スーパーマリオ イフストーリー (完結) 作:竜音(ドラオン)
ただしその頃にはあんたはキュン死してるだろうがな
・鑢七花(刀語)
・
結局、クッパはピーチ姫とナハトが戻ってくるまでマリオの膝の上から動くことはできなかった。
戻ってきたピーチ姫とナハトに見られ、思わず顔を隠してしまったのは仕方がないことだろう。
「まぁ、ダウンしてたから仕方ないわね。それじゃあ次のアトラクションに行くわよ」
「休んでたから回復したし、行こうか」
「う、うむ・・・・・・」
「れっつごー」
クッパがマリオに膝枕をされていたことを仕方ないことと諦め、ピーチ姫は次のアトラクションへと促す。
ピーチ姫の言葉にマリオとクッパはベンチから立ち上がり軽く伸びをする。
クッパはまだ膝枕姿を見られたことが恥ずかしいのか、頬に赤みが残っていた。
「それで?次はどこに行くんだい?」
「そうね、ビッグサンダーマッシュルームは最後の方にしたいし・・・・・・」
「お化け屋敷?」
「お化け屋敷が気になるのか?」
案内図に描かれている一部分を指差すナハトにクッパは尋ねる。
ナハトが指差しているのはお化け屋敷と書かれたアトラクション。
どうやらナハトはお化け屋敷が気になるらしい。
まぁ、先ほどジェットコースターを楽しんでいたのだから他のアトラクションに興味を向けてもおかしくはないだろう。
「じゃあ、お化け屋敷に行きましょう」
「お化け屋敷なら・・・・・・そこまで疲れない、よな?」
「どうだろうな?」
「行こう」
ナハトの意見を採用し、4人はお化け屋敷へと足を進める。
ジェットコースターのレベルが高かったためにお化け屋敷のレベルも警戒しながら。
「けっこう、ふいんきがあるな・・・・・・」
「・・・・・・クッパ、雰囲気な?」
「い、意外と怖がってるのかしら?」
「おー、おどろおどろしい」
目の前に建っているのはやや薄暗い雰囲気を放つボロボロの建物。
ときおりヒュウッと風が抜けるような音も聞こえてきており、どこか│後退《あとずさ》ってしまいそうな印象をうける。
想像以上のその光景にナハト以外の3人は及び腰になっていた。
「じゃ、行こ」
「お、おお!だが、ピーチ姫が楽しみにしていたよな!だからワガハイは後から着いていくのだ!」
「え、ええ!私も楽しみだったのよ!でも、ナハトはマリオと一緒に行きたいんじゃないかしら?!」
「・・・・・・おい」
さっそくお化け屋敷の中へと向かおうとするナハトの姿に、クッパとピーチ姫は、残念だなー!本当に残念だなー!とでも言いたそうな雰囲気を出しながらマリオを前へと押し出す。
前へと押し出されたことによってナハトに手を捕まれたマリオは首を後ろに向けてやや低い声を出した。
そんなマリオから目を逸らすように、クッパとピーチ姫はわざとらしくお化け屋敷の外装について話し合っている。
「いやー、それにしてもかなり雰囲気があるのだなー」
「そうねー、今にも本物が出てきそうねー」
「・・・・・・はぁ」
「とつげき」
あまりにもわざとらしい2人の様子に、マリオは小さくため息を吐く。
そんな3人のことなど気にも止めず、ナハトはマリオの手を引いてお化け屋敷の中へと入っていくのだった。
読了ありがとうございます。
・ルイージ邸観察日誌
おばあちゃんにチェーンがあるかを聞くためにクッパ城に来ました。
おばあちゃん、チェーンって持ってる?
「チェーンですかな?一応、あるにはありますが・・・・・・」
あ、けっこう短いやつなんだ・・・・・・
これだとネックレスにはできないや。
「ネックレス用のチェーンですか・・・・・・」
うん。
どこかにあるか知らないかな?
「そうですな。では少し占いでもしてみますか」