目が覚めたら個性溢れる世界でした   作:真明

24 / 30
どうも皆様真明です!今回から特訓開始となります!
それでは
『どうぞ!!』


特訓開始です!

合宿二日目朝五時半、やはりまだ早いということもあり眠たげな生徒が多い

相澤「お早う諸君本日から本格的に強化合宿を始める、今合宿の目的は全員の強化及びそれによる仮免の取得、具体的になりつつある敵意に立ち向かう為の準備だ心して臨むように、という訳で爆豪こいつを投げてみろ」

相澤が爆豪に投げ渡したのは体力テストの時のボールだった

相澤「前回の…入学直後の記録は705.2m…どんだけ伸びてるかな」

芦戸「おお!成長具合か!」

瀬呂「この3ヶ月色々濃かったからな!1kmとかいくんじゃねぇの!?」

切島「いったれバクゴー!」

腕を回し準備をする爆豪

爆豪「んじゃ、よっこら…くたばれ!!!」

(((くたばれ…)))

相澤「709.6m」

爆豪「んな!?」

相澤「約3ヶ月様々な経験を経てたしかに君らは成長している、だがそれはあくまで精神面や技術面、あとは多少の体力的な成長がメインで…個性そのものは今見た通りでそこまで成長していないだから、今日から君らの個性を伸ばす」

1泊置いて相澤は意地悪気な顔を見せる

相澤「死ぬほどキツイがくれぐれも…死なないように…」

 

それぞれが1歩間違えば地獄絵図とも取れる特訓を始める中、真弥の特訓内容はと言うと

真弥「このピクシーボブ特性のアスレチックを制限内にクリアすればいいって言ってたけど…なかなか難しいな、パルクールはやったことないんだけど」

真弥の特訓内容はピクシーボブが作ったアスレチックを3分以内にクリアするというもの、言葉だけならかなり簡単だが実は真弥にとってこれが1番難しいのだ、真弥は個性や己の自主練のおかげでかなりの身体能力と体力を有している、それ故に三次元的な戦闘も可能で表蓮華という無茶な技も出かける訳だが実はこの殆どが力技なのだ、技術も勿論あるがそれ以上に真弥は力にものを言わせた戦いばかりしてきた、それ故に技術を有する行動というものが苦手な節が見受けられるのだ、実際、マンダレイの特性アスレチックは細かく区分を分け要求されるものが異なる、直線的な場面が少なく曲がり角や凹凸等様々な場面がある、これを一つ一つ攻略するのが真弥の課題なのだ

真弥「うーん、あと少しってところで時間切れだなぁ…」

真弥はこれでリトライ20回を超えるが未だ1度もクリアまで至っていない、必ずギリギリの所でタイムアップになっているのだ

真弥「出しすぎるとカーブでぶつかる、かと言って落としすぎると間に合わない…どの道躓くなぁ…」

響香「真弥が悩むなんて珍しいね、どうしたの?」

真弥が後ろを向くとカゴを持った響香が立っていた

真弥「どうしたの?それにそのカゴは?」

響香「ラグドールさんが休憩に食べてってさ、皆も今休憩してるから渡しに来たの」

真弥「ありがと、ねぇ聞いてよ響香、ここのアスレチックなんだけどさ全然クリア出来ないんだ」

響香「真弥がクリアできないの?どんだけ難しいのさ」

隣に座りながら驚く響香

真弥「うん、なんて言うかな、あと少しなんだけどそこで躓くんだよね」

響香の持ってきたサンドイッチを食べながら話す真弥、響香もそれを聞いて考え始める

響香「前々から気になってたんだけどさ、真弥は少しゴリ押し気味なところがあると思うんだよね」

真弥「そう?」

響香「うん、技術はあるんだろうけど最終的には力技って感じがするんだよね、頭の回転早いんだからさもうちょっと柔軟に考えてみたら?」

真弥「柔軟に?」

響香「そ、多分だけど真弥って最高速から変えてないんだろうけどそれが原因なんじゃない?」

真弥「うーん、もっと柔軟に…まぁ頑張ってみるよ」

サンドイッチを頬張り起き上がる、響香もそれに釣られ起き上がる

響香「まぁうちの意見なんて参考になるか分かんないけど頑張って」

真弥「うん、ありがとうね」

 

時間は流れ夕方

ピクシーボブ「さァ昨日言ったね『世話焼くのは今日だけ』って!」

ラグドール「己で食う飯くらい己で作れれ!!カレー!!」

『イエッサ…』

ラグドール「アハハハハ全員全身ブッチブチ!!だからって雑なネコマンマ作っちゃダメね!」

飯田「確かに…災害時など避難先で消耗した人々の腹の心を満たすのも救助の一環……さすが雄英無駄がない!!世界一旨いカレーを作ろう皆!!」

相澤(飯田便利)

1人で納得し皆を鼓舞しようとする飯田とそれを見て便利だと思う相澤

 

皆でカレー作りを始めてすぐ

芦戸「轟ー!こっちも火ちょーだい」

瀬呂「爆豪爆発でつけれね?」

爆豪「つけれるわクソが!」

瀬呂「ええ…!?」

八百万「皆さんとさ!人の手を煩わせてばかりでは火の起こし方も学べませんよ」

響香「チャッカマン作ってるの言う!?」

真弥「個性だしセーフセーフ」

真弥が屈み炭に手を近づけフィンガースナップをすると炭に火がつく

『なんで!?』

瀬呂「え!?お前の個性ってそんなんだっけ!?」

真弥「?ただ指を弾いただけだよ?」

八百万「本当に規格外ですね…」

響香「真弥、それ普通出来ないから」

そっと真弥の肩に手を付き呆れる響香

轟「いいよ、ほら」

麗日「わー!ありがとー!!」

 

『いただきます!』

切島「店とかで出たら微妙かもしれねーけどこの状況よ相まってうめー!!」

瀬呂「言うな言うな野暮だな!」

芦戸「ヤオモモがっつくねー!」

八百万「ええ、私の個性は脂質を様々な原子に変換して創造するので沢山蓄えるほど沢山出せるのです」

真弥「でも食べ過ぎは注意だよ、それから瀬呂くん、変な事言ったらアイアンクローじゃ済まないからね?」

瀬呂(言わなくてよかった!)

 

食後、補修組

相澤「切島、寝るな」

切島「アダ!」

相澤が切島を起こしていると扉をノックする音が聞こえる

相澤「誰だ?」

真弥「あ、早乙女です、その、夜食持ってきたんですけど」

それを聞いて補修組の目が輝く

相澤「…いいだろう入れ」

失礼します、という言葉と共に真弥が料理の入っているであろう鍋や炊飯器を乗せたカート事入ってくる

真弥「えっと、流石に疲れてるかなぁって思って軽いものですけどご飯作ってきました」

相澤「一応昼間に許可を取りに来たから許すがそれで明日の訓練に支障きたす様ならお前も補修組に入れるからな」

真弥「了解です!…さぁ皆一旦筆記用具片付けて先生も座って、ご飯の時くらいゆっくりしましょう!」

『さ、早乙女ェ!!』

真弥「晩御飯カレーだったから和食を作ってきたよ…はい、1人ひと皿ずつね」

そう言って全員に行き届くように渡していく

真弥「先生もどうぞ」

相澤「俺の分はいらないと言ったはずだか?」

真弥「折角ですから、あ、ブラド先生にも渡してありますので問題ありませんよ?」

相澤「そうじゃない…一応礼を言っとく」

物間「あれれ?いいのかなぁ?敵に塩を送るような事して」

真弥「補修組なんだから関係ないよ」

物間の煽りを無視し全員に配り終える

『いただきます!』

切島「う、うめぇ!なんだこれ!」

瀬呂「ただの米の筈なのにすっげぇ旨い!」

砂藤「魚も味噌汁もどれも美味い!」

芦戸「ねぇねぇ!これなに使ったの!?」

褒められ照れながらも真弥は説明する

真弥「お米と野菜はカレーを作った時のものの残り、お魚は出来るだけ新鮮なものを選んで味噌も普通に売ってるものだよ」

切島「な、なんだと…!」

砂藤「俺達が作ってもこうはならないのに…!」

真弥「食材にはそれぞれ適した切り方や調理方法があるからね、それさえ知ってたら誰でも作れるよ」

瀬呂「早乙女が女なら告ってた自信ある」

芦戸「でも早乙女には響香ちゃんいるからなぁ…!」

真弥「オカワリもあるからどんどんしてね、作って欲しかったらこれからも頑張ってね」

『全力で頑張らせていただきます!!』

1部生徒の胃を掴んだ瞬間であった




という訳で今回はここまで!!真弥君は料理の才能もあります(響香を喜ばせたいから)物間君のことは元気な人って程度にしか捉えてません
それではまた次回お会いしましょう!
『待て次回!!』

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。