スーパーマリオ イフストーリー (完結) 作:竜音(ドラオン)
逆に言うと恋愛系のものを見ると恋愛シーンが書きたくなりますが。
作者ってのはな、世界を敵に回してでも、作品ぐらいは護ってやるものなんだよ!
・東城刃更(新妹魔王の契約者)
・
止まらぬ手。
衰えることを知らないとでも言うかのようなその気迫。
クッパ
ピーチ姫
ナハト
その3人の肉体は何度も繰り返した動作によって等しく疲労が溜まっている。
しかしその目に宿す光に陰りは一切見えない。
けっして自分は目の前にいる2人には負けない、と。
必ず、自分は勝利し一番になるのだ、と。
そんな思いが3人の目からはうかがえた。
「あい・・・・・・」
「こで・・・・・・」
「しょ・・・・・・!」
疲労も溜まっており、その言葉にはすでに力を感じられない。
しかし、それでも誰1人として引くことはなく手を出す。
それほどまでに疲れてでも諦めることをしない3人の姿に、マリオは少しだけ怖く思いつつも、自分のことをそれほどまでに思ってくれているのだと嬉しくもなっていた。
「ぬ・・・・・・ぬぉおおおお!!」
「く・・・・・・負けなぃいい!!」
「か、勝つのは・・・・・・私!!」
「・・・・・・ッあ?!」
大きく声をあげながら3人はもはや何度目になるか分からないほどに繰り返された動作で手を出す。
出された3人の手を見て、マリオは思わず声をあげてしまう。
何度も繰り返されてきた行為。
しかし、その繰り返されてきた行為についに変化が訪れたのだ。
マリオの目の前に出されている3人の手は、グー、チョキ、そして・・・・・・チョキ。
つまり1人が勝ち抜けることが決まったのだ。
手を出している3人もいまだに理解が追いついていないのだろう。
3人は自分たちの手が何を出してどんなことになったのかをゆっくりと飲み込んでいた。
「これは・・・・・・」
「まさか・・・・・・」
先に理解したのは意外なことにチョキを出していた2人だった。
2人は手を震わせながら自分の手を見つめている。
なぜ自分はこの手を出してしまったのか。
2人の口から漏れた言葉からはそんな思いが感じられるようだった。
そして、ここでようやくグーを出した最後の1人。
つまりは勝ち抜けた1人がようやく自分が勝利したことを理解したのだろう。
彼女は自分の手を震えながら見るとポロポロと涙をこぼし始めた。
よほど嬉しかったのだろう。
彼女は自分のグーを出した手を大事そうに抱え込んで体を震わせていた。
「やった・・・・・・やったのだ!!」
負けたことは悔しいが、それでも真剣勝負で挑んで負けた結果。
喜びに震えている彼女、クッパを見ながらピーチ姫とナハトは悔しそうにするも文句を言うことはなかった。
ところで、なぜマリオに誰から誓いのキスをするのかを決めてもらわないのか気になっている人もいるだろう。
もしかしたら忘れている人もいるかもしれないが、マリオはヘタレである。
そんなマリオが3人に誰から誓いのキスをするのかを決めてほしいと言われればどうなってしまうのか。
そんなことは考えるまでもなく単純明快。
答えは、優柔不断に誰も選ぶことができずにモゴモゴと口を動かすことしかできなくなる、ということだ。
クッパ、ピーチ姫、ナハトの3人がマリオに迫ることなくじゃんけんをすぐに始めたのもそういったことをなんとなく察していたからではないだろうか。
読了ありがとうございます。
・ルイージ邸観察日誌
もう、なんでおもちゃが出てきちゃってるんだろ?
ちょっと、眺めててみよう。
おもちゃを入れて・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・なにも起こらない?
やっぱり気のせいだっ・・・・・・あぁああああ!!!
ヘイホーが箱の中にいて外に出してたんだ!!