スーパーマリオ イフストーリー (完結) 作:竜音(ドラオン)
流行り短し愛せよクッパ姫。
みんながんばらないとね。
・若林初菜(極黒のブリュンヒルデ)
・
マリオが放心している間に2つの指輪のデザインの見直しも終え、店員はのんびりとお茶を飲んでいた。
実のところ、店員は自分が見せたクリスタルを見たことによって、人によってはこのような反応があることを知っていた。
なので特には慌てた様子もなく普通にしていられるのだ。
「でも、そろそろ戻ってきてもらわないと話の続きができないわねぇ・・・・・・」
流石にマリオがこんなにも長い時間放心するとは思わなかったので、店員はポツリと呟く。
なんの対策もなしにクリスタルを見てしまった人は、発狂して叫び声をあげたり、恐ろしいものを見るかのように店員を見たり、完全に精神が死んでしまって無反応になってしまったり、マリオのように放心してしまったりする。
マリオならば大丈夫だろうとは考えていたのだが、それでもここまで放心するとは予想外だった。
「とりあえずは意識を戻してもらうしかないわね。すぅ・・・・・・。はぁ~~~・・・・・・」
そう言って店員はマリオの前に移動する。
腰を落とし、目を閉じて息を整える。
精神を落ち着け、ただ1つのことを考えて手を合わせる。
意識を切り替え、ただひたすらに自身の手のひらへと集中する。
これからおこなうのはただの動作であると。
怒りも、悲しみも、楽しさも、なにも込めぬ無我の動きであると。
小指から順に曲げていき、ゆっくりと拳を形成していく。
余計な力は込めず、自然に拳を形成し、自身の腰の位置へと持っていく。
腰の位置へと持っていった腕とは反対の腕を自身の前へと持っていき、手のひらをマリオへと向ける。
イメージするのは射出台。
そして、狙うべき焦点。
まっすぐに、ぶれることなく一直線にその場所へと自身の拳が向かうことを当然のことだとイメージする。
「
────この一撃に思いは込めず。
────止まることなく流れるように撃ち込む。
────その一撃は閃光のごとく。
────外れることなく確実に相手を撃ち倒す。
呟くのは無意識下で拳を放つ際に癖となっている言葉。
しかし、この呟きをすることによって即座に最高のコンディションへと移行することのできる。
つまるところのルーティーンというやつなのだ。
「・・・・・・ッ、せいやぁあああッッッ!!!」
目を開き、烈迫の気合いを込めて声をあげる。
それに合わせて前に出していた手を引き、腰の位置に持っていった腕を同時に突き出す。
ゴウッ、という風を切る音と共にマリオへとその拳が放たれるのだった。
読了ありがとうございます。
・ルイージ邸観察日誌
ふふふ、このアイスが欲しいのかなー?
「欲しいー!」
「辛いよー!」
「冷たくて甘いものー!」
欲しい?
くださいでしょう?
「「「く、くださいー!」」」
そっかー、そんなに欲しいんだー?