スーパーマリオ イフストーリー (完結)   作:竜音(ドラオン)

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キーボードを買ってみました。
けっこう使いやすいです。


こんなところで“キュン死”するなんて許さない・・・ぞ!
“私の作品を読みきらない”ままで死ぬな・・・!!


・化野紅緒(双星の陰陽師)





第167話

 

 

 加速したコースターに乗り、遠心力によって体が振られる。

 その速度は“キノコースター”よりは速くはない。

 それでもその速度は楽しむには充分だった。

 

 

「うおぉーー!」

「はははっ!これはおもしろいのだっ!!」

「なかなか楽しいわね」

「たーのしー!」

 

 

 コースターの動きによってマリオたちの体は揺らされていた。

 キノコの山を下っていく速度はマリオとクッパにも余裕をもって楽しめる速度で、ピーチ姫とナハトには物足りなさそうではあるが、それでも楽しめてはいた。

 

 

「おっ!もうすぐ着くか!」

 

 

 見えてくるのは日の光を反射してキラキラと煌めいている水面。

 コースターに揺られながら見えてきた光景にマリオは嬉しそうに声をあげる。

 速度を上げ、ぐんぐんとコースターは水面に迫っていく。

 

 そして、コースターは大きな水飛沫をあげて着水した。

 

 

「あはははっっ!!」

「きたーっ!!」

「濡れる濡れるー!!」

「いえーい!!」

 

 

 大きな着水音とともに音に比例するように大きな水飛沫が発生する。

 その水飛沫はとても大きく、近くに人がいれば軽く飲み込まれてしまいそうなほどだ。

 

 着水したコースターは水面をゆっくりと進み、乗り込み口の方へと向かっていく。

 

 

「っはー・・・・・・。おもしろかった・・・・・・」

「カッパがなかったらビチョビチョだったな」

「水に着水した瞬間は最高だったわね!」

「楽しかったね」

 

 

 乗り込み口へとゆっくり向かうコースターに乗りながらマリオはしみじみと呟く。

 先ほどの水飛沫の大きさを思い出しているのか、クッパは乗る前に渡されたカッパを軽く摘まむ。

 カッパがなければ着ている服は間違いなく全滅していただろう。

 そして、コースターは乗り込み口に到着した。

 

 

「これで残るアトラクションは観覧車だけか・・・・・・」

「時間もそこそこに遅い時間で、観覧車の上から見れば園内がライトアップされて綺麗であろうな」

「だから最後に残しておいたのよ」

「ロマンチック」

 

 

 カッパを乗り込み口にいたスタッフに渡し、マリオたちはアトラクションから出た。

 周囲はすでに赤くなってきており、ちらほらと帰り始めている人の姿も見られる。

 観覧車に着いて乗ったときにはちょうど良い暗さになるだろう。

 

 

「長いようであっという間だったなあ」

「そうだな。とても楽しい思い出になったのだ」

「もう、終わったつもりになるのは早いわよ。早く行きましょう?」

「マリオ、並んで座ろう」

 

 

 観覧車へと歩きながらマリオは今日1日の思い出を思い返していく。

 

 “ウルトラキノコースター”では意識を失い。

 お化け屋敷では出た後に買った不味い飲み物を飲まされ。

 メリーゴーランドでは選択を迫られ。

 “バーチャルシューター”ではほぼ全力での戦いをし。

 このアトラクションでは大きな水飛沫を楽しんだ。

 

 忘れようにも忘れられない、楽しい思い出だった。

 

 

 

 

 




読了ありがとうございます。


・ルイージ邸観察日誌


 バレンタインデーのことはとりあえず置いておいて、ルイージにケーキを渡してくるね。


「置いておいて忘れちゃわないかな?」
「さっきまで忘れてたもんね・・・・・・」
「あとで教えてあげよっか」


 ん?

 何か言った?


「なんでもないよー」
「早く渡しに言ってあげなよー」
「いってらっしゃーい」


 なんだったのかな?

 まあいっか、行ってきまーす!


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