スーパーマリオ イフストーリー (完結) 作:竜音(ドラオン)
まぁ、気にせず投稿で
物語は滅びぬ。
何度でも甦るさ。
読者の力こそ、筆者の夢だからだ。
・ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ(天空の城ラピュタ)
それでは本編をどうぞ。
・
どこか気まずそうなクッパを横目にマリオは歯を磨く。
寝ている間にどこかを触ってしまったのかとも考えたが、それなら気まずそうにしている理由が分からない。
「なぁ、どうかしたのか?」
「い、いや?何もない・・・ぞ?」
このように話しかけても呆けるばかりで正直に答えてくれないのだ。
仕方なく、マリオは聞くのを諦めて歯磨きを終えるのだった。
「それで、帰るんだったよね。送っていくかい?」
「いや、1人で帰るさ」
朝食を終えてからのお茶を一服しながらマリオは話しかける。
それに対してクッパは、首を横に振って答えた。
マリオの心情からすれば、クッパが自力で本当に帰れるのかが心配であり、可能なら送って行きたい。
しかしクッパからすれば、マリオに世話ばかりかけさせて申し訳ないから1人で帰りたい。
と、このように互いに相手のことを考えたがゆえの答えなのだ。
「なに、ちゃんとした靴もあるのだから歩いて帰れるさ」
「そうかい?うーん・・・・・・。じゃあ、せめて途中までは送らせてくれないかな」
「む・・・・・・、まぁ、途中までならな」
マリオの言葉にクッパは、態度だけは仕方ないといった風に了承した。
といってもマリオが気づかない程度には尻尾が揺れており、口の端も僅かに上がっている。
「あ、荷物はどうする?」
「キノコタウンで貰った物たちか・・・・・・。すまないが置いておいてもらって良いか?」
クッパはマリオが貰ってきた自身の荷物を思いだした。
さすがに今の姿のクッパでは運ぶのは難しい量だったため、クッパはマリオに頼む。
それに自身の乗るクラウンのセキュリティを書き換え終われば、そちらに乗せて運ぶことも可能だ。
まぁ、クッパからしてみれば、荷物は置いておいて自分がまた住めるように、という思惑がないわけでもなかったが。
「ん。まぁ、大丈夫かな」
「助かる」
マリオは悩む素振りを見せずに了承する。
マリオからしても、クッパの物が置いてあることに慣れ始めていたので、そこまで問題はなかったのだ。
「さて、と」
「そろそろ行くかい?」
「ああ、だらだらとしていては帰る気もなくなってしまいそうだからな」
本心を言えば帰らずに暮らし続けたい。
しかし、それを言えばマリオにも配下たちにも迷惑がかかってしまう。
それが分かっているからこそ、クッパはその言葉を口にはしなかった。
「忘れ物があっても届けられるから良いかな?」
「そうだな」
森を歩きながらなんでもない話をする。
この会話も1度帰ればしばらくできないと思うと、クッパの中の寂しさは増した。
城に帰れば、配下たちへの説明、自身を捜索していた配下たちへの給与、捜索中にできた怪我などへの補償などなど、やることが多々あり。
恐らくはすぐにマリオのもとへと戻れないからだ。
そして、2人はクッパの城が見えるところまでたどり着いた。
「マリオ、ここまででよい」
「そっか」
足を止め、クッパはマリオに言う。
言葉は少なく、互いに別れのこの時を寂しく感じていた。
「マリオ、変なことを言ってしまうのだが・・・・・・。いってきます、と言っても良いか?」
「へ?」
クッパの突然の言葉に、マリオは一瞬呆ける。
クッパは自身の城に帰るのでその言葉はおかしいのだが、マリオは自然とその言葉を受け入れることができた。
「ああ、いってらっしゃい」
「うむ!いってくるのだ!」
マリオの言葉に、クッパは嬉しそうに手を振り歩き出す。
その歩みは軽く、尻尾はブンブンと揺れており、鼻歌も聞こえてきそうだった。
読了ありがとうございます。
やっばい、ハロウィンが書き終わる気がしない・・・・・・
・ルイージ邸観察日誌
お家のお掃除も終わったから、また恥ずかしくなくなるように訓練しよう。
レサレサちゃんたちはなんとか平気になったから・・・・・・
キノコタウンに行ってみるとか?
でもなぁ、前に少しだけ行ってみたらものすごく見られたんだよね・・・・・・
恥ずかしくてすぐに逃げちゃったけど。
キノコタウンで普通にいられたら恥ずかしくなくなるかも?
訓練場所の候補にしておこうかな。