スーパーマリオ イフストーリー (完結) 作:竜音(ドラオン)
まぁ、やめませんけどね。
今夜、日本の萌え事情は大きく覆る。
そう宣言させてもらうよ。
・佐藤(亜人)
・
3着の服を抱えてピーチ姫はクッパの待つ部屋へと向かう。
とりあえずはピーチ姫の持っている服の中からクッパに似合いそうなものを厳選してはみたが、そこから決めるのはクッパ自身。
あまり服を選ぶことだけに時間はかけていられなかった。
「おまたせ!」
「いや、そんなに待っていないのだ」
扉を開けて部屋の中に入ると、濡れタオルで冷やしたことによって少しだけ目もとの赤みが引いたクッパが出迎えた。
目もとを冷やしながら落ち着いて考えることができたのか、悲しげな雰囲気はどこにもない。
いつものクッパの雰囲気に戻ってきていることが分かり、ピーチ姫はホッと一息入れて持ってきた服を差し出した。
「とりあえず3着ほど持ってきたわ」
「ありがとうなのだ」
クッパはピーチ姫から受け取った服を1枚1枚広げてベッドに並べていく。
1枚はシンプルな白いワイシャツ、アクセントとして袖の部分に桜の花びらのようなピンク色の花びらがちらほらと描かれている。
1枚は薄いピンク色のシャツ、柄などはないのだが、花びらのような形で何ヵ所かがヘコんでおり、それが柄のように見える。
1枚は白色のチューブトップ、首の後ろを通すようにリボンが伸びており、薄いピンク色の布の花びらがちらほらとついている。
ピーチ姫が持ってきたのはこの3着だ。
「どうかしら?一応、あなたが持ってきていたものに近いものとかを選んだのだけど・・・・・・」
「むぅ・・・・・・」
目の前に並ぶ3着の服を見ながらクッパは悩む。
服の種類としては真ん中に置いてある薄いピンク色のシャツが持ってきた自分の服と同じもの。
しかしワイシャツの方もジーパンとの組み合わせとしては合っていそうであり、またチューブトップの方も合っていそうだ。
3着の服に手を伸ばし、ゆらゆらと揺れる。
クッパの様子から悩んでいることが分かったピーチ姫は、なにも言わずにクッパの判断に任せることにした。
「ぬ、ぬぬぬぅ・・・・・・」
いったいどれを選べば良いのか・・・・・・
いや、自分の着たいと思ったものを選べば良いのは分かる。
分かるのだが、簡単なようでそれがかなり難しいのだ。
これにしようかと決めようとすると他のものが魅力的に見え、そっちに変えようかとすると最初のものが魅力的に見える。
となりの芝は青く見える、というやつなのだろうか?
もしかしたら意味は違うのかもしれないが、クッパの心境はそんな感じだった。
「ねぇ、シャツの上にはなにかを羽織る予定だったの?」
「ああ、この若草色のカーディガンを羽織ろうかと思っていたのだ」
悩みすぎて頭から煙が出ているように見えたため、ピーチ姫は手助けをするように声をかける。
ピーチ姫の言葉にクッパはカーディガンを広げて見せた。
カーディガンに柄などはなく、シンプルではあるがとても柔らかい印象を受ける。
「なら、それと合いそうな服を選んだらどうかしら?」
「なるほど、そうしてみるのだ」
ピーチ姫のアドバイスにクッパは頷き、カーディガンに3着の服をそれぞれあてて見ていく。
服を選ぶのはもう少しで終わりそうだ。
読了ありがとうございます。
・ルイージ邸観察日誌
昨日はデイジーとたくさん話せて楽しかったなぁ。
いろんなことを話したんだよ!
だから、お互いのことがたくさん分かったの!
ねぇ、聞いてる?
「聞いてますわよ・・・・・・。というか、もう10回目ですわ・・・・・・」
そんなに話してたかな?
だって、昨日デイジーを送ってから話してるだけだよ?
「夜にいきなり来て今の時間まで同じ話を何回もしてますわ・・・・・・」