笑われた。姐さん的には「何だかんだ甘いから心配されてるんだよ」とのこと、そうかねえ? 一人前の人情が有るだけで割り切りはするぞ?

 

最近M4ちゃんが俺によく喋りかけてくる。姐さんは俺とは敢えて一歩距離を置いていたみたいだが、M4ちゃんの喋る様子を見ながら「おいおい、お前もか」とか言いながら会話に混ざってくるようになった。変なセリフだったが二人共俺に面白い話を結構してくれるのでまあ良いだろう。楽しそうだし。

 

SOP Ⅱちゃんは俺の布団に潜り込む時に身体を密着させてくるの辞めような。AR15は他の奴と喋ってると時々恨めしそうにこっちを睨んでくるので、さりげなーく話題に混ぜてやる必要が出てきた。ひょっとしてハーレム? いやいや、男が物珍しい故の独占欲というものだろうよ。。

AR15はどうやら夜番を他と交代した後、俺の横で寝ることにしたらしい。何も被らずに寝るのが見てるだけで寒気立つから毛布をくれてやった。俺が起きているとは思っていなかったらしく、俺の顔を見ると珍しく照れて毛布をひっかぶったまま出てこなくなった。愛嬌は有るらしいね。

 

それをどうやって書いてるかって? SOP Ⅱ氏の無自覚なメンタルアタックに耐えかねて寝袋から這い出て書いてんだよ。

外は、雪が酷くなっている。明日は晴れると良いな。

 

『そうね、私はひとしきり雪の降り積もった後の晴れ模様が好きよ』

 

 

 

Q月R日 えげつない大雪、人殺しスノーデイ

 

ビックリした、アイツとうとう俺の日記に書き加えを敢行したらしい。何も言わねえからビックリしたよ、っていうかいつの間に。

アイツらしい綺麗な字だ、口に出す気はないがお前みたいなのは多分いい嫁になれるよ。俺は尻に敷いてくる女は結構なのでパス。

 

珍しく俺とAR15の起きる時間が被ったらしく、SOP Ⅱ氏のだいしゅきホールドを脱出する時に至近距離で目が合った。

目を逸らされたがじーっと瞳を凝視させてもらった。前々から思ってはいたが、AR15の眼は青空みたいに透き通る群青色が大変美しい。これでも芸術品の価値を見抜くのは長けた男だから言い切るが、この視線をいつも受けられる指揮官が居るならそれだけで果報者というやつだ。

賛辞は腹に含めない主義なので、そのまま言ったら「この女たらし! 言ってて恥ずかしくならないのかしら!?」と怒鳴られて逃げられた。いや、まあそれより気持ち悪いって言われそうだなと先に思った…………まあこの世界ではそこそこ顔が良いらしいから褒めるのぐらい自由にしたい。というか生き死に含めて全部自由に生きたい。顔が駄目だと褒めても気色悪がられるからな。

M4ちゃんに相談したら「ええっと…………それはつまり、AR15の代わりに自分を殴って欲しいってこと?」と困り顔半分の据わった目つきで言われた。何で?

 

今日は突然の大雪で数メートル先もよく見えないので立ち往生だそうだ。姐さんはゲッタゲタ笑って「良かったなお前達!」と背中を一人ずつ叩いていた、今日はどいつもこいつも挙動不審で困るぜ。

ぼろ小屋の中は5人が騒ぐに足らないスペースで、正直狭苦しかった。幸い飯なんぞ俺がちょちょいと兎なり何なりを獲ってくれば良いだけだったが、暇つぶしに事欠く状況。

 

そこで俺は有能だった。この強制連行生活中に拾っておいたトランプを徐ろに取り出したのである。

馬鹿騒ぎしながらテーブルゲームというテーブルゲームを網羅する大会が開かれた。M4ちゃんは慎重すぎて弱い、SOP Ⅱちゃんは意外と考えてるから勝てん、しかもいつも笑ってて分かりにくい。

AR15は雑魚オブ雑魚でしたね、辛辣だけどマジで雑魚オブ雑魚。顔に出る、運がゼロ、押し引きセンスゼロ、カジノに行かせちゃ駄目な理由三か条が役満だ。クソザコナメクジ、33-4、圧倒的だなAR15は。窮地に陥ると「えっと、えっと…………」とあわあわしだすのでもう俺と姐さんは目を覆っていた。

姐さんはヤバイ。ダチとの賭け事はかなり強かったはずなのだが、まとも且つ負けるのは姐さんだけだ。あの人なにもんだ、見てるだけで不安になる。

 

仕方なくM4ちゃんのサポーターに回って俺は「負けない」という選択をした。負けなければよかろうなのだ――――――ッ!

AR15は――――――もうね、俺がやるのと変わり無いから手伝わなかった。M4ちゃんと作戦会議してる時にかなりこっちを見ていたが俺は何も知らない、「随分仲が良いみたいね…………」と呟いてたのなんか聞こえてない、聞こえてないよ俺。

 

結局SOP Ⅱからも変な視線を浴び、姐さんから「いやいや、両手に花! 前門の虎、後門の狼! 頑張り給えよ!」などと随分上機嫌に絡まれ俺は散々だった。

 

さて、M4ちゃんまでとうとう俺の隣で休眠を取り出した。また毛布が減っていく…………結構探し回ったマニア垂涎モノなのに。

AR15はいつもどおり夜番を引き受けていたが、姐さんが「偶にはちゃんと休むのも仕事だ」と無理やり俺の横に押し付けてきた。おっぱいのついたイケメンプレイは良いけど俺に押し付けるんじゃないよ。

 

 

 

S月T日 最高の快晴!

 

いよっしゃ、晴れやぞ晴れ――――――と言うわけで二本立て。何でも姐さんいわく「もう着く」らしいじゃないか、やったやった。これが終われば俺も自由の身だぜ。

昨晩はM4ちゃんがうなされていて手を宙に振っていたから、まあ若干躊躇ったが握っておいてやった。いや凄いヤバめの顔してるしさ、放って置くと俺が夢で襲われるレベル。

勿論起きたら大慌てで手を振りほどかれた、まあ起きるまではM4ちゃんがかなり強く握ってきたから手を外せないまま俺支度してたんだけどね…………酷だから言ってない。

 

さてさて、今回は近くなってきたから真面目に作戦を練ってから動くそうだ。という訳で、後編に続く。




そういや主人公に感想返しさせる案、どうですかね? いきなりやると変態っぽくて躊躇ってる(変態だろ)。
ついでに主人公の呼称を誰か考えて。俺には思いつかないぜよ。

書いている本人が周囲にドン引かれる鈍感なので鈍感描写に定評があります。
もう少し進んだら最推し登場と同時に100%身バレするので匿名が外れてると思う。あの娘の推し書き手ってだけで特定のしやすさがね…………。

これ予約投稿で遅延させる予定だったけどイライラしたから投稿した。最近我慢ができない人間になってきた。
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