あ、ルーキー日刊8位どーも。若干趣旨がズレてきてて不安だけどまあ更新です。
引き続きS月T日
もう凄く大変だった、俺は今日ほど人生ゲームが正しく人生の模式だと信じれた日はない。ハプニングマスを踏みまくってもう大変だったのだ。
まずは告白された。俺も言っていることはよく分からんが、事実だ。正直俺がビックリしたんだ――――――
「ほう、俺が好きなのか。ふむ」
彼の反応は冷めていた。聞き慣れているのか、興味が無いのか。負け戦なのだけが分かる。
――思えば、初日からこの結論は何処かで出ていた。
自分の感情は見ないようにすれば簡単に蓋を閉じれる。AR15が妙に彼に拘る理由なんて、大抵「恋」の一文字で片付けれてしまうものだったのだ。
SOP Ⅱの煽るような言動もそう、M16が釘を差してきたのもそう。彼女自身の行動だけではなく、彼女の身の回りの変化を見ても気づくことは出来た。
AR15が足元に視線を逃げさせると、眩く輝くのは降り積もった雪。
ちょうど好きだと書いた雪の積もった晴れ模様。雪がきらきら輝いているのは確かに美しく、それには彼も頷いていたのを思い出す。
「――――――――いや悪いな、お前の重大発表に対し随分軽い反応だと思う。こういう男だから、惚れたのが運の尽きだと思ってくれ」
「…………何となく分かってたわよ、責める気もないし」
彼は相変わらずの軽い態度だったが、ちょっぴり言葉にだけ重みを乗せて返す。
「バカ。お前、大勝負に出てるんだからもっとこう――――今に生きろよ? 一喜一憂が出来ないと人生はかなりつまらん」
「お説教は分かったから」
「ああ、すまん。話を逸らそうとしてたみたいだ」
変な所で正直。彼の長所というよりは持ち味か。
考え込んでいる様子はなくて、どちらかと言えばイエス・ノーの先にあるものについて思いを馳せているような遠い目つき。極東を思わせる黒の伽藍堂の瞳は何を考えているかを読ませない。
――さて。
男が動く。
「まあノーだ。溜めたのは――――」
「どうせ居なくなるなら、どっちを答えても同じだから。でしょ?」
「ご明察」
彼の言葉にスラスラとつなげてみせたAR15に、伽藍堂の瞳が僅かな火を見せる。
言い訳じみた理由の羅列が続く。
「悪いが俺は女に基本は興味がない、後だな――――」
「どの道、戦術人形なんて無理でしょ」
投げ捨てるようなAR15の言葉に、彼の瞳が見開かれる。
「違う、それは理由じゃねえ」
「じゃあどうなのよ? 子供も産めない、そもそも女としての機能なんか殆ど無いわ」
「だからそういうのじゃねえって! 怒鳴らせるなよ、俺は怒鳴るの嫌いなんだからよ…………」
彼は少しばかりバツが悪そうに伏目がちになる。
口こそ悪いし発想も育ちが悪いとしか言えない彼だが意外な話、温厚なのだ。人に向かって怒鳴るのはかなり苦手だし、AR15に関しては見た目も見た目だったからか長らく感じていなかった罪悪感を覚えているらしい。
AR15が俯いて黙ってしまうのに困り果てた顔をしながら、彼は慰めているのか何なのかよく分からない羅列を投げかける。
「こう、お前だからとかじゃないんだよ。確かにお前は胸もなけりゃ色気もないが非はなくてだな、単純に俺が興味ゼロと言うか」
本当にフォローを入れる気が有るのかは分からない。多分そういうつもりなのだろう。
頭を掻いて目線をアチラコチラに向けながら言葉を濁す。
震えるようなAR15の声が彼の耳に響いた。
「じゃあ、今だけ好きって言ってよ」
「は?」
「良いじゃない、もう多分会えないんでしょ?」
「そりゃそうだが………………」
考えあぐねた様子の彼に、叩きつけるようにAR15が押し殺しきれない叫び。
「どうせなんだから、私の為になる答えをしてよ!」
「も~シリアスは無理じゃこの馬鹿娘がァッ!」
彼は思い切りビンタをした。大事なことなのでもう一度、彼は思い切りビンタをした。
勢い余ってAR15が雪に倒れて埋もれてしまう。
「え!? い、痛っ!?」
完璧に不意を突かれて目を点にするAR15に、彼は我慢ならんとビシャリと指差しながら半狂乱としか思えない様相で答える。
「痛くしたんじゃこの ヴ ォ ケ ! 後で幾らでも平謝りしてやるから今はその痛みをよーく噛み締めて聞けよこの箱入り娘!」
「ボ、ボケ? は、箱入り娘? は?」
全く予想の範囲外のセリフの羅列に目を回しそうになるAR15。彼ももはややけっぱちとしか思えないテンションだ。
自分で顔をバチンと叩いた彼は、顔を振りながら戸惑うAR15に再び言葉を叩きつける。
「あのなAR15! 恋に悩むは乙女の華よ、俺はそれにどうこう言いはせんがもうちょっと冷静になれ!」
ええっとだなええっとだな、と興奮しすぎて言葉を失う姿は誠にみっともない。かなり、みっともない。
「いや、あんたがまず冷静になった方が良いんじゃないの。深呼吸、ほら」
「やかましい!? そうだそう、まず男を見る目ゼロ! バーカ、バーカ!」
「聞いてるコッチが冷めてきたわ…………」
あまりにおかしな挙動になった彼を見て、AR15の方が落ち着いてきてしまったようだ。まあ恐らく言いたいことを言えたのでスッキリした所も大きいのだろう。溜め込むタイプにはありがちな話だ。
立ち上がったかと思うと、雪を払ってあまりに憔悴しきった男の背中をポンポンと叩いてやる。
「分かった。話を聞くから深呼吸ね、はい吸って――――――吐いて――――――――それで?」
「ちょっと落ち着いたな――――じゃなくて! ちょっと! 速すぎ!」
プンプン、とでも言った方が似合う錯乱具合にAR15の目が段々と落ち着きを見せ始める。
「会って何週間だよ、もうちょっとよく見ろ! 変な男だったらどうするんだ!? まあさ、若いってそういうもんだからこういう事言うのは酷だがよ!?」
「いや、一目惚れなのよ。何か文句ある?」
「開き直ってんじゃねーよ!? ダメだよ、もっとよく見て!? 俺ダメな男の気配しかしないからな!?」
――そんなの承知の上よ。あんたバカ?
言ってしまっては彼の話がいよいよ要点を得なくなるだろうと判断して、AR15はその即答とも言えた逡巡をぐっと飲み込む。若いのはどちらなのだろうか。
「後困ったら自己否定に走るな! お前は俺が見てきた中で、少なくとも両手の指で収まるレベルで可愛いからな! 別に嫌いでもない、そして俺は戦術人形でもその気になれば一向に構わん!」
「え!? そ、そうなの。それは何よりだわ…………」
「まだ説教の最中だ照れてんじゃねえぞコラ!?」
あまり褒められなれしていなかったのか、捻りない称賛に少しもじもじとするAR15。彼としてはそんな事より話をしたいので全く意味のない展開であった。
AR15の肩をブンブン振って正気に戻す。
「後最後のだけどさ! 俺が嘘言ってもお前の為にならねえからな、とんだ勘違いだぞ!」
「………………何でよ、良いじゃない。負けて終わるより勝ち逃げの方が良いでしょ」
えらく冷静に答えているが、多分もう其処らへんも今の彼の惨状を見るとどうでも良くなってきている所があるのである。
――誰かが支えないとダメね、あんた。
ついでに静かな決意が灯る。彼は水面下で絡まりきった女難の相が出ていることなど露知らず、これが肝要と言わんばかりに一番大声で叫ぶ。
「あのな、本当にお前の為になるってんなら尚更振るべきだ! 俺にお前が縛られてどうするってんだ! お前の足引っ張るほど悪趣味じゃねえよ!?」
結果、色々と説教をした。アイツがあそこまでアホだとは思わなんだ。
俺が嫌いなことは束縛とありきたりだ。俺が変に受けてどっか行ってみろ、アイツがしばらく未練たらたらで過ごすハメになる。引き止めないためには尚更振っておくのが大正解なのだ。
大体趣味じゃないし、そういう対象で見てなかった。予想外すぎるわ。ああいう綺麗な顔の女は俺には向いてない、もっとお綺麗な男を見つけてきて欲しいものである。
話が逸れまくったので戻すとしようか。
何故か俺が背中を擦られながら帰ってきたのは姐さんに爆笑されたが、M4ちゃんとSOP Ⅱちゃんは変な目線をこちらに向けていた。勿論内容は姐さんには筒抜け、後の二人にはどうだったのだろうか。
次だ次。その任務の舞台にはあっさり着いたのだ、この後が大変だったがな。まず目的のデータのためにデータベースにアクセスする、までは俺の手伝いもあって(だろう)順調だったのだが――――――
あ、俺は玉砕と片思い以外経験ないです(地獄)。そういうのは期待しないで。
普通に進行する予定だったので気付いたらビンタして語彙力が小学生になってた。何が起きるか分からんもんですね、絶対ウケ悪いわ。
すいません、クズに出来ませんでした(平謝り)。そして日記形式オンリーも無理です。ゆるして、ゆるして…………。
ランキングに長く居座りすぎたから元ネタに平伏する準備もしてる。
いい加減更新頻度落ちてもおかしくないので笑って受け入れて。