スーパーマリオ イフストーリー (完結) 作:竜音(ドラオン)
申し訳ありません!
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シンシンと白い粉のような雪がふわふわと舞い降りて積もっていく。
キノコタウンやピーチ城、マリオの家などあらゆる場所に雪が積もり、白く染め上げていた。
そんな雪が積もった町をキノコタウンの住人たちは色とりどりの飾りや電飾で彩っていく。
雪の白と色とりどりの飾り、そして電飾によって幻想的な光景が広がっている。
「もうすっかりクリスマス一色だなぁ」
サクサクと柔らかい雪を踏みしめながら、マリオはキノコタウンを歩く。
右を見ても左を見ても町の中は様々な飾りや電飾で飾られ、見ているだけでも楽しい気分になってきそうだ。
「えっと・・・・・・、確かチキンが10羽、豚肉が2キロ、牛肉が1キロだったか」
マリオの向かう先はキノコモール内にある肉屋。
どうやらマリオは大量に肉を買うらしい。
「おう、マリオ!なにか買いに来たのかい!」
「ああ、お城の手伝いで買い物にね。えっと、チキンが10羽、豚肉が2キロ、牛肉が1キロ頼むよ」
「あいよ!それにしても城のパーティーで使うものだろ?当日に買うのかね?」
マリオの注文に肉屋の店長は威勢良く答えて肉を準備していく。
素早く注文された肉の用意を終えた店長はマリオに肉を手渡す。
どうやらマリオの注文した内容から何に使うのかを理解したらしく、不思議そうに首をかしげながらマリオに尋ねた。
店長の言葉にマリオは少しだけ苦笑しながら頬を掻く。
「どうやら材料は揃えていたけど、肉類の量が予想外に足らなくなったらしくてね。それで俺が買いに来たんだ」
「なるほどねぇ。ま、なんにしても城でのパーティーは楽しみだな!」
マリオの言葉に、大量に肉を買った理由がわかった肉屋の店長は豪快に笑う。
今日はクリスマス。
キノコタウンの住人も、ピーチ城に勤めているキノピオたちも、鼻唄を歌いながら仕事をしている。
キノコタウンの様子を楽しげに眺めながら、マリオはピーチ城へと戻るのだった。
ピーチ城、大広間
大広間の中を何人ものキノピオたちが忙しなく走り回っている。
彼らの手には大広間を飾る様々な飾りや電飾、またはご馳走を置くためのテーブルを飾り付けるための道具などが握られている。
「そっち、遅れてるわよ!他のところで手が空いたキノピオは手伝ってちょうだい!」
「姫様、あとは私たちにお任せしてお休みくださいませ」
大広間全体を見回しながら、ピーチ姫は指示を飛ばす。
ピーチ姫の指示に従い、キノピオたちは右へ左へ動き回る。
そんなピーチ姫にキノじいは休むように進言した。
実はピーチ姫は朝からクリスマスの準備をするために指示を飛ばしており、なかなか休む機会がなかったのだ。
「なら、お願いするわね?」
「はい、お任せくださいませ」
キノじいに後を任せ、ピーチ姫は自分の部屋へと移動する。
夜にはクリスマスパーティーが始まる。
ピーチ姫はクリスマスパーティーで開始の挨拶をするので、今のうちに体を休めて体調を万全にしておくべきだろう。
ピーチ姫が部屋へと戻ってからしばらくして、キノコタウンに買い出しに行っていたマリオが大広間に戻ってきた。
「おお、マリオどの。買い出しありがとうございます」
「なにもしないわけにはいかないからね。他には何かあるかい?」
マリオは買ってきた肉類を料理人のキノピオに渡し、他にもやることがないか尋ねる。
クリスマスパーティーまでまだ時間があり、その間キノピオたちが動き回っているのに待っているのは心苦しかった。
「そうですな・・・・・・、ではツリーの飾りつけをお願いしますかな?」
「あそこのやつだね。わかったよ」
キノじいは少しだけ考えるような仕草をすると、大広間に置かれている飾りつけが途中のツリーを指差した。
キノピオたちが飾りつけをしているのだが、いかんせん他の場所に人数を割いているためにツリーの飾りつけがなかなか進まないのだ。
「そっちの飾りつけはどう?」
「まだかかるよ!」
「そこ!脚立が倒れないようにちゃんと押さえて!」
ツリーに近づくと、ツリーの飾りつけをしているキノピオたちの声が聞こえてきた。
飾りつけをしている人数は3人。
かなり大きめのツリーなため、飾りつけは全体の3割ほどまでしか終わっていない。
「俺も手伝うよ」
「きた!マリオきた!」
「これで勝つる!」
「僕たちのテンションが有頂天に!」
マリオが手伝ってくれると分かったキノピオたちは、やる気をさらに増していく。
クリスマスパーティーは8時から行われる。
現在の時刻は3時。
まだ5時間あると言えば良いのか、はたまたもう5時間しかないと言えば良いのか。
残り時間を気にしつつ、マリオはクリスマスパーティーの準備をしていく。
続きは明日になります。