スーパーマリオ イフストーリー (完結) 作:竜音(ドラオン)
俺の書く意欲は惰性からじゃない…クッパ姫への熱意から生まれる
・沢田綱吉(家庭教師ヒットマンREBORN!)
最近はブームも鎮静気味で寂しい・・・・・・
・
クッパが帰ってから数日。
マリオは何かが欠けた、物足りない日々を過ごしていた。
気づけば誰もいないのに誰かに話しかけようとしてしまう。
自分1人のはずなのに2人分の料理を準備してしまう。
誰もいないのにソファで寝ようとしてしまう。
クッパのいた時間は短かったはずなのだが、マリオの心の中ではその存在はとても大きなものだった。
「はぁ・・・・・・。ちゃんとしないといけないのは分かってるんだけどなぁ・・・・・・」
何度目になるか分からないが、用意してしまった2人分の朝食を前にマリオは溜め息を吐いた。
クッパが自身に見せた笑顔が、弱々しい泣き顔が、羞恥で赤くなった顔が。
そのどれもがマリオの記憶から消えずに残っていた。
仕方なしに2人分の朝食を食べていると、玄関を叩く音が聞こえてきた。
「誰だろう?開いているよ」
「おはようございます。マリオどの」
玄関を開けて入ってきたのはキノコ王国大臣のキノじいだった。
キノじいの来訪にマリオは不思議そうに首をかしげる。
「いらっしゃい、どうしたんだい?」
「先日の異変の後始末が終わりましたので、城にてパーティーをと思いまして」
マリオの問いにキノじいは小さな封筒を差し出しながら答えた。
封筒には可愛らしい文字で『マリオへ』と書かれている。
どうやら文字を書いたのはピーチ姫のようだ。
「本日の11時頃から開始の予定ですので、早めにお越しくださいませ」
「うん。分かった」
そう言ってキノじいは礼をして帰っていった。
食べ終わった食器を片付け、マリオは封筒を手に取る。
「後始末が終わったとは言ってたけど・・・・・・」
頭に浮かぶのは黒いドレスを身に纏っていたピーチ姫の姿。
“悪意”に犯されていたとはいえ、けっこう暴れていたような気がするのだが。
そのときの記憶がどうなっているのかがマリオは気になった。
「スーパークラウンはその辺りを教えてくれなかったからな」
クッパに何かを言って放り投げられて空に消えたスーパークラウン。
そのまま戻ってこずに世界を見に行ってしまったのだろう。
ちゃんと話を聞いておくべきだったとマリオは少しだけ後悔した。
「と、中を確認しよう」
気の抜けるスーパークラウンとの別れにちょっと気が抜けてしまったが、手元の封筒を思いだして封を開ける。
封筒の中からは1枚のカードと折り畳まれた手紙が入っていた。
『マリオへ。先日はとても迷惑をかけてしまいました。謝罪と感謝をしたいので城まで来てくれますか?その後はパーティーもするので一緒に入れてあるカードを持ってきてください。ピーチより』
手紙を読む限り、どうやら“悪意”に犯されていたときの記憶も残っているようで、気にしていることがうかがえる。
そして同封されていたカードには王冠をかぶったピンクのキノコのイラストが描かれていた。
「パーティーは11時頃からって言ってたし、もう出発しておこうかな」
そう言ってマリオはカードをポケットにしまい、帽子をかぶって家を出た。
読了ありがとうございます。
・ルイージ邸観察日誌
恥ずかしくなくなる訓練にちょうどいい場所ないかな?
キノコタウンだと人が多すぎるし・・・・・・
少し外れの方の町に行ってみるとか?
でも、私はそんな町知らないしなぁ・・・
あ、カメックおばばさんなら何か知ってるかも?
カメックさんたちが最近はヨーグルトを投げてくるからあまり会いたくないなぁ。