スーパーマリオ イフストーリー (完結) 作:竜音(ドラオン)
美味しいですよね。
あたしの手は
あんたらみたいな読者を喜ばすためにあんだよ
・牧野つくし(花より男子)
まーきの!
ならぬ、クーッパ!
・
ピーチ姫に淹れてもらった紅茶を飲みながら3人は話をする。
それは今までのことだったり、仕事に対する愚痴だったりとさまざまだ。
以前まで拐ったり助けたりの関係だったとは思えないほどにのんびりとした時間が流れる。
「仕事、終わったー」
「ごふっ?!」
「けふっ?!」
「ぬぅっ?!」
唐突に部屋の扉を勢いよく開けてナハトが部屋に入ってきた。
いきなりのことに紅茶を口に含んでいたマリオとピーチ姫は思わず
そんな3人の様子にナハトは不思議そうに首をかしげる。
「どうかしたの?」
「けほっ、けほっ・・・・・・ナハト、扉は静かに開けるように、けほっ・・・・・・言ったでしょ!」
「ごほっ・・・・・・お、驚いたよ・・・・・・ごほっ・・・・・・」
「わ、ワガハイは驚いてなどおらぬがな・・・・・・?」
不思議そうに見つめてくるナハトにピーチ姫は目のはしに涙を溜めながら、怒る。
同じようにマリオも目のはしに涙を溜め、口元を抑えながらナハトを見た。
クッパはナハトが部屋に入ってきたときにビクリと震えたのを誤魔化すように腕を組んで大袈裟に仰け反って見せている。
三者三様の反応も気にせずにナハトは空いている椅子に移動して腰を下ろす。
「これがマリオの弟の作ったクッキー?」
「え、ああ。そうだよ」
テーブルの上に置かれた皿に盛られたクッキーを見ながらナハトはマリオに尋ねる。
ピーチ姫の言葉を完全にスルーしたナハトに驚きつつマリオはナハトの言葉に頷いた。
完全にスルーされたピーチ姫と、強がりに一切触れられることがなかったクッパは悔しそうにナハトを見る。
「ん。美味しい」
「そっか、それなら良かったよ」
クッキーを口に運び、ナハトは嬉しそうに顔を
ナハトが美味しそうにクッキーを食べたことに嬉しくなり、マリオも笑みを浮かべた。
「私も作れるようになるかな?」
「まぁ、練習すればできるんじゃないかしら」
「・・・・・・練習してもたまにアレなお菓子を作る者もいるがな」
手に取ったクッキーを見ながらナハトが興味深そうに尋ねる。
そんなナハトの問いに、自分でもケーキを焼いたりするピーチ姫は紅茶を飲みながら少しだけ投げやり気味に答えた。
ピーチ姫の言葉にクッパはボソリと小さく呟く。
クッパは知っていた。
ピーチ姫がケーキを作ったときに、ごく稀にとても酷い出来の物があると。
配下のグルメヘイホーが酷い味のケーキを食べたと言っていたことを。
まぁ、その報告を聞いたときのクッパは酷い味でも良いから食べたかったと思っていたみたいだが。
ちなみにクッパは知らぬことなのだが、その時のケーキの材料は塩、水、イチゴ、そして────
─────洗剤だ・・・・・・
読了ありがとうございます。
・ルイージ邸観察日誌
お城に着きました。
門のところにいる兵隊さんは昨日の人みたいでそのまま入れてくれました。
ピーチ姫の部屋に行けば良いんだったよね。
っと、いけないいけない。
あまり高く飛んじゃダメなんだった。
・・・・・・一応、スカートも押さえておこうかな?
とりあえず低めにゆっくりと飛んでいこう。