スーパーマリオ イフストーリー (完結)   作:竜音(ドラオン)

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アズミノの準備をしつつ書いていくのは大変です!


だから、あいつはクッパ姫を読みに来ただけだ。
とびっきりのを読ませてやったよ。
他に何か必要なのか?


・ミンさん(神様のメモ帳)





第262話

 

 

 目の前にある扉。

 その扉を前にしてマリオは動き出せずにいた。

 

 今までであればそこまで気負うこともなく開けることのできていた扉が開けられない。

 

 普段通りの色のその扉の色がなにやら生き物の口のように見える。

 

 普段通りの作りのドアノブが今にも自分の手に食らいついてきそうに見える。

 

 普段通りのこの廊下の赤い絨毯までもが部屋へと誘う舌のように見える。

 

 そのすべてはマリオが感じている緊張がもたらしている幻覚なのだが。

 そうだと分かっていても動けなかった。

 

 

「くっ・・・・・・」

 

 

 キノじいから話を聞き終えたマリオは、ピーチ姫の部屋の前にいた。

 動くことのできない自分にマリオは思わず悔しそうな声が漏れる。

 

 

「あれ、マリオ?」

「ッ─────?!な、ナハトか・・・・・・」

 

 

 目の前の扉に集中していたマリオは背後からかかった声に驚き、ビクリと肩を震わせる。

 驚きながら振り返ると、そこにはメイド服姿のナハトがいた。

 今までに見たことのないナハトの姿にマリオは思わず言葉を失ってしまった。

 

 

「帰ったんじゃなかった?なにか忘れ物?・・・・・・マリオ?」

「ハッ────!え、あ、ああ!ちょっと用があってな!」

 

 

 どうやらナハトは廊下の掃除をするために来たらしく、掃除道具を持っていた。

 掃除道具を置きながらマリオに声をかけるが、反応がないことを不思議に思いナハトはマリオの顔を覗きこむ。

 ナハトの顔が近くに来たことによってマリオは意識を取り戻し、慌てて顔を離した。

 

 

「用?」

「ああ・・・・・・。そうだな、ナハトにも関係があるし、一緒にピーチ姫の部屋に入ってくれるか?」

「よく分からないけど分かった」

 

 

 ナハトと話したことによって緊張がほぐれたのか、マリオはピーチ姫の部屋の扉に手をかける。

 先ほどまでの幻覚は見えていないが、ドアノブは重く感じる。

 そして、マリオはピーチ姫の部屋の扉を開けて、中へと入っていった。

 

 

「あら、マリオ?なにか忘れ物でもあったのかしら?」

「いや、そういう訳じゃないんだ」

 

 

 部屋の中にいたピーチ姫はマリオが入ってきたことに気づくと不思議そうに首をかしげる。

 朝帰っていったはずのマリオがなぜここにいるのか。

 まだなんの説明も受けていないナハトとピーチ姫の頭の中は疑問符で埋め尽くされていた。

 

 

 

 

 

 

 ちなみに、なんの関係もないのだが。

 クッパはマリオの家で見つけたモザイク必須な肌色過多の本を見ながら悩殺ポーズの研究をしていたりする。

 マリオの持っていた本なのだからマリオの好みで間違いないだろうと考えた結果での行動だった。

 

 

 

 

 

 




読了ありがとうございます。


・ルイージ邸観察日誌


 透過魔法。

 理屈は分かったけど、発動は難しくないのかな?

 私たちは自分の体だから自然にできてたけど、他のものにかけるのはあまりやったことはないし・・・・・・


「そうですな。一応、魔方陣はこちらのものを。呪文の方でしたらこちらの紙にまとめてありますよ」


 わ、助かる

 んー。

 呪文で覚えちゃったほうが掃除でも役立ちそうかな。


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