スーパーマリオ イフストーリー (完結) 作:竜音(ドラオン)
もし大事だなと思えるキャラがいたら
離れたくないと思うキャラがいたら
無条件で愛おしくて抱きしめたいと思うキャラが・・・・・・いたら
その思いをつかまえてください
・新巻鷹弘(7SEEDS)
・
キノじいの問いに答えるためにマリオは口を開く。
自分が誰のためにキノじいに頼んでいるのか。
思った答えがキノじいの満足のいくものとは限らないが、それでもマリオはキノじいに答える。
「俺が予定をずらしてほしいのは・・・・・・、自分のためだよ」
「ほう・・・・・・?」
少しだけ躊躇ったが、マリオは自分が誰のために予定をずらしてほしいのかを答えた。
マリオの答えにキノじいは眉を動かす。
その動きが怒りからなのか、はたまた意外さからなのか。
マリオに判断はできなかった。
「自分のため・・・・・・ですかな?」
「ああ・・・・・・。最初は、その、3人の喜ぶ顔が見たいから。3人のためって思ったんだけどな。でも、3人を喜ばせたいのも、3人の驚いた顔を見たいっていうのも自分の思いだって気づいたんだ」
キノじいの言葉にマリオは頷き、自分の思ったことを答える。
3人に喜んでもらうために指輪を用意するのも。
3人に自分の用意した指輪を渡したいというのも。
そのどちらもが根幹には自分の気持ちがあった。
3人が指輪を欲しいと言ったか?
否。
誰もそんなことは言っていない。
これはマリオが自分で勝手に用意しているもの。
であるならば、指輪の完成が間に合うように予定をずらしてほしいのはマリオ自身のためであるとしか言いようがないのだ。
「ふむ。ふむふむふむ・・・・・・」
「ダメ、か・・・・・・?」
マリオの答えを聞いたキノじいはしきりに何度も頷く。
マリオの答えをしっかりと繰り返し、自身の頭の中で考える。
頷いているキノじいの様子にマリオは不安そうに声をかけた。
「そうですな・・・・・・。正直に言えば、姫様のためであれば協力は惜しまないつもりでした」
キノじいの答えにマリオはうつむいてしまう。
この様子ではキノじいの満足のいく答えではなかったということなのだろう。
おそらく間に合わないであろう指輪にマリオは暗い気持ちになっていく。
「悪い、無茶を言ったな・・・・・・」
見込みはなくなってしまったのだと考え、マリオはキノじいに背を向ける。
次にできることは何があったか。
暗い気持ちになりながらマリオは次の手段を考えていく。
「・・・・・・ですが」
「え・・・・・・?」
静かに、しかしハッキリとしたキノじいの声がマリオの耳に届く。
「もしも、マリオどのが『姫様のため』や、他のお二方のためだと言っていた場合、私は協力をする気はありませんでした。しかし、マリオどのは自分のためだと言いました。ならばこそ、その願いは姫様たちのためになると私は思うのです」
「キノじい・・・・・・」
マリオに向かって微笑みながらキノじいは言う。
キノじいから確かな信頼を感じ、マリオは嬉しそうに笑みを浮かべるのだった。
読了ありがとうございます。
・ルイージ邸観察日誌
お肉、お魚、お野菜・・・・・・
これでひとまずは大丈夫かな。
あとは卵とか調味料とか?
それにお菓子作りとかで使った粉も必要かな。
あ、でもお肉とかお魚は1回家に持って帰っちゃお。
あまり、常温で持ち歩きたくないし。