それでは
『どうぞ!!』
プレゼントマイク「今回の目玉とも言える試合が始まるぞ!ヒーロー家出身の轟焦凍vsここまで高い戦闘能力と技術力を披露し続けたダークホース早乙女真弥!」
紹介を受け両者がリングの上に上がる
ミッドナイト「両者良い戦いを期待しています…始め!!」
合図とともに轟が氷を発生させ真弥へと向ける真弥は片足を大きくあげ…思い切り振り下ろす
真弥「せい!」
プレゼントマイク「おぉっと早乙女!まさかの四股踏みの衝撃で轟の氷を相殺!どんな脚力してんだ!?」
踏み下ろした力を利用し轟に突撃し右ストレートを見舞う、それを氷の壁を展開し防ごうとするがそれを片手で突き破りもう片方の腕で吹き飛ばす、ギリギリの所で受身をとり場外になるのを踏み止まる
真弥「どうしたの轟君!?もう片方も使いなよ!」
轟「…うるせぇよ」
真弥「君言ったよね!僕に本気を出せって!それなら君もだしなよ!何を戸惑ってるのさ!」
轟「…」
真弥「君は君だよ!轟焦凍だ!エンデヴァーの息子?それがどうした!君が超えなくちゃならないのは君の親父さんでもオールマイトでもない!今の殻にこもった君だ!Plus Ultraだろ!超えろよ!君のなりたいものはそんな状態でなれるような安いものなの!?」
それを聞き轟の中で何かが切れ冷気と炎が吹き出す
轟「てめぇも緑谷もなんなんだ!人の内側に入り込んできやがって!だったらなってやるよ、親父もオールマイトもそしててめぇも超えて1番のヒーローに!!」
その顔を見て笑う真弥
轟「何笑ってやがる」
真弥「君こそ、楽しそうに笑うじゃん?」
そう、笑っているのだ、覚悟に満ちた目をしながら楽しそうに笑っている
真弥「さぁ再開だ、お互いのベストを尽くそう」
握り拳を突き出しこの大会に入って初めてファイティングポーズを決める真弥
轟「お前も本気って訳だ、上等だ!」
炎を真弥に向けて飛ばす轟、真弥はそれを拳を突き出すことで相殺する
轟(拳を突き出した勢いで俺の炎を吹き飛ばすか、何処までもオールマイトみてぇな事をしやがる!)
真弥「次は僕の番だよ!」
脚力を強化し突撃し足技を決めようとする真弥、轟は今度は避けつつ氷の壁を発生させ続ける
プレゼントマイク「此奴はすげぇ戦いだ!炎を使いだした轟の炎を拳の圧ひとつで吹き飛ばしたかと思えば連続で発生する氷の壁を削り続ける!攻めが果てるか守りが果てるか!さぁどっちだ!」
相澤「どっちもうちのクラスで頭一つ抜けた戦闘能力を有しているからな俺にもわからんぞ」
全ての氷の壁を蹴り破った先に轟はいなかった、辺りを見渡し轟を探す、何かに気が付き上を見ると足に氷を纏わせた轟が踵落としの体制で迫っていた、それを腕をクロスさせる事で防ぐが触れた両腕を凍らせられる
真弥「あれま、これはまずいかな?」
轟「降参しろ、腕をお前の十八番を封じたんだもうどうしようもないだろ」
真弥「どうかな?僕の武器は腕だけじゃないよ!」
氷を発生させ3度真弥に向ける轟、それを真弥は四股踏みの要領で相殺し轟に迫り連続で足技を繰り出す、轟はそれを転がる事で避けるが上を見ると踵落としの体制を取っている真弥がいた、急いで避けようとするが動けず踵落としをモロに食らう、そして地面に叩きつけ起き上がるところにバク宙をする勢いで蹴りをして今度は空中に蹴り上げる、そして同様に空中に飛んだ真弥は連続の足技を決め続ける、地面に着きそうになるとまた蹴りあげ最後と言わんばかりに飛び蹴りを入れ吹き飛ばす、転がりながらも何とか氷の壁を発生させ踏み止まる、何とか立ち上がるが足元がふらついていた
轟(一撃が重たすぎる、これが学年一位の実力か…)
真弥は軽いフットワークを見せるように軽くジャンプする
真弥「まだまだこれからだよ?どう?僕の武器は全身と言っても過言じゃないよ?」
轟「そうかよ、だが負けねぇよ!」
今度は腕に炎を発生させ轟が突撃する、真弥に肉薄すると腕を伸ばすがそれを真弥は体を逸らすことで避ける、何故か轟が吹き飛んでくる
プレゼントマイク「おぉっと轟いきなり吹き飛んだ!早乙女何をした!?」
相澤「あの体制、鉄山靠か?」
相澤の予想通り真弥は体を屈めた状態から鉄山靠を決めたのだ
切島「なぁ鉄山靠ってなんだ?」
耳郎「確かカンフーの技だったかな?真弥って色んな武術を齧ってるからその1つだったはず」
上鳴「まじであいつ才能マンだな、なんでも知ってるんじゃないか?」
耳郎「あいつにそれ言ったら『なんでもじゃない、知ってる事を知ってるだけ』って言うよ?」
観客席では真弥の多彩性を見て色々な反応を示していた
轟「グッ、ホントになんでも使うんだな」
真弥「言ったでしょ僕は武器は全身だって!」
そこから真弥は足技を使いつつ鉄山靠などを手を使えないというハンデをものともせず轟を追い詰める、そしてその戦いに終止符が着いた、足祓いをして体制を崩した所に前蹴りを決めて起き上がるところに頭突きを決めてタックルを決める、何とか踏み止まるもついに線を超える
ミッドナイト「轟君場外!よって勝者は早乙女君!!」
轟「負けちまったか…」
真弥「ナイスファイトだったよ、ところでこの手溶かしてくんない?そろそろ冷たくてやばい」
轟「分かってるよ、有難うな」
それを聞いて首を傾げる真弥
轟「お前と緑谷に言われてやっとふっ切れたよ、俺は俺だ、この力は俺の目指す理想のヒーローを目指すさ」
それを聞いて微笑む真弥
真弥「そっか、それなら何よりさ、色々向き合いなよ君と君の家族と」
溶かされた手を差し出して微笑む真弥、その手を取り握手をする轟、ミッドナイトはそれを見て何故かキャッキャしていたが轟は驚いていた
轟(手が冷たすぎる、あと少し遅れてたら手が大変なことになってやがった、此奴はそこまでして勝ちたかったのか…)
握手を終え観客席へと向かう真弥、その途中ある人物に会う
真弥「…それで僕に何が言いたいんですか?エンデヴァーさん?」
エンデヴァー「焦凍に言った言葉あれはどういう意味だ?」
真弥「そのまんまの意味ですよ、彼は貴方に怯えていた、反抗する心がその証拠です、だから片方の力を使おうとしなかったんですよ」
エンデヴァー「そんな事か…貴様のおかげでアイツは自分の血を受け入れたんだろうが…余計なお世話だ」
エンデヴァーは真弥を睨みつけるがそれを笑顔で返す真弥
真弥「大きなお世話かどうか知りませんが…彼を追い詰めたのは失敗でしたね、そんなに1位になる事が大事ですか?」
それを聞き炎を吹き出すエンデヴァー、その顔は怒りが浮かんでいた
エンデヴァー「貴様に何がわかる?2位で有り続けることがどういう意味か、貴様の家系は凡人の家系だから分からんか?」
それを聞き笑顔ではあるが真弥から殺気が溢れ出す
真弥「貴方が何を言いたいのか分かりませんが…家族を侮辱するなら例え友達の家族であったとしても…殺すぞ万年2位が」
その一言により互いの隠していた殺気が溢れ出し周囲に満ちる、先に殺気を引っ込めたのは真弥であり背中を向けて歩き出す
真弥「まぁどうでもいいですよ、あなたの野望も理想も僕には関係がないですから今回の事は胸に仕舞いましょう、ですが…もし次に貴方の口から家族を侮辱する言葉が聞こえたら…貴方の家族を、どうするか分かりませんよ?」
振り向いたその顔には笑顔ではなく無表情が張り付いておりその顔を見せた後何も言わず歩き去った
という訳で今回はここまで!最後の所は単に真弥君とエンデヴァーとを合わせたかっただけですが何故かああなりました。真弥君は家族思いです、だから侮辱されたらあぁなります
次回は真弥君vs爆豪君です!つまり雄英体育祭最後です!
それではまた次回お会いしましょう!
『待て次回!!』