スーパーマリオ イフストーリー (完結)   作:竜音(ドラオン)

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遊園地に行く前日はいくつになっても楽しみです。
それが好きな人とならもっと楽しみでしょうね。


私のスペシャルクッパ姫だ。
その都度面白さが変わるから保証はできないがね。


・フンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵(猫の恩返し)





第94話

 

 

 いよいよ明日に迫った遊園地へと行く日。

 ピーチ姫は執務を行いながらもワクワクとした表情を隠そうともしていなかった。

 

 

「ふんふん、ふふ~ん」

「姫様、浮かれるのは構いませぬが、ミスだけはしないでくださいね?」

 

 

 浮かれて鼻歌まで歌い始めたピーチ姫に、キノじいは呆れた表情を浮かべながら言った。

 鼻唄混じりにやってはいるが、どれも大事な報告書や申請書に他国からの手紙などなど。

 嬉しいのは分かるが今だけは真面目にやってほしい。

 そう、キノじいは思っていた。

 

 

「んもう、分かってるわよ。でもキノじいも分かってるでしょ?私はあんまりミスなんてしないもの」

「その“あんまり”が心配なのですが?」

 

 

 頬を膨らませるピーチ姫にキノじいはため息を吐いた。

 人の手である以上、完璧などというものは不可能だとは分かっている。

 それでも可能な限りはミスに繋がるような行動はしないでほしいのだ。

 

 

「まったく、心配性なんだから・・・・・・・・・・・・あ、やば」

「姫様?!?!」

 

 

 手元の書類に目線を戻し、ピーチ姫は小さく言葉を漏らす。

 その声が聞こえたキノじいは驚いていた跳び上がり、慌ててピーチ姫の手元の書類を覗きこんだ。

 覗きこんだ書類にはキノピオ兵たちの予算案が書かれており、その予算の数字が・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・・特に今までのものと変わってはいなかった。

 

 それを確認したキノじいはゆっくりとピーチ姫の顔を見る。

 

 

「な~んちゃって!冗談よ、冗談」

「ひぃ めぇ さぁ まぁぁぁぁぁああああ!!!」

 

 

 ペロリと可愛らしく舌を出してピーチ姫は笑う。

 

 あら可愛い。

 

 と、一瞬だけ惚けたものの、キノじいはすぐに意識を切り替えて叫ぶ。

 真面目なときは真面目にやってくれるのだが、ときおりこうしてキノピオ兵やキノじいをからかったりするのがピーチ姫の悪い癖だ。

 とはいっても、そのからかってくる姿も人気の1つではあるのだが。

 

 

「もう、ちょっとした冗談じゃない」

「やっていい冗談と悪い冗談がありますぞ!!」

 

 

 悪びれないピーチ姫にキノじいは被っている帽子を飛ばしそうな勢いで怒る。

 ちなみにキノピオたちの頭のキノコの傘のような部分は帽子で、気分などによってかぶるものを変えることができるらしい。

 

 

「まったく、ミスをして明日に響いた場合に泣くのは姫様なのですぞ?」

「う゛・・・・・・、はぁ~い・・・・・・」

 

 

 キノじいの言葉が決め手になったのか、ピーチ姫は肩をビクリと震わせると、クタッと体を脱力させて返事をした。

 ピーチ姫自身も(ゆる)んでいる自覚はあったのだが、どうにも集中しきれずにいたのだ。

 2人きりではないとはいえ、マリオと遊園地に行けるのだから仕方がないのかもしれないが。

 

 

()()ナハトどのですらちゃんと仕事をしているのですから頑張ってくだされ」

「分かってるわよ・・・・・・。って、そういえば客室の掃除は終わっている?マリオとクッパも今日は泊まる予定だから」

「指示はしておいたので大丈夫でしょう」

 

 

 キノじいの言葉に頭に浮かぶのはマリオに向かって全力疾走するナハトの姿。

 そんなナハトがちゃんと仕事をしている。

 そう聞いてはちゃんと仕事をやらざるを得なかった。

 

 

 

 




読了ありがとうございます。


・ルイージ邸観察日誌

 おじいさんが私に待ってるように言って部屋の中に入っていきました。

 ときどきドタバタと誰かが走る音がするけど・・・・・・

 あ、扉が開いた。

 入っても良いのかな?

 こ、こんにちは~・・・・・・


「いらっしゃい。あなたが私に相談があるって子なのね?」


 わぁ、すごいお姫様だぁ!

 ・・・・・・あの、そっちの方で縛られてる人は?


「気にしないで良いのよ」


 え、でも・・・・・・


「気にしないで良いのよ」


 あ、はい。













 縛られていた人は後でおじいさんが部屋の外につれていきました。


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