転生するなら提督ではなく、あえて艦娘になりたい。   作:しらぬり

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第二十一話 悲劇(後半)

天龍「不味いな...。」

 

俺や龍田、第六駆逐隊の周りにはイ級やタ級、ヌ級などが集まっている。俺達は他の艦隊とは完全に分断されたようだ。もうそろそろ弾薬も尽きる。しかし、その時俺たちを囲っていた深海棲艦達の一部が吹き飛んだ。

 

天龍「なんだ...?」

 

そして間を入れずにもう一撃。この攻撃は見たことがある。圧倒的な火力、現代兵器とは思えない攻撃方法。

 

天龍「勇也か!」

 

俺はすぐに攻撃によって空いた包囲網の穴から脱出する。その間も弾は飛んできた。そして勇也とすれ違ったが俺は何か違和感を感じ足を止めそうになった。しかし、其処に敵の砲弾が飛んでくる。俺はそれをかろうじてよけ、そのまま鎮守府に補給に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どれほどの時間がたっただろうか。俺は怒りの限り敵を倒しまくった。倒して、倒して、倒して。そして気がついたら周りには何もいなかった。誰も何も。

 

神崎「........。」

 

自然と頭が冷えてくる。その時真っ先に頭にあることが思い浮かんだ。

 

神崎「提督...。」

 

もしかしたら無事かもしれない。奇跡的に生きているかもしれない。そう考えて動こうとしたときだった。

 

神崎「ぐっ...。」

 

体中に痛みが走った。体を見るといたるところから血が出ている。だが重症ではない。かなりの数の敵を倒す際に受けた傷が積み重なったようだ。

 

神崎「戻らないと...。」

 

俺は体に鞭を打って鎮守府に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鎮守府に近付くと軍港の上に数人が慌ただしく動いている姿が見えた。もう少し近づくと武蔵と天龍、間宮さんと吹雪ちゃんだった。

 

武蔵「兄貴!大丈夫か!」

 

天龍「おい!すぐに入渠の準備をしてくれ!」

 

間宮「良かった...生きてた...。」

 

吹雪「勇也さん!」

 

神崎「俺のことはどうでもいい...それよりも提督は...。」

武蔵・天龍・間宮・吹雪「どうでも良くない!(ねぇ!)(ありません!)(ないです!)」

 

神崎「お、おぉ...。」

 

いきなり否定されたんだが...。だが本当に提督のことは気になる。

 

神崎「入渠はする。だがその前に提督が無事なのかどうか教えてくれないか?」

 

武蔵「提督なら無事だ。執務室は半壊したが、あの提督の自然回復力は異常だからな。半日でほぼ治ったよ。」

 

良かった。安心したら急に力が抜けてしまったようだ。その場に倒れてしまった。

 

武蔵「なっ、おい!大丈夫か!」

 

武蔵達が何か言ってきているがもうわからない。そのまま俺は意識を手放した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「久しぶりじゃの。」

 

目の前にはロリ神がいる。またこいつか。

 

「今回はまじめな案件じゃ。」

 

神崎「お前が真面目というとは...。」

 

「先ほどお主が思いっきり暴れて敵どもをぶっ飛ばしたじゃろ?」

 

神崎「あぁ、それがどうかしたのか?」

 

「本来ならそこで人類は負けるはずだったのじゃが、お主が大暴れをして防いだ。それが原因でお主とこの世界との繋がりがあやふやになり始めておる。」

 

神崎「どういうことだってばよ。」

 

「つまりお主が大暴れしたせいでお主が世界との繋がりが切れそうなんじゃよ。簡単に言うと存在が消える。」

 

は?

 

神崎「じゃあ俺このまま消えちゃうのえーマジでふざけんな。」

 

「ただし一つだけ方法がある。」

 

ロリ神はここで言葉を区切る。

 

「お主が元の世界とのつながりを切る事じゃ。」

 

神崎「つながりを切る...?」

 

なにそれ?

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