スーパーマリオ イフストーリー (完結) 作:竜音(ドラオン)
クッパ姫を信じなさい。
それが魅了された者の務めでしょう?
・アルベド(オーバーロード)
・
車を駐車場に置き、マリオ、クッパ、ピーチ姫、ナハトの4人はキノコランドの入り口へと向けて歩く。
開園時間の40分ほど前に着いているが、何人かはすでに並んで待っており、それほどまでにキノコランドが期待されているのだということがうかがえる。
「これだけ早く来ても先にいる人がいるんだな」
「まぁ、こういった施設は今までなかったからな。物珍しさもあるのではないか?」
周りの待っている人たちをチラリと見て、マリオは思わず呟く。
正直に言うとこれだけ早く来たのだから他には誰もいないとマリオは思っていた。
それが予想に反して意外と来ている人がいるのだ。
思ったことが思わず口に出てもしかたがないだろう。
「それで・・・・・・開園まであと40分だけど」
「待つわよ!」
「待つしかないであろうな」
「待つー」
開園までかなり時間はあるがどうするか。
3人の方を振り向いて尋ねるとピーチ姫はバーンッ!という効果音がつきそうな勢いで答える。
ピーチ姫ほどではないが、クッパとナハトも待つつもりらしく、マリオは少しだけ疲れた表情をするが反対する気はないらしく静かに頷くのだった。
「・・・・・・そういえばさ、優待券なんだから時間ちょうどに来ても先に入れたんじゃないか?」
「・・・・・・は、早起きは三コインの得っていうじゃない!」
「忘れていたな」
「忘れてたね」
ふと、思い出してマリオが尋ねるとピーチ城は顔を逸らしつつ答えた。
その様子からピーチ姫が優待券だということを忘れていたのだということはハッキリと分かる。
なお、ピーチ姫は三コインの得と言っているが、正確には三文の得であり、うっかり一番身近な通貨名を言ってしまったのだろう。
「そうだ、園内の案内図とかもらえないのかな。ちょっと見てくるよ」
「そうね。お願いするわ」
3人にそう言って、マリオはキノコランドの入り口にある建物へと向かっていく。
マリオが離れた瞬間、クッパとピーチ姫は自分たちに視線が集まったことに気づく。
どうにも嫌な視線だ。
「・・・・・・嫌な感じね」
「ふん」
「不快」
どこから視線が来ているのかは分からないが、いい気分はしない。
3人は視線に不快感を示しながら、意識をしないようにする。
不快な視線ではあるが気にしすぎていても疲れるだけ。
視線があることを頭の片隅に留めつつ、ハッキリと関わってこない限りは気にしないようにした方がストレスなども少ないだろう。
そんな風に視線を無視して話していると、案内図を貰ってきたマリオが戻ってきた。
マリオが戻ってくると視線は外れていき、どこからか舌打ちも聞こえてくる。
聞こえてくる舌打ちに少しだけイラッとしながらマリオは3人に案内図を手渡した。
読了ありがとうございます。
・ルイージ邸観察日誌
昨日は作ったブッシュ・ド・ノエルをルイージとデイジーと一緒に食べられて良かった。
そういえば枕元に星の欠片が置いてあったけど誰か置いた?
あなたは知ってる?
・・・・・・そっか、誰も知らないんだね。
不思議だけどキラキラ光ってて綺麗だからいっか。