スーパーマリオ イフストーリー (完結)   作:竜音(ドラオン)

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感想は無理に書かなくてもいいのだけど、来なければ来ないで寂しい・・・・・・


執筆した物に全て感想が来るとは限らん。
しかし!
感想を貰えた者は皆すべからく執筆し続けておる!!


・鴨川源二(はじめの一歩)

感想が貰えるようにがんばるだけですね、会長!


第21話

 

 

 気絶させたキノピオたちを拘束し、部屋の隅へと置いてからマリオたちは物置部屋の探索を始めた。

 

 

「探索といっても、気になるようなものは見つからないなぁ」

「本当に嫌な感じがしたのか?」

「本当よ!」

 

 

 探索を続けていくが、これといって気になるようなものは見つからず。

 クッパはじっとりとスーパークラウンを見つめた。

 

 

「そうだ。嫌な感じが強い場所は分かるかい?」

「そうね・・・・・・。この部屋全体に嫌な感じはするのだけど・・・・・・。強いて言うならそこ、かしら」

「そこには園芸用品しかなかったぞ」

 

 

 マリオの問いに、スーパークラウンは少しだけ考え、園芸用品のある場所を示した。

 しかし、そこはすでにクッパが調べており、クッパ自身も特に何も見つけることはなかった場所だ。

 

 

「でも、そこから一番嫌な感じがするのよ」

「ふむ。じゃあもう一回調べてみようか」

「好きにするがいい。ワガハイは他の場所を調べてみる」

 

 

 そう言ってクッパは他の場所を調べに移動した。

 

 

「ここにあるのは・・・・・・」

 

 

 園芸用品のある場所をマリオは調べていく。

 あるのは、枝切りばさみ、シャベル、鎌、鉢植え、苗木、植物の種、肥料、土、じょうろ。

 

 出てくるのはどれも普通の道具たちばかりだ。

 

 

「まった!それを見せて!」

「それ?・・・・・・この苗木かい?」

 

 

 不意に、スーパークラウンがマリオを止める。

 スーパークラウンの言葉に、マリオは指示された苗木を指差した。

 

 

「ええ。よく見ないと気づけなかったけど間違いないわ。これ、外の膜の起点の1つよ」

 

 

 苗木の周りを観察するように飛び回り、スーパークラウンは答える。

 どうやらこの苗木は“悪意”の膜を生み出している起点の一部のようだ。

 

 

「じゃあ、この苗木を燃やせば・・・・・・」

「膜を維持する起点が1つ減るわね。いくつあるかは分からないけど、全て壊せば膜も壊せるわ」

 

 

 マリオの言葉にスーパークラウンは頷く。

 

 

「じゃあ、さっさと燃やしちゃおう。ファイアボール!」

「ぐぎゅげぇぁぇえええ?!?!」

 

 

 マリオが、苗木にファイアボールを撃ち込むと、苗木に人の口のようなものが現れ、不気味な悲鳴をあげて燃え始めた。

 もしも、先にこの苗木を燃やしていたら、3人のキノピオが一斉に襲いかかってきていただろう。

 

 いきなり悲鳴が聞こえたことに驚き、他の場所を調べていたクッパも何事かと戻ってきた。

 

 

「これが探していたものだったのか?」

「ええ、これでこの部屋の嫌な感じは無くなったわ」

 

 

 クッパの問いに、スーパークラウンは頷く。

 

 その間にも不気味な悲鳴をあげていた苗木は燃え尽き、やがて黒いスライムの様なものを残して完全に消え去った。

 

 

「彼らの拘束もしてあるし、ここにはもう何もないかな?」

「そう思うわ」

「では、次の部屋に向かうぞ」

 

 

 黒い燃えかすをそのままにマリオたちは物置部屋を後にした。

 

 

 

 

 

 

 




読了ありがとうございます。

マリオとクッパのラブコメはまだ少し先になりそうです・・・・・・


・ルイージ邸観察日誌

 今日は初めてルイージとお話をする日!
 ドキドキしてあまり眠れなかったけど楽しみで眠くない!

 扉越しだけど、ちゃんとおめかしした方がいいよね。
 そうと決まればお気に入りの服を着ていこう。






 まぁ、まだ予定の4時間前なんだけどね。



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