スーパーマリオ イフストーリー (完結) 作:竜音(ドラオン)
筆者が読者の感想を自由にしようなんておこがましいとは思わんかね
・本間丈太郎(ブラック・ジャック)
このシーンは少しだけしんみりとしたなぁ
・
食器も洗い終わり、2人はのんびりとお茶を飲んでいた。
「と、そうだ」
「どうかしたのか?」
不意に、マリオは思い出した、と言った様子で呟いた。
そんなマリオにクッパは不思議そうに尋ねる。
「いや、実はキノコタウンで噂を聞いてね」
そう言ってマリオはクッパに、キノコタウンで聞いた噂を話していった。
ピーチ城で何か変なものが現れること。
それを見た人は口や態度が悪くなること。
そして、それらが昨日の夕方から起きるようになったこと。
マリオの話を聞き、クッパはポツリと呟く。
「もしや、ワガハイの割った壺・・・・・・か?」
「可能性がない、とは言い切れないかな」
クッパの言葉に、マリオは悩んだ表情を浮かべながら頷く。
時間帯を聞いた限りでは最も発生した時間が近く。
壺には不思議な模様があったと聞いていた。
その壺に何かあったと考えるには十分な要因と言えるのではないだろうか。
「だから、明日は城に行って調査をしてみようと思ってね」
「むぅ・・・・・・」
マリオの言葉にクッパは、少しだけモヤっとした気分になる。
自分が割ってしまった壺が原因でマリオに苦労をさせている。
迷惑をかけてすまない。
などと言った感情からではない。
クッパは、ただ単にマリオがピーチ城の人間、特にピーチ姫のことを気にかけていることが気にくわないのだ。
どこまでいっても恋する乙女の思考。
それに理屈が通じることはなく。
ただただ、自身の気持ちに忠実なだけだった。
「ワガハイも行く」
「え。でも、今のお前は戦えな──」
「行くと言ったら行く」
マリオの手を掴み、どうあっても放すつもりはない、とクッパは力を込める。
クッパの身を案じ、マリオは止めようとするが、クッパの意思は固く。
最終的にマリオが折れることとなった。
「分かった・・・・・・。でも、あまり危険なことはしないでくれよ」
「分かっておる。なんだったらピーチ姫と話でもしているさ」
マリオとピーチ姫の2人が会って話をする。
そう考えただけでもクッパは心の中にモヤモヤが沸き上がってくる。
だからこそ、マリオとピーチ姫が2人で会うような状況を決して作らないようにクッパは思案していく。
ただひたすらに自分の気持ちに正直に。
クッパがそんなことを考えているとは露知らず、マリオは城に現れるという変なものについて考えていく。
変なものと言うからには今までに見たことのないような見た目なのだろうか。
そもそもとして見ると口や態度が悪くなると言うのはどういった風に悪くなるのか。
クッパは、壺の中からは煙が出てきたと言っていたが、その煙と変なものにはどんな関係があるのか。
現段階で気になるのはこの辺りだろう。
「むにゃむにゃ・・・・・・」
「ん?」
不意に、マリオは誰かの声が聞こえた気がする。
それは寝ぼけたようなどこか気の抜ける声だった。
「くぁ~・・・・・・。あまりにも暇だったから、つい寝ちゃってたわ。全く、封印を続けるのも楽じゃないわ・・・・・・あら?」
「え?」
クッパのいる方からあくび混じりの声がハッキリと聞こえてきた。
しかし、聞こえてきたのはどう聞いてもクッパの声ではない。
不思議に思いながらマリオとクッパは声のしてきた方を確認した。
「どういうことかしら。どういうことかしら!どういうことかしら?!」
「な、なんなのだ?!」
「冠がしゃべった?!」
突然の事態にマリオとクッパは驚く。
何故なら、クッパの頭の上に外れずにずっと乗っていた冠が興奮したように跳び跳ねており、目のようなものが浮かび上がっていたからである。
読了ありがとうございます。
冠の声のイメージはナーサリー・ライムです。
なお、クッパ姫は茨木童子。
・ルイージ邸観察日誌
ルイージが手紙を読んでくれているか気になって様子を見に来ちゃった。
ちゃんと読んでくれるかな?
家の窓から覗いたら、手紙を読んでくれていた。
嬉しそう、かな?
どんな風に思っているかなぁ・・・・・・
あう・・・・・・
また見てるのに気づかれてたみたい・・・・・・