スーパーマリオ イフストーリー (完結) 作:竜音(ドラオン)
いいか!
人間は皆萌えに飢えてんだよ!
・高見沢逸郎(仮面ライダー龍騎)
・
新所長と医療部スタッフの男の2人を背にマリオたちは部屋を出る。
部屋を出てしばらく歩くと、マリオたちの前に扉が現れた。
その扉には歯車のようなものが模様のように取り付けられており、歯車はそれぞれどこかに繋がっているのか回転をしている。
マリオたちが扉に近づくと、扉はガコンと大きな音をたてて開いていった。
「なんていうか、凄いな」
「製作にはかなり資金を使ったんじゃないかしら」
「まぁ、あるところにはあるものなのだ」
目の前で自動で開いていく扉を見ながらマリオはポカンと口を開ける。
たかだかアトラクションの1つにここまでの仕掛けを作るキノコランドにマリオは少しだけ呆れていた。
マリオの言葉にピーチ姫は設計としての面で気になったことを呟く。
このような仕掛けの扉を作るのに安い金額でどうにかなるとは思えないため、その辺りが気になったようだ。
姫としての立場から国のお金の回り方もある程度知っておきたいので、仕方がないことだろう。
開いた扉を通り抜け、マリオたちは一番最初の部屋にたどり着く。
部屋の中にある受け付けにはアトラクションを始める際に説明をしてくれた受付のスタッフもいる。
「お疲れ様です。アトラクションはいかがでしたか?」
「ええ、かなり楽しめたわ」
「けっこう難しいところもあったけどね」
「それでも面白かったのだ」
受付のスタッフはマリオたちから銃を受け取るとアトラクションの感想を尋ねてくる。
疲れたし、難しくもあったが内容としてはとても楽しめたのでマリオたちは満足そうに頷く。
「それは良かったです。私もテストプレイをやらせてもらったんですけど道中の人の形をした昆虫とか、急に現れる蜘蛛型のモンスターとか対処が大変ですよね!」
「え」
「え」
「え」
マリオたちが満足そうに頷いたことが嬉しかったのか、受付のスタッフはアトラクションの内容を話し出す。
しかし、その内容はマリオたちが体験したものとは異なっており、どうにも同じものをプレイしたとは思えない。
受付のスタッフに嘘をついている様子はなく。
本当に言っている内容のゲームをやったのだろうということはうかがえる。
あまりにも奇妙な出来事にマリオたちはなんとなく背筋が冷たくなったような気がした。
「え、えーっと・・・・・・」
「つ、次のアトラクションに行くのだ!」
「そ、そうね!」
背筋が冷たくなったように感じたのを誤魔化すようにマリオたちは大きく声を出して“バーチャルシューター”を出る。
自分たちが倒したものがなんなのか。
助けた彼らはもしかしたら本当の人間だったのか。
気にはなるが考えてはいけないような気がする。
「この世界には誰も知らない不思議がまだまだあるのかもしれない・・・・・・」
慌てたように“バーチャルシューター”をあとにするマリオたちを見ながらナハトはポツリと呟いた。
その呟きは誰の耳にも届くことはなく、空へと消えていく。
ナハトはチラリと“バーチャルシューター”に目を向け、なにも言わずにマリオたちのあとを追っていった。
読了ありがとうございます。
・ルイージ邸観察日誌
クリームは少なくなっちゃったけど、完成ー!
「やったぁ!」
「美味しそう!」
「あんなに美味しいクリームだったんだから美味しいよ!」
さ、完成したからそっちの押さえてる子もおいで。
さすがに完成してからはイタズラは無理なはずだもん。
「そうかな?」
そうだよ。
はい、切り分けたケーキだよ。