スーパーマリオ イフストーリー (完結) 作:竜音(ドラオン)
無理です。
クッパ姫は日に一度、誰かをキュン死させないと死ぬんです。
・めぐみん(この素晴らしい世界に祝福を!)
・
マリオの腕に自分の腕を絡み付かせながらクッパはキノコタウンを歩く。
キノコタウンの住人たちの姿もちらほらとあり、その誰もがマリオとクッパのことを見ていた。
当然ながらキノコタウンの住人たちに見られていることにマリオとクッパは気づいており、2人とも顔をうっすらと恥ずかしさで赤く染めている。
とはいえ、それでも絡み付かせている腕を話す様子はないのだが。
「・・・・・・ここまで見られると照れるな」
「そうだな・・・・・・」
自分たちが注目されていることに気づいているので、クッパは小さくマリオに話しかける。
別に普通の声量で話してもいいのだが、まだマリオたちの結婚は公表していないのでどこからどのようにして情報が漏れるか分からないためになるべく声を潜めているのだ。
マリオとクッパはそのままピーチ城の方へと向かっていった。
「おはようございます。仕立て屋の店員はすでに来ておりますので、先に姫様のもとに向かってください」
「おはよう。分かったよ」
「ご苦労なのだ」
ピーチ城の門番のキノピオ兵の言葉にマリオとクッパは答え、城の中へと入っていった。
ピーチ城で働いているキノピオたちにはすでにマリオがクッパ、ピーチ姫、ナハトの3人と結婚することを発表してあった。
そして、キノコタウンで公表をしていないので当然のことであるのだが、キノピオたちにも箝口令がしかれており、情報を漏らした場合には給金が削られる。
そのため、クッパはキノコタウンを歩いていたときよりも幾分か気楽に城の中を歩くことができていた。
・・・・・・ここで、『それなら、キノコタウンでは腕を絡ませたりしなければいいのではないか?』と疑問に思うかもしれないが。
そこはそれ、やはり女性の気持ちと言うもの。
自分がこの男性のことを好きなのだと周囲にアピールしたい気持ちもあったのだ。
まぁ、これに関してはピーチ姫やナハトも同じようなことをしているので本当に隠す気があるのかと尋ねてみたくもある。
そして、ピーチ姫の部屋の前にマリオとクッパは到着した。
マリオが扉をノックすると部屋の中からピーチ姫が返事をし、部屋の中に入ってくるように促した。
「いらっしゃい、2人とも。とりあえずお茶でも飲む?」
「おはよう、ピーチ姫。そうだね、いただこうかな」
「おはようなのだ。飲むのは構わないのだが、仕立て屋はすでに来ているのであろう。良いのか?」
「その辺は大丈夫。持ってきた衣装を並べたりでまだ少し時間がかかるって言ってた」
部屋の中にマリオとクッパが入ると、部屋の中でお茶をしていたピーチ姫とナハトが出迎えてくれた。
ピーチ姫の言葉にマリオとクッパは空いている椅子に座りながら答える。
すでに仕立て屋が来ているのだからそこに向かうべきではないのか。
そうクッパは思っていたが、ナハトの言葉に頷き、そっとナハトの用意したお茶を飲むのだった。
読了ありがとうございます。
・ルイージ邸観察日誌
レサレサちゃ~ん、遊びに来たよー。
・・・・・・返事がない?
「おや、マシロ様。お嬢様でしたらマリオ殿のところに遊びに行っておられますよ」
あ、セバスチャン。
そうなんだ、残念。
「ん?・・・・・・ふむ。マシロ様、少々お待ちを」
え、あ、うん。
どうかしたのかな?
「お待たせしました。こちらのお薬をどうぞ」
え?!
「失礼ですが、何やらお腹の調子が悪そうに見えましたので。お節介でしょうが、気になったのですよ」
そ、そんなに分かりやすかったのかなぁ・・・・・・