スーパーマリオ イフストーリー (完結)   作:竜音(ドラオン)

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個人的に剥ぎ取りで逆鱗がよく出る気がします。
レイギエナの逆鱗は氷の弓に使えるからラッキーでした。


次が書ける保証もないのに
いつエタるかも分からないのに

今書かなきゃだめなんだ!!


・鮎川樹(パーフェクトワールド)





第353話

 

 

 クッパ、ピーチ姫、ナハト。

 3人の手を順に取り、マリオは指輪をはめていく。

 

 マリオが指輪を用意していてくれたこと。

 そして、マリオの手によって自分たちの指に指輪がはめられたことに、3人は嬉しさのあまり涙をこぼした。

 

 

「ぐすっ・・・・・・」

「ははは、泣いておるのか・・・・・・ヒック」

「クッパも泣いてる・・・・・・ック」

 

 

 ピーチ姫が泣いていることをクッパが笑い、そのクッパに対してナハトが泣いていることを指摘する。

 仲の良い3人のやり取りに、マリオは指輪を渡すことが上手くいったと内心で緊張していた心をホッと落ち着かせた。

 

 

「さて、指輪も渡し終えたであるから。最後に誓いのキスであ~る」

 

 

 マリオが指輪を渡し終えたことを確認したデアールは、声高々に言う。

 ここでマリオが指輪を交換していないことに疑問があるかもしれないが、キノコ王国では男性から女性に送るのみが一般的なのでおかしいことはない。

 

 別に、“クリスタラー”でマリオの分の指輪を頼み忘れただとかそう言うわけではないので。

 そう言うわけではないので!

 

 デアールの言葉にマリオはクッパ、ピーチ姫、ナハトの3人と向き合う。

 先ほど指輪を渡した時点で向き合っているように思うかもしれないが、渡したあとにクッパたちが軽く笑ったりしてちゃんと向き合った状態ではなくなっていたのだ。

 

 

「一応、聞くのであるが。誰から誓いのキスをするとかは決まっているのであるか?」

「えっと、じゃんけんで決めてるのは見たけど」

「ワガハイからなのだ」

「そのつぎは私よ」

「最後・・・・・・」

 

 

 コソッと、声を小さくしてデアールは尋ねる。

 なにせ新婦が3人もいる結婚式など初めてのことなのだ。

 普通なら一回のキスで済むはずのところが複雑になってしまっている。

 

 デアールの問いにマリオは同じく声を小さくして答えた。

 マリオ自身はとくに口出しをしていない。

 と言うかなにを言ってもやぶ蛇になりそうな予感がしたのでなにも口を挟まなかったのだ。

 

 そしてデアールとマリオの言葉を聞いていたクッパは自慢げに言う。

 マリオの言っているようにキスの順番はじゃんけんで決めたので、基本的には運だけなのだが。

 それでも1番だと言うことが嬉しかったのだ。

 

 

「決まっているのであるなら問題はないのであ~る。では、誓いのキスをするのである」

「ん・・・・・・」

「ちゅ・・・・・・」

 

 

 デアールの言葉にマリオとクッパは数秒見つめ合い、ゆっくりと2人の距離は近づいていき・・・・・・そしてゼロになる。

 じゃんけんで文句は言わないと決めてはいるのだが、それでもキスをしている光景にはモヤモヤとするのか、ピーチ姫とナハトは少しだけ眉が動いている。

 

 しばらくしてからマリオとクッパの距離が開き、マリオの体がクッパから離れる。

 マリオの体が離れてもクッパは身動きをせず、誓いのキスの余韻に浸っているようだった。

 そんなクッパのことを横にずらし、ピーチ姫がマリオの対面に移動する。

 

 

「さ、次は私よ。・・・・・・ん」

「あ、ああ。・・・・・・ん」

 

 

 クッパとのキスの余韻でマリオの顔も赤くなっていたが、ピーチ姫に促されてぎこちない動きをしながら2人はキスをする。

 いまだに頬以外の場所にキスをすることに慣れていないのか、ピーチ姫の顔は赤く。

 その表情にマリオは少しだけドキリとしていた。

 

 そして、クッパのときと同様に2人の体の距離が開く。

 ピーチ姫もクッパと同じようにキスの余韻に浸っていた。

 そんなピーチ姫のことを横に押し退けてナハトがマリオの対面に移動してきた。

 

 

「私の番。ん!」

「ちょ、ま、いきなっ・・・・・・。んん?!」

 

 

 マリオの対面に移動してきたナハトは間髪いれずにマリオにキスをする。

 不意を突かれたマリオは反応する間もなくナハトのキスを受ける。

 

 直後、不意打ちに驚いて固まっているマリオの口内にニュルリとしたものが入り込んでくる。

 いきなりの感覚に驚き、マリオは顔をナハトから離そうとする。

 しかし、いつの間にかナハトがマリオの首に腕を回してしまっているために離れることができない。

 

 

「ん?!んん?!?!」

「ちゅ、りゅる・・・・・・れる・・・・・・」

 

 

 もはやホールにいる全員に見られていると言うことも忘れてマリオはナハトから離れようとする。

 しかし、そんなマリオのことを決して離すまいとナハトは腕に力を入れ、さらについでと言わんばかりにマリオの口内をむさぼる。

 

 そんな2人の様子にようやく正気に戻ったクッパとピーチ姫は慌ててナハトをマリオから引き剥がすのだった。

 

 

 

 

 

 




読了ありがとうございます。


・ルイージ邸観察日誌


 うううう・・・・・・けっきょく着せられた・・・・・・。

 やっぱり小さいよう。

 それに肩の部分が二の腕のところまでしか行かないし。


「・・・・・・ある方面に売れそうですわね。売りませんけど」


 当たり前だよ?!


「さて、着せかえも楽しいですが、一先ずは次で最後にしましょうか」


 あ、ようやく終わるんだ。


「ええ、ティータイムなので一時的に止めますわ」


 それってティータイムが終わったら再開ってことじゃん!!


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