スーパーマリオ イフストーリー (完結)   作:竜音(ドラオン)

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やっぱり、こっちも書いておいた方がいいのかな。
読みたいと思っていた人はいますかね?
今話ではメインストーリーには触れません。


本当に書きたいなら(えが)け。
書くだけじゃなくちゃんと頭の中にクッパ姫を思え。


・二階堂晴信(3月のライオン)





第141話

 

 

 肉が、魚が、野菜が飛び交う。

 飛んでいった先で切られ、焼かれ、煮られ、蒸され、様々な姿へと形を変えていく。

 

 ここは戦場(キッチン)

 

 覚悟のない者は即刻立ち去らねばならぬ。

 もしも、覚悟をした上で来たのならば即座に手を洗い、近くにある調理器具を手に取れ。

 それができぬ者にこの場にいる資格はない。

 

 

「次の料理が出来上がったぞ!」

「こちら、食べ終わった食器です!」

「まずい、置いてある食材が減ってきた!誰か持ってきてくれ!」

 

 

 包丁を振るい、炎を操り、男は料理を作っていく。

 その手際は目を見張るものがあり、この場にいるどのシェフよりも洗練された技術があるように見える。

 

 

 ────体はレシピで出来ている。

 

 

 一度、包丁を振るえば肉が切れる。

 二度、包丁を振るえば野菜が切れる。

 三度、包丁を振るえば魚が切れる。

 

 

 ────血潮は出汁。心は豆腐。

 

 

 しかし、注目すべきは包丁の扱いだけではない。

 食材を切り終えると男は手早く食材を取り分け様々な料理へと変えていくのだ。

 

 

 ────幾たびのキッチンを越えて不敗。

 

 

「なんて料理の腕だ?!」

「しかも、気づいているか?!あいつ、1度も()()()()()()()()()()()!!」

 

 

 ────ただ一度の失敗もなく、ただ一度の残しもなし。

 

 

 男の料理の腕に驚愕するシェフたちのことすら意識に入っていないのだろう。

 男は流れるようにいくつもの調理器具を操っていく。

 

 

 ────担い手はここに独り。

 

 

 すでにいくつの料理を作ったのだろうか。

 作り始めてからどれ程の時間が経ったか。

 男はただひたすらに料理を作る。

 

 

 ────包丁の丘で具材を切る。

 

 

 ピンク色のボールのような客人と男。

 2人の間に面識はない。

 それでも男は客を満足させるために腕を振るい、いくつもの料理を作る。

 

 

 ────ならば、我が料理人生に意味はいらず。

 

 

「シェフ!もらった食材はこれで全部です!」

「なんだと?!」

「構わん!全てこちらに回せ!決めに行くぞ!」

 

 

 ────この身体は、無限のレシピで出来ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「終わった・・・・・・のか?」

 

 

 おかわりの意思を示すランプが光らない。

 恐る恐る、シェフたちはキッチンから客のいる店内を覗く。

 そこには満足そうにお腹を擦るピンク色のボールのような客がいた。

 客の姿を確認したシェフたちは嬉しそうに手を叩き合う。

 

 

「ふぅ・・・・・・。ここまで慌ただしかったのは久しぶりだ・・・・・・」

「助かった。もしも良ければなんだが、これからもシェフとして頼めるか?」

 

 

 短く息を吐きながら男は調理器具を下ろす。

 そんな男の背を軽く叩き、シェフ長のキノピオが話しかける。

 男からしてもその話しは助かるので断る理由もない。

 

 

「ああ、任された」

 

 

 料理の腕を認められ、それを振るうことで笑顔を作ることができる。

 それはとても素晴らしいことであり、平和な証拠。

 ならば、自分はここで料理を作っていこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




読了ありがとうございます。


・ルイージ邸観察日誌


 ふんふふ~ん。

 おばあちゃんにお化粧もちょっと教わったし、大人の女ってやつに近づいたんじゃないかな?

 でも、ちゃんと復習はしないとね。

 ここで油断して復習をしなかったら一気に忘れちゃうかもしれないもん。

 おばあちゃんに復習用に服とかについても落としやすいやつを貰ってるからこれで復習もできるし。

 ちゃんとできたらお化粧をしてルイージをドキッとできるかな。



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