転生するなら提督ではなく、あえて艦娘になりたい。   作:しらぬり

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第二十話 悲劇 (前半)

~07:45 鎮守府内~

 

今日はいつも通りの平和な日常とはならなかった。今日は俺がこの世界に来てから初めての―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――敵艦襲来だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「装備を整えた艦からすぐに出撃して!」

 

「空母は艦載機を発艦させて!」

 

「おい、慌てるな!」

 

本来ならばここは奥の方なのだがどうやら百近くの艦隊を引き連れて侵攻してきたらしい。しかもそれぞれの海域で集合していった為に事前の感知が出来なかったようだ。

 

神崎「クソッ。まさか正面に行って戦うと思っていたが、後方支援に回されるとは...。」

 

何でも火力は高いが面での制圧力が無いために漏らした艦を狙い撃ちするらしい。どんどん皆が出撃していく中俺は港の上に立ち遠距離射撃の準備をする。

 

神崎「嫌な予感がする...何も起きなければいいが。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

予感は的中した。敵主力艦隊とは別に敵空母機動艦隊がいたようだった。敵はおよそ8隻。空母(flagship)3・戦艦(elite)3・軽巡(elite)3の組み合わせだ。

 

そして空母と戦艦の同時攻撃。俺は敵艦上戦闘機はすべて撃墜。戦艦の砲弾も2つ破壊することに成功した。しかし、残りの数発が鎮守府に直撃した。

 

1つは中庭に、もう一つは本棟の廊下に。そして、『執務室』に。

 

神崎「噓だ...。」

 

俺は目の前の敵艦隊を軽くあしらってすぐに執務室へ走った。

 

執務室は半壊しており其処に提督の姿はなかった。

 

神崎「提督、いるか?居たら返事をしてくれ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガタッ

 

瓦礫の一つがわずかに動いた。俺はすぐにその瓦礫をどけると傷だらけの提督がいた。俺は何も言わずに医務室へ連れて行った。軍医曰く「恐らく内臓破裂はしておりません。命に別状はないでしょう。」らしい。

 

俺は安堵した。それと同時に腹の底から何かが湧き出てきた。その衝動を一言で表すならば『怒り』。俺はすぐに工廠へ向かい開発だけした『GSh-6-30』を腕に装備する。

 

神崎「...まさかお前を使うことになるとはな。」

 

待っててくれ提督。すぐにお前や仲間たちを傷つけている奴らを全員―――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――「ブち殺しテキてやルヨ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

武蔵「数が多すぎる...このままではいつか突破されるぞ!」

 

最初はそれほどの数ではなかったのだが、だんだんと数を増やし今は最初の三倍の戦力になっている。

 

大和「武蔵!提督に繋いですぐに救援を!」

 

武蔵「分かった!」

 

無線をつなげようと試みるが一向につながらない。

 

武蔵「ダメだ、繋がらない!」

 

大和「向こうで何かあったのかしら...。」

 

その時私の横を高速で何か、いや誰かが通過していった。そしてその正体が分かった。

 

武蔵「兄貴...?」

 

後ろで後方支援をしていた兄貴がなぜか前線に出て来ていた。そして私は兄貴の変化にすぐに気が付いた。

 

武蔵「おかしい...兄貴はあんな装備もしてないしあんなに好戦的ではない。」

 

最近偶に哨戒に行ったりするのだがその道中会う深海棲艦はいつも大破にして返している。しかし今はそのいつもの感じは見受けられない。目に入った深海棲艦をすぐに沈める。まるで憎い相手を殺しているように。

 

私はその目に『恐怖』を感じた。いつもとは違うその目に。

 

武蔵「兄貴...どうしてしまったんだ。」

 

兄貴は私たちの周りの深海棲艦をすべて沈めた後にまた移動していった。

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