それでは
『どうぞ!!』
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選手控え室、真弥は自分の控え室で1人対策を練っていた
真弥(爆豪君は超がつくほどの肉弾戦型、それに頭の回転も早いあの時と同じ戦法は通じないと見た方がいい…正面からの殴り合いだと個性で彼の方がリーチがあるから難しい…)
そこまで考えると扉が勢いよく開かれ爆豪が姿を現す
爆豪「あれ!?何でてめェがここに…控え室…あ、ここ2の方がクソが!!」
真弥「珍しいね、君がそんなミスするなんて。ま、お互い全力でいい勝負をしよ?」
真弥がお互いにいい戦いをしようという意味を込めて手を差し伸べるがそれを爆豪は手を払い拒絶する
爆豪「何がいい勝負だクソチビ、てめぇは何時だって手ぇ抜いてんだろうが」
真弥「む、心外だな、僕はいつだって全力さ、ただ何があってもいいように余力を残すだけ」
爆豪「それが手ぇ抜いてるって言ってんだろうが!いいか!もし俺との試合で手ぇ抜くような真似したらぶっ殺すからな!!」
それだけ言い残し爆豪はズカズカと部屋を出ていった、それを見送り肩を竦める真弥は少し困った風に笑った
プレゼントマイク「さァいよいよラスト!!雄英1年の頂点がここで決まる!!決勝戦!!早乙女対爆豪!!今!!START!!!」
プレゼントマイクの開始の合図と同時に爆豪は戦闘態勢を取るが真弥は何故か目を瞑り腕をだらりと下げていた、爆豪はその姿を訝しげに睨む
プレゼントマイク「両者合図とともに激突すると思ったが早乙女まさかの無防備!何を考えてるんだ!?」
会場にいた誰もが理解できなかった、否対面していた爆豪だけがその異様さに気付いていた
爆豪(隙だらけに見えて全く隙がねぇ…!迂闊に飛び込めばカウンターをモロに食らう、これがアイツの作戦か…!)
そう、真弥の取った作戦は守り、自ら動くのではなく相手に合わせて動き相手の動きを封じる守りの構え、普段の真弥が烈火の如き攻めの型なら今は難攻不落の守りの型と言っても過言ではなかった。互いに動かず数分が経つか経たないかと言ったところで爆豪が痺れを切らし真弥に突撃する
プレゼントマイク「爆豪!ここで様子見から攻めに転じる!これがどんな結果を招くか!!」
爆豪は正面から爆発を纏った拳を振るうフリをして背後に周り背後から殴りかかるが真弥はその腕を掴み引き寄せ肘を顔面に食らわせ吹き飛ばす
プレゼントマイク「カウンター!早乙女1歩も動かず目を瞑ったまま爆豪の攻撃を難なく捌く!!」
真弥は目を瞑ったまま爆豪の方を向く、だらりと下げていた腕を片腕は掌を突き出す形で突き出しもう片方の腕は腰あたりに留め掌を爆豪に見せるように構える息をゆっくりと吐きながら静かに目を開く、その目は普段見せる温厚な目とはうってかわり鋭いものとなっていた
プレゼントマイク「ここで早乙女構える!目付きも今までとは比にならないほど鋭いぞ!やっと本気が見れるのか!?」
爆豪「やっと本気になりやがったか!本気のてめぇをぶっ潰して俺が最強だと証明する!!」
真弥は何も答えない、ただ静かに構え爆豪の動きを見据える、その様子に怒りを抱いたのか爆豪は突撃して大振りの攻撃をしてくる、それを弾き両手で押し出すように突き出し吹き飛ばす、それを当たる寸でのところで後ろに下がり回避するも今度は真弥が動き肉薄した所を掌底で溝打ちを決める、胸を抑え苦しんでいる爆豪に膝で顎を撃ち抜き体勢が上がった所に回し蹴りを見舞う
プレゼントマイク「早乙女、動き出したと思ってら怒涛の攻撃!サラリとえげつないのも入ったように見えたが大丈夫か!?」
真弥「爆豪君、これが僕の本気だ、僕は手を抜いていたわけでも相手を侮辱したい訳でもない、ただ僕が本気になると僕の個性も相成って人を…殺しかねない」
そう静かに語る真弥に爆豪は吐き捨てるように言う
爆豪「は!そう言っててめぇは理由こじつけて手ぇ抜くんだろうが!今のが本気?は!大したことないな!」
強がっているが爆豪は先程の一撃でそれなりのダメージを負っていた、もしあれを何度も受ければただでは済まないのも本人が自覚していた、それでも尚このように言うのは個人のプライドの問題だった、手を抜かれた上で負けるのは爆豪のプライドが許さなかったのだ
真弥「そう…警告はしたからね」
そう言って真弥は爆豪に迫り再び拳を振るがそれを爆豪は避け真横でボディ目掛けて拳を振るい爆発させる
プレゼントマイク「ここで爆豪!早乙女に一撃を入れる!流石に今のは効い…効いてない!!早乙女平然とした顔で立っている!!」
ダメージがなかった訳ではない、だが脳無との戦いで真弥はこれ以上の痛みを経験している為耐えて立っているのだ
真弥「服が破けたや、まぁ買い直せがいいからいいけど」
爆豪「てめェ、どこ見てんだコラァ!!」
破けた部分を見てそう呟いた真弥にイラついた爆豪はさらに攻撃を加えようとするがそれより先に真弥のボディブローが爆豪に直撃する、一瞬にして酸素を吐き出したため酸欠状態に陥った爆豪はそれでも踏ん張り真弥を見据えようとするがその先に真弥はおらず辺りを見渡すと背後におり振り向くより先に鋭い蹴りを食らわされ吹き飛びさらに今度は前方から右方向へ蹴りを入れる。爆豪はそこで何とか受身をとり体制を立て直すが真弥は休む暇を与えずアッパーを決め天高く爆豪を打ち上げる、それを追うように真弥も飛び勢いよく蹴りを加え地面にたたきつける
プレゼントマイク「早乙女容赦のない怒涛の攻撃!!これは爆豪もただでは済まない!!」
そうプレゼントマイクは言うが爆豪は何とか立ち上がり真弥を見据える、しかし体のダメージが大きかったのかそこで崩れ気を失う
ミッドナイト「そこまで!爆豪戦闘不能により勝者早乙女!!」
ミッドナイトからの勝者の宣言がされる
プレゼントマイク「以上で全ての競技が終了!!今年度雄英体育祭1年優勝は…A組早乙女真弥!!!」
試合後保健室
リカバリーガール「全く一撃だけとはいえかなりいいの貰ったね、個性がなければ大怪我もんだよ」
真弥「アハハ、すいませんリカバリーガール」
リカバリーガール「しかしあんたもよくやるよ、最悪『傷が悪化するかもしれない』ってのに」
真弥「それは言わない約束ですよ…必ず治しますから」
真弥は以前脳無との戦いで負った傷が完治していなかったのだ、そんな状態でも出られたのは真弥がリカバリーガールと医師に頭を下げて許可をねだったからだ
リカバリーガール「全く…ほい治療は完了、次は表彰式だから控え室行ってな」
真弥「ありがとうございます、リカバリーガール、失礼します」
そして時間は経ち表彰式
ミッドナイト「それではこれより!!表彰式に移ります!」
それぞれ1位2位3位と書かれた台の上に順番に真弥、爆豪、轟が乗っていた
ミッドナイト「メダル授与よ!!今年メダルを贈呈するのはもちろんこの人!!」
オールマイト「私がメダルを持ってきた!!」
ミッドナイト「我らがヒーローオールマイトォ!!」
若干被りかけたが何とかズレお互いのセリフがはっきり聞こえた
真弥(オールマイト…そんな目でミッドナイト先生見ないであげて…)
観客からは羨ましいなど様々な声が聞こえてきた
オールマイト「轟少年おめでとう、なかなかいいファイトだったぞ!途中から左側を使い始めたのは訳があるのかい?」
轟「緑谷と早乙女のおかげで色々吹っ切れた気がします、けど…それじゃダメだと思った。清算しなきゃならないモノがまだある」
轟はそう話しながら緑谷と早乙女を見てからオールマイトを見つめる
オールマイト「…顔が以前と全然違う深くは聞くまいよ今の君ならきっと清算できる」
轟を抱きしめながらそう話すオールマイト、次に爆豪へと向き合う
オールマイト「爆豪少年、なかなかいい戦いだったぜ?」
爆豪「…」
オールマイト「自分の個性にどれだけの自信があるか知らないがそれに頼りきるのはいけないな、もっと地力を鍛えれば可能性は増えたはずだ」
爆豪を抱きしめながらそう語るオールマイト
オールマイト「さて最後だ早乙女少年!優勝おめでとう!見事な戦いっぷりだったぞ!」
真弥「ありがとうございます、優勝出来て光栄ですよ」
オールマイト「うむ…正直君がこの大会に出れるのか心配だったが杞憂だったみたいだね!」
真弥「お気遣い感謝します」
オールマイト「君は武道も出来るようだが少し奥手に周りがちだね、相手の出方を見るのは肝心なことだがいつまでもそれでいい訳じゃないぞ!」
褒めながらもアドバイスをしてメダルを授与するオールマイト、真弥はそのメダルを見つめ笑みを零す
オールマイト「さァ!!今回は彼らだった!!しかし皆さん!この場の誰にもここに立つ可能性はあった!!ご覧いただいた通りだ!競い!高め合い!さらに先へと登っていくその姿!!次代のヒーローは確実にその芽を伸ばしている!!」
真弥(そうだ、今回は運が良かった…騎馬戦の時彼らと組めなければ僕は負けてたかもしれない…誰にでも可能性はある…か)
オールマイト「それでは最後にせーの!!」
『プラスウル…』
「お疲れ様でした!!!」
『いや、そこはプラスウルトラだろオールマイト!?』
オールマイト「あ、いや疲れてるかなって…」
真弥(締まらないなぁ…)
ほんの少し締まらない雄英体育祭であった…
という訳で今回はここまで!いやぁ難しいですねホントに!次回からもこんなペースかもしれませんが御容赦ください!
ここだけの話新しいものを書くかどうかで悩んでいたのは内緒のところ
さて次回から職場体験です!ここからどう展開するかすっごく悩んでます…
それではまた次回お会いしましょう
『待て次回!!』