スーパーマリオ イフストーリー (完結)   作:竜音(ドラオン)

180 / 364
ギリギリ・・・・・・?


どうやってキュン死させてやろうか考えてたら興奮してきちゃってさ。


・成宮鳴(ダイヤのA)





第170話

 

 

 観覧車の頂上。

 マリオとピーチ姫は向かい合った状態で止まっていた。

 マリオの頭の中を駆け巡っているのはピーチ姫に告白されたという事実。

 

 いま自分はピーチ姫に何を言われた?

 顔を赤く染めているピーチ姫に好きと言われた?

 

 ピーチ姫が自分のことを好きなのではないかということは察してはいた。

 それでも確証はなかったためにあえて触れずにいた。

 

 

「そ・・・れは・・・」

「友人としてじゃないわよ・・・・・・。マリオ、私はあなたのことが異性として好きなの」

 

 

 マリオの逃げ道を塞ぐようにピーチ姫は言葉を続ける。

 友人としてではなく異性として好意を抱いている。

 その言葉がとどめとなってマリオの心に突き刺さった。

 

 メリーゴーランドに乗る前にピーチ姫に言われた言葉がマリオの頭の中に甦ってくる。

 

 

『私たちは、いつかあなたに自分を選んでもらいたいと思っているのよ』

 

 

 今日までのことを思い返してみればピーチ姫は好意をはっきりと行動で示していた。

 それを自分は言葉にされていないから、という理由で見て見ぬふりをしていたのだ。

 

 

「マリオ・・・・・・。答えを聞いても良いかしら・・・・・・?」

「お・・・れは・・・・・・」

 

 

 期待と恐怖。

 二つの感情が合わさった表情でピーチ姫はマリオに尋ねる。

 

 ピーチ姫の告白。

 それはマリオにとってとても嬉しいもの()()()

 

 クッパがピーチ姫を拐っていた頃、なぜマリオはピーチ姫を毎回助けに行っていたのか。

 なぜ助けた報酬がキスという割りに合わなそうなものでも文句を言わずに助けに行っていたのか。

 

 その理由はとても簡単なものだった。

 たった1つのとてもシンプルで簡単な理由。

 

“マリオはピーチ姫のことが好きだった”

 

 だから何度でもピーチ姫を助けることができた。

 だから何度でも辛い戦いに身を投じることができた。

 

 だがマリオはピーチ姫の告白を受け、自分の中の嬉しいという感情があまり大きくないことに気づく。

 

 どうして・・・・・・

 俺はピーチ姫のことを・・・・・・

 

 

 

 

 

『ありが・・・とう・・・』

 

 

 

 

 

 

 あんなにも俺は・・・・・・

 

 

 

 

 

 

『ま・・・・・・、マ~~リ~~オ~~ッッ!!』

 

 

 

 

 

 

 俺は・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『こんなにも、きさまの・・・・・・マリオのことを思ってしまう・・・・・・ワガハイの、ことを・・・・・・気持ち悪いと、思うか・・・・・・?』

 

 

 

 

 

 

 脳裏によぎったのは涙を流し怯えるように体を震わせていたクッパの姿。

 その姿を思いだし、マリオは自分の中にある1つの思いをはっきりと自覚した。

 

 

 

 

 

 




読了ありがとうございます。


・ルイージ邸観察日誌


 ルイージのお家でお茶をするのも久しぶりな気がするのは気のせいかな?

 とりあえずテーブルの上にケーキを並べようかな。

 あれ?

 なんだろ?

 何かの設計図みたいだけど・・・・・・

 えっと、“チョコレートマウンテンスペシャル”?

 ・・・・・・もしかしてバレンタインデーにルイージもチョコを作るの?!


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。