スーパーマリオ イフストーリー (完結)   作:竜音(ドラオン)

41 / 364
守護竜ワンキル楽しい!

近々デッキ紹介を投稿しますね。



読み終わっても、そのあとも感動を保ち続けられるのは幸運といってもいいんだと思う


・斧乃木余接(偽物語)

そんな話を書きたいです。


第31話

 

 

 クッパとピーチ姫の前でマリオが自身の体に向けて炎を放った。

 突然の事態に現実味を感じられず、2人はマリオの全身に炎が回る光景がスローモーションに思えた。

 

 そして、炎を放った左手が床に落ちる。

 

 

「あ・・・・・・?」

「え・・・・・・?」

 

 

 左手が床に落ちた音で、クッパとピーチ姫の意識はマリオにハッキリと向けられた。

 

 

 

 燃える────誰が?

 

 

 

 燃える────自身の愛するマリオが。

 

 

 

 燃える────なぜ?

 

 

 

 燃える────自らに火を放って。

 

 

 

「マリオぉぉおおおお!!」

「いや、いやいやいや、いやぁぁあああ!!」

 

 

 マリオの体が燃えていると認識し、2人は叫ぶ。

 炎に包まれるマリオのもとへ、痛む体を無理矢理に動かしクッパは駆け寄る。

 炎を消そうと手で叩くが、炎の勢いは一向に収まらない。

 

 

「何をしている!貴様も手伝わぬか!」

「無理よ!その炎はファイアボールなんかとは比べ物にならないほど強いのよ?!」

 

 

 頭を抱えてへたりこむピーチ姫にクッパは叫ぶ。

 しかしピーチ姫は嫌々と首を振りながら怒鳴り返した。

 

 事実、マリオが自身に向けて放った炎、スーパーファイアはファイアボールを(ゆう)に越える火力を持っており、その炎は収まる気配はなかった。

 

 

「それでも・・・・・・。それでも、ワガハイはマリオを助ける!この手が燃えてこの炎が消せるのなら、いくらでもこの手を燃やして見せるのだ!」

「・・・・・・私だって。私だって消したいわよ!でも、兵士たちは動けないし、私1人が水を持ってきても全然足りないのよ!」

 

 

 自身の手が焼かれようとも、クッパはマリオの全身を燃やす炎を消そうと手で叩き続ける。

 その姿を見てピーチ姫は叫ぶ。

 

 事実として、ピーチ城内のキノピオ兵は全てが“悪意”に犯されており、まともに動かすことができないのだ。

 確かに命令をすることはできる。

 だが、命令の内容は簡単なものしかできず、実行中に何かにぶつかるなどが起きると命令がリセットされてしまうのだ。

 

 分かりやすいもので図書室にいたキノピオだろう。

 彼はスーパークラウンを捕まえるように命令を受けていた。

 しかし、マリオが叫んだことによってマリオを認識し、スーパークラウンを捕まえるという命令がリセットされてしまったのだ。

 確かに口調は戻ってはいなかったが、それは命令の名残であり、すぐにもとのものへと戻ってしまう。

 

 

「水・・・・・・。液体!」

 

 

 ピーチ姫の叫びにクッパは何かに気づいたのか、慌てて部屋の中を見渡す。

 そして目的の物を見つけたのか、一目散に日記の置かれていた机へと向かっていった。

 

 

「これがあれば・・・・・・」

 

 

 クッパが手に取ったのは1本のペーパーナイフだった。

 

 

「もしも、うまく炎が消えたら後は任せたぞ」

「何を・・・・・・する気なのよ・・・・・・」

 

 

 燃えるマリオの前に立ち、クッパはペーパーナイフを逆手に構える。

 とつぜん走り出してペーパーナイフを手に戻ってきたクッパの行動にピーチ姫は困惑する。

 

 そしてクッパは、奇しくも先ほどのマリオと同じように微笑んだ。

 

 

「ここに水がないのなら、代わりの液体を出すまで!」

 

 

 そう叫んでクッパは、自身の体にペーパーナイフを振り下ろした。

 

 ペーパーナイフとはいえ勢いをつけて振り下ろせば人の肌を容易く貫く。

 クッパは自身の血液でマリオの炎を消そうと考えたのだろう。

 

 しかしペーパーナイフはクッパの体に当たる直前、何かに阻まれるようにそれ以上進むのを止めた。

 

 

「くっ?!」

 

 

 それ以上ペーパーナイフが進まないことにクッパは焦り、力を込めていく。

 それでもペーパーナイフは微動だにせず、クッパの体に傷をつけることはなかった。

 

 

「何故だ?!これではマリオが!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まったく、起きて早々にこんなピンチは止めて欲しいわ。やっぱり私がいないとダメなのね?」

 

 

 焦るクッパの耳に声が届いた。

 

 

「マリオは燃えてるし、あなたは自殺しようとしてるし・・・・・・。でも安心しなさい?私が起きたからにはもう大丈夫」

 

 

 それは自身の頭の上から聞こえてくる知っている声。

 

 

「このステキでパーフェクトなクラウン!スーパークラウンが助けてあげるわ!」

 

 

 先ほど動かなくなってしまった冠。

 スーパークラウンがふよふとよと浮かんでクッパの目の前に現れたのだった。

 

 

 

 

 




読了ありがとうございます。

前話の前書きの、私がステイナイトしか見ていないという発言で勘違いをさせてしまったようなので、消しておきます。


・ルイージ邸観察日誌

 今日はレサレサちゃんに頼まれてカメックおばばさんのところに行きます。

 あそこのカメックさんたちいつも

「我らはどうていを極めし亀!ゆえに魔術師として最強なり!!」
「「「然り然り然り!!」」」

 って叫んでるから少し苦手なんだよね・・・・・・

 ところでどうていって道のことかな?
 魔術の道を極めてるなんてすごいよね!




 カメックおばばさんにそう言ったらお菓子をくれて、カメックおばばさんがどこかに行っちゃいました。
 お菓子がとても美味しいです。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。