スーパーマリオ イフストーリー (完結) 作:竜音(ドラオン)
10000も越えるのももうすぐかな。
急ぐぞ、読者諸君。
どうやら風が街に物語を運んできちまったようだ。
・ヨシタケ(男子高校生の日常)
・
頬を押さえ、申し訳なさそうにマリオはクッパを見る。
意識を失っていた自分のことを
ただし、心の片隅ではクッパの胸の柔らかさと大きさにドキドキとしている気持ちもあったが。
「あいたたたた・・・・・・」
「せっかく治したのに」
「知らぬ!」
せっかく治療をしたのにまた頬に打撲を作ったマリオにスーパークラウンは呆れて呟く。
そして、クッパはマリオから完全に体を逸らし、そっぽを向いていた。
ちなみに、マリオの位置からは見えないが、スーパークラウンの位置からはクッパの表情が見えており、クッパが顔を赤くしながらも、少しだけ嬉しそうにしているのが分かった。
「それで、今はどんな状況なんだい?」
「きさまは自分に火を放って気絶していたからな・・・・・・」
「そうね。ピーチ姫の中にあった“悪意”の本体は【喰ラウンモード】で食べちゃったから。もう、問題はないわ」
マリオの問いに、スーパークラウンは得意気に答える。
【喰ラウンモード】と言われてもマリオにはさっぱり分からず、首をかしげていた。
「えっと、とりあえずはもう心配事はない感じかな?」
「そうだな」
「ええ!」
よく分からないまま、とりあえずマリオは確認をする。
正直、自信満々なスーパークラウンだけでは不安感はあったが、クッパも頷いているので本当に大丈夫なのだろう。
と、ここでマリオはピーチ姫が倒れていることに気づく。
「ピーチ姫が倒れてるじゃないか。ちゃんとベッドに寝かさないと」
「む・・・・・・!」
「あらあらまあまあ」
ピーチ姫の首と足の下に手を入れて、横抱きにしてマリオはピーチ姫をベッドへと運ぶ。
マリオがピーチ姫を横抱き──いわゆるお姫様抱っこをしたことにクッパはムッとし、わずかに頬を膨らませた。
マリオは気づいていなかったが、その様子を見ていたスーパークラウンは楽しそうにその体を揺らしていた。
「それで、これからどうするんだい?“悪意”を倒し終わったんだろう?」
「そうね。私は“悪意”の本体が誰かから奪っていたこの、でっかい亀みたいな姿を持ち主に帰そうかしら」
「・・・・・・ん?」
ピーチ姫をベッドに寝かせ、マリオはスーパークラウンに尋ねる。
“悪意”を倒し終えたということはスーパークラウンのやることもなくなったということだからだ。
スーパークラウンの言葉に、マリオは思わずクッパを見る。
マリオの視線にクッパは思わず目を逸らした。
「え~っと・・・・・・」
「“それ”・・・・・・、ワガハイなんだが・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・はい?」
頬を掻き、困った表情をマリオは浮かべながらクッパとスーパークラウンを見る。
スーパークラウンはクッパが最初から女性だと思っていたため、固まってしまった。
「え?あれ?クッパの本来の姿?」
「ああ」
「今の姿じゃなくて、あの・・・・・・、たぶん男の姿?」
「・・・・・・ああ」
スーパークラウンの言葉にクッパは答え辛そうに頷く。
“あの”姿は正しく自分本来の姿、それは紛れもない事実。
それでも叶うことならクッパは否定をしたかった。
もとの姿に戻ってしまえばマリオへ抱いたこの感情が叶うこともなくなる。
それがクッパにはとても辛かった。
クッパが頭の中でぐるぐると考えていると、スーパークラウンが近くへと飛んできて小さな声で話しかけてきた。
「ねぇ、あなたはマリオのことが好きなのよね?」
「ああ、好きだ・・・・・・。ワガハイはマリオのことが好きだ」
流れそうになる涙を堪えながらクッパは認める。
自身がマリオを好きだと自覚はしていた。
そして、口にして誰かに宣言することによってその思いはさらに強くなる。
「ワガハイは・・・・・・、マリオが・・・好きなんだ・・・。どうして・・・・・・、こんな・・・・・・」
思いが強くなり、ついにはクッパの目から涙がこぼれた。
言葉に詰まりながら、必死にスーパークラウンへ自身の思いをぶつける。
どうして、マリオを好きになってしまったのか。
どうして、自分は女じゃないのか。
どうして、もとの姿へ戻れてしまうのか。
スーパークラウンはクッパのそんな思いを言葉から感じ取った。
読了ありがとうございます。
ハロウィンの話を書き始めておかないと・・・・・・
・ルイージ邸観察日誌
連日レサレサちゃんのお手伝いだから、今日はルイージを見に行きます。
ついでに、また飛んじゃってるクッキーも持っていこう。
なんで飛んじゃうのかな?
普通に考えて作っても飛んでるし・・・・・・
もしかして、私の才能?
もしもそうなら私ってスゴいのかも!
ハロウィンにぴったりだよね!
*持っていったクッキーはルイージの家の中で飛び回ることになりました。