スーパーマリオ イフストーリー (完結) 作:竜音(ドラオン)
カロリーを消費できない・・・・・・
最後まで書ききってみせる・・・・・・
そう・・・・・・
何があっても・・・・・・
・秋原カエデ(たとえ灰になっても)
・
ハッハッハッ、と一定の呼吸をしながらマリオは機械の上を走る。
マリオが今走っている機械は一般的なルームランナーで、マリオからすれば体を温める程度の意味合いしかない。
そんなマリオの姿をナハトは楽しそうに見ていた。
どうやらマリオが運動をしている様子を見ているだけで楽しめているようだ。
そんなナハトの視線を感じながらマリオはルームランナーを走る。
マリオはナハトの視線はしっかりと感じているが、それによって運動に支障を起こすようなことはない。
まぁ、普通の人ならばナハトのような美人に見られていては良いところを見せようとしたり、緊張してなにかしらの失敗をするのではないだろうか。
体を温めるためにマリオはルームランナーで20分ほど走っているが、そのような様子は見られない。
「汗をかきながら走ってるマリオ・・・・・・カッコいい」
「うむ、それは分かるのだ」
汗をかいて運動しているマリオには普段の姿とは違った魅力があるように思える。
これはどんな人にでも言えることかもしれないが。
運動ができる人間というものは総じて普通にしている人よりも魅力的に見えることがあるのではないだろうか
まぁ、運動ができても人間性で嫌われてしまう人もいるだろうが。
と、ここでマリオは体が温まったのか、ルームランナーを走るのをやめた。
走り終えたマリオは近くに置いたドリンクを一口飲むとグローブの準備を始める。
どうやら次はサンドバッグ打ちを始めるようだ。
「・・・・・・シッ!!」
短く息を吐いて拳をサンドバッグに叩き込む。
ズドムッ、と鈍くも重い音が響き渡った。
その音からも分かるようにマリオの腕の力は凄まじいものがある。
まぁ、それに関しては普段のハンマーを振り回している姿からも容易に想像がつくと思うが。
念のために言っておくと、マリオの普段使っているハンマーはかなりの重さであり、木製のものでおおよそ50キロほど。
鉄製のものであれば80キロを余裕で超えるほどになる。
ま、別に?
負け惜しみではないが。
負け惜しみではないが、もともとの姿であればワガハイも問題なく振り回せるのだ。
別に、負け惜しみでは、ないのだが。
「やっぱり、マリオさんはすごいよな」
「ああ、あれを見たら憧れるしかないよな」
「あの脚力にあの腕力、男なら誰もが憧れちまうぜ」
どうやらマリオのスゴさに他の人たちも感心しているらしい。
自分のことではないのだが、それでもマリオが褒められているのは嬉しいものを感じる。
それはナハトも同じようで、ニヤニヤとちょっとだけ危うい表情になっていた。
そんな視線や言葉など聞こえていないかのようにマリオはサンドバッグを叩いていく。
右、左、右、左、右、右、左のスマッシュ。
吊るしている鎖が軋む音をならしながらサンドバッグは大きく揺れる。
徐々に、徐々にマリオのラッシュの速度は上がる。
右、左、右、左・・・・・・
けっして途切れることはない連打。
マリオの体はリズムを刻みながら揺れていく。
いつの間にか、サンドバッグは左右からの連打によって、ちょうど中間で停止していた。
サンドバッグが揺れずにちょうど中間で止まっているということ。
それは簡単に言ってしまえば左右からの拳の威力が同等だということ。
付け加えるならかなりの速度で左右から殴っているということもあるのだろうが、それよりも同等の威力だということの方がはるかにスゴい。
普通、人間には利き手というものがあり、利き手の方を誰もがよく使うだろう。
それによって利き手の方が必然的に筋力がわずかにでも大きくなるのだ。
しかし、マリオはほぼ同等の威力でサンドバッグを殴ることができている。
これは左右の腕の筋力がほとんど同じくらいに鍛えられていることの証明になるのだ。
マリオの動く速度はさらに上がっていく。
左右にリズムを取っていることによって体の動きは最小限かつ最大限に動きを利用できる円状の動きに。
そして、いつしかその動きは“無限”を表す記号をなぞるかのようになっていた。
読了ありがとうございます。
・ルイージ邸観察日誌
ピーチ城にとうちゃーく。
とりあえずいつも通りに案内してもらおうかな。
あ、スカートの中を見られないように低く飛ばないと。
すみませーん、デイジーのところに案内してもらっていいですか?
「デイジー姫様のところですね。分かりました、こちらへどうぞ」
お願いします。
すっかり私も馴れたなぁ・・・・・・