スーパーマリオ イフストーリー (完結) 作:竜音(ドラオン)
ウェルカムトゥクッパ姫
キュン死する萌えへようこそ・・・
・小鳥遊六花(中二病でも恋がしたい)
・
クッパの言葉をピーチ姫は飲み込んでいく。
『一度フラれただけで諦めるのか』
そんな・・・・・・
そんな、簡単に・・・・・・
「簡単に・・・・・・諦められるわけないじゃない!!私だって、私だって諦めたくなんてないわよ!!」
抑えていた、堪えていた感情が爆発する。
諦めたくなんてなかった。
叶うのなら結ばれたかった。
でもマリオには心に決めた人がいる。
そして、それは私ではない!
「あなたに・・・・・・、フラれていないあなたに何が分かるのよ?!」
ピーチ姫はクッパに詰め寄り、強く胸を叩く。
ピーチ姫の心からの言葉。
自分が選ばれなかったという悲しみ。
そして、マリオの様子から知った彼の思っているであろう人物。
それら全ての入り交じった悲痛な叫び。
その全てをクッパは正面から受け止めていた。
「そうだな、ワガハイには分からぬさ。・・・・・・フラれてそこで諦めるような考えはな」
涙を流し、自身の胸を叩くピーチ姫を見ながらクッパは言う。
少し前の、クッパであればここまで強い考えはできなかっただろう。
しかしマリオに思いを伝え、クッパ本来の気質も合わさり、かなり強気な考えになっている。
なお、マリオ本人の目の前でも同じようにいられるかと聞かれれば話は別になるが。
「確かに、フラれれば辛いであろう。もしも、ワガハイもフラれればどうなるか分からぬ。だがな、そこで諦めれば何もかもを終わるのだ」
「・・・・・・だから、あなたは何度も私を拐ったの?」
けっして諦めることなく。
けっして引くこともなく。
何度も、何度でも。
諦めずに何度でも挑み続けること。
それこそがクッパの強さなのだろう。
「・・・・・・諦めないで、良いの?」
「うむ」
「マリオを・・・・・・好きでいて、良いの?」
「うむ」
「みんなで・・・・・・マリオと、あなたと、ナハトと、私の全員で、幸せになれるの?」
「さあな・・・・・・だが、諦める気はないのだ」
クッパの言っていた、全員が幸せになれる未来を欲していると言う言葉。
それが本当に叶うのかは分からない。
クッパ自身も叶うかは分からないが、諦めるつもりはないようだ。
「・・・・・・ふふっ、なら私も諦めないでいこうかしら」
クッパの言葉にピーチ姫は小さく笑う。
クッパはその言葉通り絶対に諦めることはないだろう。
なら自分もマリオのことを諦めずにいよう。
「まぁ、マリオの一番を譲る気はないがな!」
「むっ・・・・・・」
腕を組み、自信満々にクッパは言う。
そんなクッパの様子にピーチ姫は少しだけムッとした表情を浮かべた。
「・・・・・・あなたが、私にやる気を出させたんだからね。私だって負けるつもりはないわよ」
「ふふん。さっきまで泣いていたやつにできるかな?」
すでにピーチ姫に悲しそうな雰囲気はない。
クッパとピーチ姫は互いに挑発するような表情で見合う。
そんな2人に向かって、観覧車から降りたマリオとナハトが歩いてきていた。
読了ありがとうございます。
・ルイージ邸観察日誌
えっと、たしか廊下を・・・・・・
・・・・・・あ、ここは中庭だった。
んー、やっぱりお城のお庭も綺麗だなぁ。
「おや、マシロどの。お城になにかご用ですかな?」
あ、キノじいさん。
デイジーに会いに来たんですけど、お庭で何をしているんですか?
「デイジー姫にですか。私はお庭の花壇に水を撒いていたのですよ。ここには私の花壇も作らせていただいておりましてな」
そうなんだ。
どんな花壇なのか気になるなぁ。