スーパーマリオ イフストーリー (完結)   作:竜音(ドラオン)

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ONILANDへの入場チケットを手に入れるために炎の巨人を討伐中・・・・・・

エウリュアレ育ってないんよぉ・・・・・・


恋愛は美しくなんかない。
そしてそれ故に、美しい。


・冒頭の一文(キノの旅)

辛いこともあるけど、楽しいものですよね。


第36話

 

 

 泣きじゃくるクッパの背中をカメックおばばは優しくさする。

 クッパ軍規律、その6.クッパ様が幸せになることを全員が願うこと。

 配下たちからそこまで思われていたことが、クッパはとても嬉しかった。

 

 

「グスッ・・・・・・良かったわね、クッパ」

「うむ!」

「おや?そちらのクラウンは?」

 

 

 若干涙ぐんだ声が聞こえてきたことにカメックおばばは不思議に思い、スーパークラウンの存在に気づいた。

 先ほどからクッパの頭の上に乗っていたのだが、本当にクッパのことしか見えていなかったのだろう。

 

 

「こやつはスーパークラウンだ。“悪意”というものを浄化するための存在だな。」

「はぁ・・・・・・、“悪意”ですか?」

 

 

 “悪意”との関わりが一切ないため、カメックおばばはハテナマークを浮かべて首をかしげた。

 まぁ、知らない者からしたら当然の反応だろう。

 

 

「“悪意”が何かは分かりませぬが。クッパしゃま、1度ご帰宅くださいませ。配下たちもクッパしゃまが帰ってこないことを心配しておりますから」

「そう・・・・・・だな。心配をかけ続けるのも悪いから、1度帰ることにしよう」

 

 

 カメックおばばの言葉にクッパは配下たちの姿を思い浮かべる。

 正直に言えば、配下たちに受け入れられるか心配は残っている。

 カメックおばばの言う規律の6もカメックおばばから聞いただけだからだ。

 それでもクッパは勇気を出してクッパ城に帰ることを決めた。

 配下たちが自分のことを受け入れてくれると信じて。

 

 

「それではクッパしゃま。わたくしは先に城に戻って配下たちに報告してきますじゃ」

「頼んだぞ。ああ、ついでにワガハイのクラウンも持っていってくれ。セキュリティを書き換えねば乗れぬのでな」

 

 

 ふわりと箒に乗ってカメックおばばは飛び上がる。

 そして、クッパに頭を下げると入ってきたときと同じように窓から飛び去っていった。

 

 

「あなた、結構慕われてるのね?」

「ガハハハ!まぁ、ワガハイだからな!」

 

 

 先ほどまで泣いていたのは誰だったのか。

 スーパークラウンの言葉にクッパは、いつもの自信あり気な様子に戻っていた。

 クッパが笑っていると、城の中の様子を一通り確認してきたのか、マリオが戻ってきた。

 

 

「ふぅ。どうやら危険なことになっているキノピオはいなかったよ。しいていうなら俺たちが拘束してきたキノピオたちの姿が危険だったかな」

「ああ、パンツ剥き出しで手足を固定されていたからな・・・・・・」

 

 

 マリオの言葉にクッパは、拘束したキノピオたちの姿を思い出す。

 どのキノピオもそれぞれが履いていたズボンで足を拘束されており、着ていた上着で腕を後ろ手に縛られているのだから、確かに危険な姿だろう。

 

 

「なに、ワガハイたちを襲ってきたのだ。気にすることでもあるまい」

「そういうもんかねぇ?」

 

 

 クッパの言葉にマリオは、首をかしげながら部屋の扉を閉める。

 疑問には思いつつも、拘束を解きに行く気はないようだ。

 

 

「・・・・・・うん」

「ぬ?どうしたのだ、ワガハイをジロジロと見て」

 

 

 マリオが自身の顔を見ていることに気づいたクッパは、マリオに尋ねる。

 

 尋ねながらクッパは、目元が赤くなっているのかと確認をした。

 確かに先ほどまで泣いていたから目元は赤くなっているが、それほど目立つものではない。

 

 

「いや、さっきまで泣いていたからさ。今の自信あり気な調子の方がクッパらしくて好きだ、な・・・・・・。ちょ、ま、今のなし!今のなし!!」

「な・・・ななな・・・・・・」

 

 

 クッパの言葉にマリオは、ポロリと本音が漏れてしまったのだろう。

 言葉の途中で自身の言った言葉に気づき、顔を赤くしながら慌てて訂正しようとする。

 

 まっすぐにマリオから好きと言われ、クッパは顔を真っ赤にして混乱していた。

 

 マリオは今なんと言った?

 ワガハイのことが好きだと言ったか?

 

 嬉しさと恥ずかしさの混ざった感情にクッパは目をぐるぐると回して頭から煙を出して倒れてしまった。

 

 

「きゅう・・・・・・」

「ク、クッパァァアア?!」

 

 

 顔を赤くして倒れたクッパをマリオは慌てて抱き寄せる。

 このときにうっかりとクッパの胸を掴んだりはしないようにマリオは気を付けた。

 気絶から起きるときにやらかしている分、マリオは細心の注意を払ってクッパを抱き寄せるのだった。

 

 

「ワ・・・・・・ワガハイも・・・・・・ワガハイも・・・・・・」

 

 

 そして、倒れたクッパはうわ言のように呟き続けるのだった。

 

 

 

 

 




読了ありがとうございます。


・ルイージ邸観察日誌

 今日は照れないようにする訓練です。
 レサレサちゃんにはだいぶ慣れてきたので、影の子に協力してもらいます‼️

 あ、あと、ちょっと前にレサレサちゃんに聞いたんだけど。
 この子、男の子なんだって!
 こんなに可愛いのに不思議。
 とりあえず、可愛い男の子なら少しだけルイージに近いから訓練になるよね?
 この子で大丈夫になったら次はルイージのお兄さんに協力してもらおうかな。




 あ、名前を出さないのはハロウィンパーティーの時に驚かしたいからだって。

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