スーパーマリオ イフストーリー (完結) 作:竜音(ドラオン)
シンイチ・・・『萌え』というのを本で調べたが・・・・・・
一番それに近い生物はやはりクッパ姫だと思うぞ。
・ミギー(寄生獣)
こんな展開は自分でも予想外。
・
クッパの腕を打ち抜いた体勢で止まったマリオは不気味に笑い声を上げる。
そして、マリオの瞳から光が消えていた。
「くっ、まさかマリオが・・・・・・」
「ふふふ、どうかしら?これで完全にマリオは私のものになったわ」
信じたくはないことだが、マリオは“悪意”に犯されてしまったのだろう。
笑っているマリオの姿を見て、ピーチ姫はとても嬉しそうにしている。
笑っているマリオを見ながらクッパは思考する。
現状は最悪であり、状況を打破する手段も、逃走する手段もない。
自身が持っているのは動かなくなってしまったスーパークラウンのみ。
状態としては完全に積み、と言ったところだろう。
「もう貴女にできることは何もないわね。ここまでマリオに助けられてきたんでしょう?だから、最後はマリオに殺してもらいなさい!!」
「ひぃやっふぅぅううううーーー!!!」
ピーチ姫の言葉が引き金になったのか、マリオは弾かれたようにクッパへと襲いかかる。
もとの姿であれば見慣れた光景だが、女性の姿になってからマリオに襲われるのは初めてのことであり、クッパは今までにないショックを受けた。
「くっ、マリオ!ワガハイが分からぬのか!」
「くははははっひゃははは!!」
クッパの呼び声も届かないらしく、マリオは不気味な笑い声をあげながらクッパを攻撃し続けた。
『くそっ!止まれ、止まれよ!』
光の差さない闇の中、四肢を拘束されてマリオはいた。
目の前には大きなスクリーンがあり、起きているであろう光景が流れている。
拘束されて動かないはずの右手がクッパの腕を殴る光景。
拘束されて動かないはずの左足がクッパの足を払って倒す光景。
何度もクッパを攻撃し、何度もクッパを吹き飛ばす。
繰り返される光景にマリオは体を止めようと必死にもがく。
『やめろ!クッパを傷つけるんじゃない!やめろぉぉおおおお!』
何度目の攻撃だろうか、ついにクッパは起きあがれなくなってしまった。
意識はあるが床に倒れ伏すクッパにゆっくりと近づいていく光景が流れる。
『ちくしょう!止まれよ!止ま───れ?』
不意にスクリーンの端で、自身の左手の小指がピクリと動いたことに気づく。
もしや、と思いマリオは左手を意識して動かすイメージを強めていく。
すると再び、今度は左手の指が全て開閉できた。
しかしすでに自身の体はクッパの目の前におり、その体へと右手を伸ばしていた。
『左だけでもやれるだけやってやる!』
右手がクッパの体へと触れる直前、マリオは左手を操り右手を押さえ込んだ。
マリオが自身の腕を押さえたことにクッパはゆっくりと立ち上がりながら驚く。
「なにが・・・・・・?」
「どうしてとどめを刺さないの!」
笑い声をあげるのを止め、自身の右手を左手で押さえるマリオにクッパは不思議に思いながら距離をおく。
一方でマリオが動きを止めたことに、ピーチ姫は不愉快だと言わんばかりに叫ぶ。
『とどめを刺す?冗談じゃない。従う気なんてないよ』
叫ぶピーチ姫の言葉にマリオは左手を操ることに全神経を注ぎながら答える。
そしてクッパが離れたことを確認し、マリオは左手を操り、自身の顔を思いきり殴った。
『ぐぅっ!』
顔を殴った衝撃によってマリオの体は後方へと倒れる。
自分の拳が当たって顔が痛い。
だがそれ以上に、クッパを攻撃すると心が痛かった。
『クッパ。悪いけど、後のことを任せるよ』
マリオはスクリーンに映るクッパに微笑む。
自身の体が起き上がる前に左手を体に向け、息を吐く。
そして───
『・・・・・・スーパーファイア』
自身の体に炎を放った・・・・・・
読了ありがとうございます。
マリオを燃やす予定はなかったんだけどなぁ・・・・・・
ち、ちがっ!マリオが勝手に!
・ルイージ邸観察日誌
今日も飾りつけのお手伝いです。
レサレサちゃんが私の他にもお手伝いを頼んだ子が着いたみたい。
影に潜って移動できるから私たちみたいに飾れるんだね。
でも、レサレサちゃんはどこでこの子と知り合ったんだろ?
え?
テレサネットワークで世界中のテレサから情報を集められるの?
・・・・・・私、知らないよ?