世界は愛で満ちている   作:杜甫kuresu

9 / 20
書くのが楽すぎて本業に戻れない日々、そろそろお家に帰ろうな。
今日は45ちゃんの日記を読もうね。ぶっちゃけ404小隊好きなので長くなると思う、そうやってまたパクリとしての罪を重ねるのさ。

めっちゃ特定してきてるけど多分何人か間違えてる。というかその方が面白いからそうなれ。


無意識迷走系少女

U月V日 天候:晴れ 昨日と続いて朗らかな心持ち。

 

かの有名な『Phantom』を確保した。全く尻尾を掴めない故に亡霊、と聞いていたけど所詮不意を突けば人間。少しだけガッカリ。

雇い主様は彼を脅してその力を有効活用したいみたい。その成り行きを伝えると彼の顔は曇っていた、まあそうなるよね。

 

だけどキャラクター性で言うなら亡霊、というよりは道化師だったみたい。信用するつもりはそれ程無いけど一応話はしてみた。彼は至って欲に忠実で、それでいて適当な人種のようだ。

9の裏表が読めない行動にも特に抵抗しないし、G11と416に至っては積極的にコミュニケーションを取ろうとしている姿勢を見せていた。私とも何だか会話をしたそうだったけど、あくまであなたは観察対象。別に踏み込むつもりもないし、踏み込ませる予定もないよ。途中で理解したのかそれ程しつこくは迫ってこなかった、案外普通の人間なのかもしれない。

 

それでもその距離感の相手に、突然日記をプレゼントしてくる辺りから変人さは見えてくる。別にこうやって観察記録として使えるから別に邪険に取り扱いはしないけど、まるで意図が掴めない。

理由を尋ねてみると、「これが会話を作る方法の一つだった」とのこと。あなた、ちょっと人付き合いに難があるようね。悪人には見えないから苦労はしないだろうけど偏りそう。

 

何を思ったのかニコニコとしながら持ち前のKar98kで野鳥を撃ち落としてみせた、実力を見せたつもりらしい。その構え方、綺麗な笑顔、全ての動作の気味悪さ――――――あの人形によく似てる。

416は彼の射撃技術に興味を示してたみたい。「アイツと会話をしても大丈夫かしら」なんて珍しく要求を出してきたから、まあ任務に支障が出ない範囲でとだけ釘を差して許可した。別に好きにすればいいのに、416に限って任務の要らない情報は漏らさないだろうし。

 

そう言えば食事は拾い物で済ませるらしく、私達に撃ち落とした鳥を押し付けると缶詰を食べ始めた。別に食べればいい、と言ったのに「何か関係ないことを思い出した」と言っていた。アレは女絡みの顔だ、何となく分かる。

 

興味深いかと言われれば興味はなくもない。この観察日記で纏めつつ、その見えない実体を掴んでいこうとは思う。あくまで片手間で。

 

 

 

W月X日 天候:曇り 日陰者にはお似合いかな。

 

彼の知識の偏りが面白い。夜番をG11と416の交代でしているのを見ながら驚いていたのだ、彼は一体どんなへっぽこローテーションの部隊を見てきたのだろう。謎が深まる。

昨日ほどのぎこちなさはない質問攻めが続いた。9は元からだったが、416が加わったことで会話の熱は増したように見える。私は引き続き静観。

何をトチ狂ったのか「何でも聞け! 冗談抜きで何でも答えるぞ!」と言い出した時は元カノの人数でも聞いてやろうかと思ったけど、9が「45姉と私の見た目、どっちが好み?」と大変面白い質問をしてくれたので此処は抑えておく。

ちなみに私らしい、それは光栄なことだ。いざとなれば泣き落としが利くだろうか、重要な内容なのでそのうち実験してみるのも悪くはない。

 

G11は寝袋の云々で随分と仲が良さそう。まあ彼の適当な空気感とG11の自堕落さはマッチするだろうとは思ってた、予想外は彼のこちらへの気の許しよう。

馬鹿なのやら、それともそう取り繕うだけの対人スキルが有るのやら。AR小隊と行動を共にしていたなんてとんでもない事まであっさりとバラしてしまった、その情報でどれだけの環境が変化しかねないのか分かっているのだろうか。パット見は変人だったが、もしかすればそれも演技? だけど――――――と考えたが時間の無駄そうなので此処まで。

 

M16に対抗心を燃やしたのか、416が露骨なハニートラップを仕掛けているみたい。正直面白いので放置した、反省はしているが後悔はしていない。

彼の返しは…………あんまり酷いから割愛。間違いないのは416が彼を本気で殴ったこと、それで2時間気絶していたこと。どれだけ叩いても蹴っても起きなかったので本当に愉快だった。

………………白状すると、ちょっぴりやり過ぎた。申し訳ない。

 

G11が寝袋を借りていたようだ。別にどうこう言わないが、私は変な男の使っていた寝袋は流石に抵抗がある。416は何で寝袋に入ってたの、それだけは真面目に聞いてみようかな。

彼は肌寒くて何度か起きていたようだ、9に抱きつかれても動じることなく日記を書いていた。女慣れしてるみたい。

というか9、ちょっとくっつき過ぎじゃないかな。まあ良いけどさ。

 

 

 

Y月Z日 天候:晴れ 日差しが気持ち良い。

 

とうとう敢えて誰も聞いていなかった日記の詳細を9が聞いてしまった。あっさり見せてくれた、何故なのか。どうせなので私も読んでいたら何となしに彼は不機嫌になった、変な人。

随分古い――――――半世紀ほど前の映像のネタで、「ペニーワイズがオススメするシリーズ」というものが有ったのだが、彼もそれを知っているようだった。何となく見たら漁ってしまった思い出は此処だけの秘密。

9がペニーワイズのモノマネをしていたのでつい笑ってしまった。彼もノリノリで返すから収拾がつかない、珍しく心の底から笑いそうだった気がする。

だけど彼は「もう何年も経ったのに」とまるで昔に嗜好として見ていたような記述をしていた。映像資料レベルのものなのに、どういう事だろ。

後、彼と兄妹になりたいかと言えばそれは無いと断言できる。冗談でも辞めて欲しい。

 

彼は私に本格的にアプローチを試みたくなったらしい、先日よりもかなりの頻度で私に話しかけてきた。

最初は面倒だったけど、あの裏表の感じない笑顔を見せられるとどうにも断れなくなった。ヘンだ。

まあ会話は他愛のないものにしたつもりだ、彼も気を遣ったのかそういう内容でいいと前置いていた。メンバーについては聞きたそうだったから余分に喋っておいたけど、途中から話が逸れたような気もする。まあ良いや。

 

416が懲りずにハニートラップ。また彼はおかしな事を言ったけど、もう聞くに耐えなかったので鼻を抓っておいた。しばらく目を腫らして擦っていたので、これで当面はあんな巫山戯たことは言わないだろう。

 

ようやく日記を本格的に盗み読むことに成功した。どうやら彼はこの世界とは別の世界――――とやらから来たのだとか。妄言、と言ってしまいたいが彼はそれにしてはあまりにマトモ過ぎる。信じがたいが、私達だって数十年前からすれば信じがたいのは同じ事。簡単に切って捨てるのも早計だ、もしかすればこれも何か暗喩だったりするのかもしれないし。

ちなみに盗み見はバレていたみたいで、その後追記されていた。別に元から警戒なんてしてないよ、その化けの皮を剥がしてみたいだけ。

…………それにしても、彼は妙に古いネタをよく知っている。本当に別の世界から来ていたりしてね。

 

 

 

A月C日 天候:雨 雨に濡れると生きてる実感が湧く。

 

達筆って、彼は失礼だ。人が気にしていることをわざわざ掘り返さないで欲しい。

416とは仲が良くなったみたい。彼女は遺憾なくそのOPバカっぷりを披露して、あまつさえ彼の質問にノリノリで返事をしていた。少しチョロ過ぎはしないかな、まあ変なことを漏らさなければとやかく言わないけど。

途中で7.92×57mmモーゼル弾は無いかとコッチに来たから、ちょっと前の鉄血から奪った弾薬をあげた。何に使ったんだろ、調整とかかな?

と思ったらそっくりそのまま彼に渡していた…………いや、まあ良いけどさ。ちょっと気を許し過ぎ、デレデレするのは良いけど彼も旅は道連れ世は情けレベルの縁。何時かは別れる――――――そう、別れる。

最近は彼にばかり目が行っているので、いざ居なくなると暇になりそうだ。まあ、多分それくらいのものだ。

 

9と彼が仲良く喋っていた、良いことなのに少しだけ靄がかかったような気分がした。

それよりも9がとんでもない事ばかり口走っていた、アレだけ言わないでって釘を差しておいたのにこの妹と来たら。

彼の視線が気持ち悪い、何だか露骨に年下でも見るような目つきにムカついたので思わずデコピンしてしまった。らしくない。

 

どうせなので射撃がある人形に似ている、と言ったら興味ありげに私に質問攻めを繰り返してきた。何で私教えなかったんだろ、別に教えれば良かったのに。

それに安易に「合わなそう」なんて言ってしまった。実際そうは思うが、わざわざ言う必要が有ったかな…………まあ、興味を削ぐためにはアリだよね。うん。

 

9が彼の寝袋に侵入していた。流石に辞めた方が良いと言ったけど、「G11もあの寝袋の匂いが落ち着くんだって~!」と話を聞いている様子がない。良い匂いとは彼のものだろうか、私も嫌いとは言えない所があるので返答に困った。

妹を襲われては私も黙っていられないので一応日記に書いておいた。どうせやるならせめて私にして欲しい、まあ迎撃するけど。

ついでに私の話は全部塗り潰しておいた、1%でも記録として残る可能性が有るなんて耐えられない。




そう言えば俺がどのくらいド変態か分かりにくいのでお話しますと、L4D2でスキン404小隊に変えながら「45姉はか弱いなあ」って一人で笑いながら救急キット使う感じです。我ながら中々だな。

UMP45は丁寧なレイアウトからの達筆。簡潔で分かりやすい日記というか報告書になる。ああいうのに限って感情の起伏は激しいので文字に出る。

何となく分かったと思いますが、彼は邪気が無いので女誑しの才が有る。自分勝手にしようとする部分はあるけど害意が無さすぎ。
じわりとじわりと無関心を装いながらエスカレート。本人に自覚のない興味とか、恋愛感情が好き(細かい)。

45の日記なのでちょっとフワフワしてると言うか、どうにも日記らしさを薄くしたかった。出来なかった。
元が元だからテンションに迷いながら書いた。まあどうせオチるし良いだろ(投げやり)。

あ、あんまり速く更新しすぎても何なので大真面目にセーブかけていきます。ま、まあ待つのも一興ということで!?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。