スーパーマリオ イフストーリー (完結) 作:竜音(ドラオン)
普通に更新もします。
しんのすけ!
感想が大切なんじゃない!
読んだ人が楽しんでくれることが大切なんだ!
・野原ひろし(クレヨンしんちゃん)
ひろしは情けないけどカッコいい父親だと思います。
・
ピーチ城のパーティー会場にて、クッパとピーチ姫はマリオの手を掴んで引っ張り合っていた。
クッパの姿が変わっていることもあって、引っ張る力は互角。
会場にいる誰もがその様子を固唾を飲んで見守っていた。
「あなたは今まで私を拐っていたじゃない!マリオを連れていくなんておかしいわ!」
「前は前、今は今なのだ!」
「ちょ、まって、ホントに痛い!」
間にいるマリオの声など聞こえていないかのようにクッパとピーチ姫は言い合う。
それにともなってマリオを掴む手の力も増していく。
「なんでポッと出のあなたにマリオを取られなくちゃいけないのよ!」
「ふん、自分の気持ちを正直に伝えられない者にはマリオはもったいないのだ!」
「ねぇ、聞いて?!って腕が捻れるようにいだだだぁぁあああ?!」
騒ぐ3人を他所にキノピオたちはお茶を飲み始める。
その際に窓を直し終えたカメックおばばにもお茶を渡していた。
そしてキノじいとカメックおばばは揃って3人を微笑ましそうに眺める。
「だいたいズルいのはどっちよ!マリオの家で同棲していたんでしょ!言いなさい、どこで寝てたの!」
「ワガハイはマリオにちゃんと許可をもらったのだ!だから、ズルくない!それと寝ていたところはマリオの布団なのだ!」
「あだだだだだだ!!2人とも爪をたてないで?!」
言い合いはヒートアップしていき、それにともなってマリオの腕に爪が刺さっていく。
そしてクッパがマリオの布団で寝ていたと聞いたピーチ姫は目に涙を溜める。
「ズルい、ズルいズルいズルい!私もマリオの布団で寝る!」
「のぁ?!な、泣くのは卑怯ではないか?!」
「・・・・・・・・・・・・」
泣き出したピーチ姫にクッパは慌て、マリオは痛みでぐったりとしていた。
ぐったりとしつつ、マリオは思った。
これ、一緒に寝たって言ったらどうなるんだ・・・・・・
「マリオはいつも私を助けてくれるの!だからあなたのものになんてならないの!」
「ふーんだ!ワガハイだって今までに何度もマリオと戦ってきたのだ!ワガハイとマリオはお互いに相手のことがよくわかるのだ!」
「ぐぁぁぁあああ?!まだ痛みに上がぁぁああ?!」
だんだんとマリオが気の毒に思えてきたのか、何人かのキノピオたちが話し合いを始める。
「さすがに助けた方が・・・・・・」
「でも、どうやって?」
「手を離すつもりはなさそうだよね・・・・・・」
クッパとピーチ姫、どちらもマリオの手を強く掴んでおり、そう簡単に離すつもりがないことがうかがえる。
「マリオは肉体がスゴいのよ!横抱きにされたらその逞しさに惚れ惚れしちゃうのよ!」
「それはわかる!だが、何よりも諦めないその心こそが素晴らしいのではないか!」
「それもわかるわ!」
いつの間にかクッパとピーチ姫の言い合いは雰囲気を変え、違う内容へと変化していた。
すでにマリオの体に力はなく、クッパとピーチ姫の2人が手を離せば床に崩れ落ちるだろう。
「「・・・・・・・・・」」
やがてクッパとピーチ姫は黙って睨み合う。
先に目を逸らした方が負け、そんな雰囲気すら感じられた。
睨み合って10秒か、はたまた10分か。
マリオをどうにか救出しようと考えていたキノピオたちも、2人の様子に動けずにいた。
「クッパ・・・・・・」
「ピーチ姫・・・・・・」
2人はゆっくりと力を抜いていき、マリオを解放する。
そしてお互いの顔をジッと睨み合う。
解放されたマリオはキノピオたちによって回収され、カメックおばばによって腕の治療を施されていた。
「「絶対にあなた(ピーチ姫)には負けないわ(のだ)!」」
バチバチと火花を散らしながら2人は相手に宣言した。
読了ありがとうございます。
今日のルイージ邸観察日誌は『番外編 ハロウィン sideL』の後書きにあります。
お手数ですがそちらをご覧下さい。