転生するなら提督ではなく、あえて艦娘になりたい。 作:しらぬり
豆合戦なんてないって?
今日は二月三日。節分の日だ。当然ながら俺が所属している鎮守府も節分ムードである。そして、
提督「これから節分サバイバルを始めます。」
提督が必ず節分に行う行事『節分サバイバル』。これは主砲にペイント弾を装填し、撃ち合うバトルロワイアル形式の大会。何とかなくだがサバゲに近い。ちなみに優勝賞品は『誰にでも一回だけお願いできる券』。当然ながら俺も対象である。会場は殺気立っている。何故かは俺も分からないが。とにかく俺はあれを手に入れて間宮さんにおねげぇしてぇことがあんだ。
提督「それじゃあ15分後にアラームが鳴るからそれまでに散ってね~」
その声を筆頭に執務室から勢いよく皆が出ていく。みんなもやる気満々のようだ。俺も頑張りますか!
ちなみに会場は鎮守府全体だ。空母組有利やんけ。
吹雪「絶対に生き残って、勇也さんとあんなことやこんなことをふへへへへ...」
ステルスしながら歩いていたら吹雪ちゃんとエンカウントしました。早速俺の野望の贄になってくれ!
神崎「ショット!」
吹雪「えぇ!」
いきなり背中から撃ち抜かれたらびっくりするよな。謝りに行くか。
神崎「ごめんね、吹雪ちゃん。無防備だったから撃ち抜いちゃった。」
吹雪「勇也さん!?そうですか...うぅ...来年こそは...」
<こっちから聞こえたネー! 行きましょうお姉様!
ヤバいこのままじゃバレる!近くに部屋は...そうだ!窓の外がある!
神崎「吹雪ちゃんこっち!」
吹雪「ふぇ!?」
吹雪ちゃんを抱きかかえ窓の外に出てすぐしゃがむ。ついでに吹雪ちゃんの口抑えとこ。声で手ばれたらいかん。
吹雪ちゃん「ンンー!」
頼む吹雪ちゃん!俺の野望のため少し静かにして...耳元で言いますか。声でバレるかもだし。
神崎「吹雪ちゃん、落ち着いて。少しの辛抱だから。」
吹雪ちゃん「はぅ...」
俺がそう言うと吹雪ちゃんは煙が出そうなほど顔が赤かった。...ヤバくね?俺は予定を変更して提督がいる執務室に行くことにした。
コンコン
私こと宮野はいま執務室で節分サバイバルが終わるのを待っている。艦娘じゃないのでペイント弾が撃てないのだ。その時にいきなりノックがかかった。普通ならノックはしない。多分大淀か勇也あたりだろう。
提督「ん?入っていいよー...ってどうしたの?」
私の予想通り勇也だったんだが勇也だったんだが、その腕の中にはゆであがったように赤い吹雪がいた。今なら彗星の人が『全性能三倍だ。』とか言いそうだ。
神崎「いや、吹雪が急に顔を赤くしたから提督のところに走ってきたのだが...」
勇也関連ならだいたい原因は勇也。勇也は自覚がないが、勇也のそぶりは完全に女性に対して警戒心を持っていない素振り。この世の男性とは思えないほど紳士的な対応。そして、あの超絶美形な顔。初めは見つめられるだけで顔が赤くなりそうだったが今は大丈夫だ。
提督「ふぅーん...事の顛末を詳しくお願いしていいかな?」
神崎「あぁ分かった。」
確かにそれはうらやまs...けしからん。後で吹雪にO☆HA☆NA☆SHIしないと。
提督「分かった。それじゃあ勇也は節分サバイバル続けていいよ~。」
神崎「分かった。」
勇也はそのまま執務室を後にした。
余談だが、最終的に勇也が生き残り『間宮さんと一緒に甘未を作ってみたい』と言って新作の甘味を作り上げた。間宮さんは大喜びし、残りの艦娘たちも甘味は新作のをこぞって頼んでいた。今日も鎮守府は平和である。
次はバレンタインか...リアージュ族め...仲良く長生きして最終的に大往生で逝ってしまえばいいのに...