スーパーマリオ イフストーリー (完結) 作:竜音(ドラオン)
いったい何を迷っているんだよ!
市民の心をキュン死させることが最優先なんじゃねえのか!
・鏑木・T・虎徹(TIGER&BUNNY)
・
呆然とするマリオとピーチ姫を乗せて、観覧車の乗りカゴは頂上へと向かって上っていく。
2人の乗っている乗りカゴの1つ前にはクッパとナハトが乗っており、マリオたちの方を見ながら乗りカゴの窓を叩いていた。
「ピーチ姫!どういうつもりなのだ!」
「マリオマリオマリオマリオマリオマリオマリオマリオマリオマリオマリオマリオマリオマリオマリオマリオマリオマリオ・・・・・・」
バンバンと強く乗りカゴの窓を叩く。
しかし乗りカゴの外に声は届かず、当然ながら隣のマリオたちが乗っている乗りカゴの中に声は届かなかった。
ゆっくりと観覧車は回転する。
呆然としていたマリオだったが、徐々に状況を飲み込むことができたのか、おずおずとピーチ姫へと顔を向ける。
「ピーチ・・・・・・姫・・・・・・?」
「マリオ、いきなりこんなことしてごめんなさい・・・・・・」
マリオの言葉にピーチ姫は申し訳なさそうに答える。
ピーチ姫の様子にマリオはなにか理由があるのだと感じとり、強く聞くことはしないと考えた。
マリオはひとまずどうにもならないと思い、乗りカゴの椅子に腰をかけた。
乗りカゴは進む。
ピーチ姫はなにかを躊躇うかのように口を開いたり閉じたりしていた。
マリオはピーチ姫の様子に気づいていたが、特に尋ねるようなことはしなかった。
「あー・・・・・・うー・・・・・・」
なにかを言いたそうにピーチ姫は言葉を漏らす。
乗りカゴは上りの終盤へと差し掛かっており、あと数分もすれば頂上へと着くだろう。
空はすでに薄暗く、綺麗な夜景も見える。
が、ピーチ姫のことが気がかりなマリオは外の景色をあまり気にすることができていない。
間もなく頂上へと着くかといったところで、ピーチ姫は意を決したようにマリオへと顔を向ける。
「ま、マリオ!」
「な、なんだい・・・・・・?」
ピーチ姫の発する気迫にマリオは思わず圧される。
ピーチ姫の顔は緊張で強張っており、興奮状態になっているのかやや赤く染まっている。
「わ、私は・・・・・・」
意を決したとしても言いたいことを伝えるにはまだ勇気が足りないのか、ピーチ姫はモジモジと指を遊ばせている。
そんなピーチ姫の様子に、マリオはただ事ではないのだろうと緊張した表情になる。
「っ・・・・・・。マリオ!」
「は、はい!」
強く名前を呼ばれ、マリオは緊張しながら返事をする。
緊張した表情のピーチ姫は口を開いた。
「マリオ・・・・・・私は、あなたのことが好きです!」
今まで心に秘めていた思い。
ピーチ姫はマリオへの思いを伝えた。
それは、奇しくも乗りカゴが頂上に着いたときだった。
読了ありがとうございます。
・ルイージ邸観察日誌
よっし、ルイージの家に着いた。
ルイージは・・・・・・いるみたいだね。
こんにちは~!
「あ、マシロ。何かようかい?」
うん。
ケーキを作ったから持ってきたんだ。
食べてくれる?
「そうなんだね。ありがたく貰うよ」
良かった。
美味しく食べてもらえたら嬉しいな。