目が覚めたら個性溢れる世界でした   作:真明

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どうも皆様真明です!今回は職場体験三日目にしてやっと真弥君にいい見せ場を与えられそうです!
それでは
『どうぞ!!』


職場体験三日目です!……絶対負けません!

職場体験三日目、緑谷はワンフォーオールフルカウルのコントロール、真弥はその間緑谷の訓練相手兼料理当番となっていた

緑谷「ふぎゃ!」

真弥「うーん、まだ硬いな多分その力をコントロール出来たら出来ることも増えると思うんだけど…」

グラントリノ「んー…これ以上俺らと戦うと変なクセがつくかもな…」

緑谷「クセとか以前にまだまだ慣れが足りないですもっとお願いします!」

グラントリノ「いや…十分だフェーズ2へ行く職場体験だ!」

真弥「お?やっとですね正直料理の腕しか上がらないのかとヒヤヒヤしましたよ」

それを聞いて少し安堵の息を漏らす真弥、ホントに料理の腕しか上がらないのかと思っていたのだ

グラントリノ「そうは言うが初日でお前は十分に対応しちまったんだしゃーねーだろ、つーわけでいざ敵退治だ!」

緑谷「ええー!?いきなりですか!!?」

グラントリノ「だぁから俺とばかり戦ってると全く違うタイプへの対応でつまずく!それは坊主がいても同じだ!そもそも職場体験だろ、次はタイプと状況の経験を積むフェーズだ!」

緑谷「仰る事はごもっともですけど…こう突然だと心の準備が…」

グラントリノ「敵との戦闘は既に経験してるんだろ?それにそんなでかい事件には近付かんさ…そっちの坊主は敗北まで経験しちまったが」

緑谷「!」

真弥「あはは、そう同じ相手に負けたりしませんよ?」

グラントリノ「うむ、その意気だ!つーわけで遠出する」

恥ずかしそうに頭を掻きながら笑う真弥だがその面持ちには影が差して見えた

緑谷「早乙女君…」

グラントリノが言うには山梨のような地元は事件係数が減ってきており都市部にそういったものが集中しているそうだ、故に都市部に向かってチンピラを相手に経験を積むらしい

真弥(そうさ、何度も負けてなんていられないんだ…)

 

新幹線

緑谷「着く頃には夜ですけどいいんですか?」

グラントリノ「夜だから良い!その方が小競り合いが増えて楽しいだろ」

緑谷「楽しかないですけど納得です…」

その後緑谷はスマホを取り出し飯田との通知を確認する

グラントリノ「座りスマホ!!全く近頃の若者は!」

真弥「あはは、まぁいいじゃないですか、心を落ち着かせるのはいいことですよ?」

『お客様座席にお掴まり下さい緊急停止します』

その音声とともに新幹線は緊急停止を始める、それとほぼ同時に何かが壁を突き破り入ってくる

「んだあいつ…!!」

「ヒーロー!?」

「キャアアア!!?」

白く長い腕がヒーローの頭を床に叩きつける、そして姿を現したのは…USJの頃とは違う脳無だった

『!!?』

グラントリノ「小僧共座ってろ!!」

言うが早いかグラントリノは脳無に突撃し新幹線から自身諸共弾き出す

緑谷「グラントリノォ!!」

 

車掌「落ち着いて下さい!ひとまず席にお戻り下さい!落ち着いてヒーローを待って…」

緑谷「すみません僕出ます!!」

緑谷が飛び出そうとすると違うタイプの脳無が姿を現す

「ま、また出たぞ!?さっきとは違う!!」

それを見て真弥が弾かれるように動き脳無を殴り飛ばす

緑谷「早乙女君!」

真弥「行け!君は君のなすべきことをしろ!!…なーに楽勝さ!僕を信じて!」

緑谷「…頼んだ!」

新幹線を飛び降り保須へと向かった

真弥「さーて、姿は違うけど…リベンジマッチだ!行くぞ!」

脳無と真弥のリベンジマッチが始まる

 

脳無は見た目はUSJの頃の脳無に似ていたが真弥は冷静に分析していた

真弥(一撃で吹き飛んだことからショック吸収の個性はない…となるとパワー型か?試すか)

真弥から仕掛け脳無と拳をぶつける、すると衝撃波が発生し全員が衝撃に耐える

真弥(スピードは普通…パワーと防御が高い感じか…いいサンドバック…なんて考えたらダメかな)

拳を打ち付け合いながら相手の動きを一つ一つ慎重に分析する、すると脳無の動きが変わる、先ほどよりスピードが増す、真弥もそれに合わせてスピードを上げていく一旦距離を取り相手を観察する

真弥(スピードが上がった…いやさっきまで全然本気じゃなかったな、僕を試してるのか?脳無にそんな知性があるとは思えない何処かで僕と脳無の戦いを見てる?何処だ…何処で見てる?)

脳無を視界から外さないようにしながらあたりを観察するもおかしなものは見当たらない、その間脳無は一向に動かない、指先が少し動いたのを確認すると直感的に腕をクロスして身を守る、すると後方へと吹き飛ぶ、受身をとり前を見ると先程まで立っていた場所に脳無が立っている…どうやら本気を出してきたようだ

真弥「…上等だ!」

個性を最大で解放しぶつかり合う脳無と真弥、その光景を見た乗客達は口を揃えて『目で追えない何かが居た』と言う

2人のラッシュを制したの真弥だった、真弥は新幹線とは真逆、つまり保須市の方へと殴り飛ばし追いかける、ビルの上で体制を整えた脳無が見たのは蹴りの体制を取った真弥の足であった、それを顔面に直撃させ仰け反った所に更にラッシュを加える最後にアッパーで更に打ち上げ遠くへ飛ばす、それを追うようにビルをジャンプで飛んで移動する、その時真弥は目を疑う、何と脳無が姿を消したのだ、ビルの上で止まり辺りを見渡すと突如した背後からの気配に反応するより先に床に叩きつけられる、何とか上を見ると先程の脳無が居た

真弥(どうやって!あの体制でここに移動するなんて飛行系の個性がないと無理なのに!?)

頭を持ち上げられ腹部に重たい一撃をくらう真弥、掴んだ頭を離すと共に今度は蹴りで扉に叩きつけられる、何とか立ち上がる真弥だがたったの数発で体から血が流れていた

真弥(一撃が重たすぎる!目と耳は一旦休ませよう…大丈夫動きは個性なしでも追える…問題はあのパワーどうやってあそこまでの力を)

そこまで考え思考を切り替え目の前の敵に意識を向ける、突撃し拳と拳を打ち付け合う、今度打ち勝ったのは脳無の方だった、パワーではなく真弥の癖を見破られたのだ

真弥(こいつ!僕の動きを学習してる!これは僕が相手で正解だったな…緑谷君だと相手が悪すぎる)

今度仕掛けたの脳無だったが正面からの殴り合いを避けボディに一撃を入れる真弥、ダメージが入ることから身体能力が強化される訳では無いことを理解しながらも護りに徹しながら攻撃を入れていく

真弥(タイムリミットまでまだ時間はあるけどこれ以上時間をかけるのは愚策か…なら!)

真弥は全身の重りを外す、それを床に置きクラウチングスタートの体制をとり一気に加速し脳無を殴り飛ばす、この速度には脳無も対応しきれず諸にくらう、そこから再び浮かび上がらせ遠くへ飛ばす、それを追うように跳躍し背後に回り頭を地面に向くような体制を取る

真弥「脳無よ!お前が僕の動きを学習すらならこの一撃を耐えてみなよ!行くよ!僕の長年特訓し続けた故に手に入れた技…」

錐揉み回転をしながら地面に急降下する真弥と脳無その下には緑谷達が居た

 

「おいなんか落ちてくるぞ!!」

全員が上を向くと真弥が戦っていたはずの脳無が錐揉み回転しながら落ちてきていた

緑谷「早乙女君が相手してた脳無!?…背中に早乙女君が!」

轟「アイツ脳無諸共死ぬ気か!?」

飯田「早乙女君!!」

 

「早乙女君!!」

真弥(この声は飯田君か…なんだやっとそれらしくなったじゃん)

真弥は声色から飯田の変化を感じ取るそれを感じ笑みをこぼすも直ぐに真剣な顔になり勢いを増すそして

真弥「表蓮華!!」

その声とともに真弥は脳無共々地面に激突する

『早乙女/君!!』

3人が駆け寄ろうとするがエンデヴァー達に止められる、ヒーロー達が様子を見ていると煙の中立ち上がる姿を確認する、ヒーロー達が警戒するが煙から出てきたのはボロボロの真弥だった

真弥「いってて…流石に無傷とはいかないか…」

頭部から血を流しながらも笑って無事だとアピールする真弥、その背後では脳無が白目を向いて気絶していた、それを確認すると真弥も事切れたように倒れる

 

一夜明け

緑谷「冷静に考えると凄いことしちゃったね」

轟「そうだな」

緑谷「あんな最後見せられたら生きてるのが奇跡だって思っちゃうね、僕の脚これ多分…殺そうと思えば殺せてたと思うんだ」

轟「あぁ俺らはあからさまに生かされた、あんだけ殺意向けられて尚立ち向かったお前はすげぇよ、救けに来たつもりが逆に救けられたわりィな」

轟が飯田を賞賛するが飯田はそれを否定しようとする、そこにマニュアル、グラントリノ、そして頭が犬の面構犬嗣が姿を現す、面構の話では今回の件は厳正な処分が下される…筈がそれを無かったことにするという話を持ちかけられる、無論マニュアル達は責任を取るハメとなったが

面構「それともう1つ、これは君達に取っては辛いことかもしれないが…早乙女君は暫く目を覚まさないと思うワン」

面構曰くあの時の荒業は相当脳に負荷を掛けていたらしくその負荷の影響で暫く目を覚まさないとのこと

面構「彼はたった一人もう一体の脳無相手に立ち向かい被害を最小限に留めつつ新幹線から引き剥がした上で交戦していたようだワン、その時間から察するに相当な時間戦闘を繰り広げ、元々脳への負担が大きい中さらに負荷をかけたんだ無理もないワン」

緑谷「あの、元々脳への負担が大きいってどういう?」

面構「人間は知らず知らずのうちに体にリミッターをかけてるワンそれを無理やり外して100%以上の力を発現させる、それが脳と身体どちらにもどれほどの負担か…安易に想像できるはずだワン」

それを聞いて3人はベットで寝たままの真弥を見てやり切れない気持ちになった




という訳で今回はここまで!脳無VS真弥君は真弥君が何とか白星を獲得しました!それと表蓮華ですがあれはNARUTOのアレです勿論裏蓮華も打てます(まだ練習中)
それではまた次回お会いしましょう!
『待て次回!!』

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