スーパーマリオ イフストーリー (完結) 作:竜音(ドラオン)
萌えろ。
クッパ姫は美しい。
・アシタカ(もののけ姫)
・
バーチャルシューター、マリオルート。
自身の足音が廊下に響く。
今のところ敵の姿はなく、不振な点も見当たらない。
警戒を解くつもりはないが、少しだけ拍子抜けだ。
【ザ、ザザ───れ!】
「うん?」
不意にどこからかノイズ混じりに音が聞こえてくる。
音の感じからして入ったときに聞こえてきたものと似ているような気がするが・・・・・・
【たす──ザザ・・・・・・】
徐々にノイズは消えていき、誰かの声が聞こえてくるようになる。
しかしそれでもまだハッキリと聞き取ることはできない。
音声に気を配りながら進むことにしよう。
【た──ザザ・・・けて──】
【たす──ザザ・・・て──れ!】
【助けて──ザザ・・・・・・れ!】
【助けてくれ!】
廊下を歩き続けていると、いつの間にかノイズは消えて音声がハッキリと聞こえるようになる。
聞こえてきたのは切羽詰まった男の叫び声と何かを叩くような音。
恐らくは声の主が何かに襲われているのだろう。
【くそう、今まで何もいいことがなかったのに! やっと、やっとここで成功できると思ったのに・・・・・・!どこまで行っても私の人生はどん詰まりなのか、チクショウ、チクショウ・・・・・・っっっ!】
どこか偉そうなしゃべり方の声の主は悔しげに叫ぶ。
その言葉は誰かに聞かせるために言っているものではないのだろう。
声の主がこの道の先にいるのかは分からないが歩く速度を速めた。
【死にたくない、まだ死にたくない!だってそうだろう、私はまだ、一度も、一度も―――一度も、他人に認められていないんだ!まだ誰にも、誰にも愛されていないんだよ・・・・・・!】
「・・・・・・そうかよ」
聞こえてきた悲痛な叫びに思わず口から言葉がこぼれる。
この声の主がどんな人物かは分からない。
もしかしたら、傲慢でわがままな男かもしれない。
もしかしたら、切羽詰まっているから口が悪くなっているだけで、本当は優しい男なのかもしれない。
もしかしたら、尊大だが小心者のやや小太りな男かもしれない。
だが、
この声の主には絶望が迫っているのだろう。
この声の主には深い苦しみが迫っているのだろう。
であるならば俺がとるべき行動はただ一つ。
「待っててくれ。絶対に助けてやるから」
銃を持ち直し、床を強く踏み、駆け出す。
目指す目的地は声の主の待つ場所。
声の主を助ける。
その事だけを考えてただただまっすぐに駆け出した。
この時、マリオの頭の中から、これがアトラクションだという事実は完全に抜け落ちていた。
読了ありがとうございます。
・ルイージ邸観察日誌
こんにちは。
今日はどんなお料理ですか?
「そうね。まだまだ寒い日も続くわけだから鍋にしようかね」
やった、思っていた料理だ。
でも、お鍋って切って煮るだけだって思っちゃうんだよね・・・・・・
「まぁ、それでも間違いではないさ。でも、ちゃんとした手順でやるともっと美味しくなるんだよ」
そうなんだ。
じゃあ、頑張らないと!