スーパーマリオ イフストーリー (完結) 作:竜音(ドラオン)
書けなきゃ死ぬ
書けば生きる
書かなければ勝てない
・エレン・イェーガー
・
火花を散らしながら話しているクッパとピーチ姫。
そんな2人を見ながらマリオは疲れた様子で飲み物を飲んでいた。
「腕が千切れるんじゃないかと思ったよ・・・・・・」
「ふぇっふぇっふぇっ、そうなったらクッパしゃまに頼まれてわたくしが治すじゃろ」
「いえいえ、城に勤めるドクターキノピオが治療を施してくれますよ」
痛そうに腕を軽く動かすマリオに、カメックおばばとキノじいは笑いながら答える。
不意にカメックおばばとキノじいは笑うのを止めて、真顔でマリオを見る。
いきなりの豹変にマリオは驚き後ずさった。
「もしも、クッパしゃまを泣かせたりしたら・・・・・・」
「もしも、姫様を泣かせたりしたら・・・・・・」
「「分かっておりますな?」」
2人から発せられるプレッシャーにマリオは冷や汗を流しながら頷く。
今のこの2人には絶対に敵わない。
そう思わせるほどの恐ろしさをマリオは感じた。
「まぁ、泣かせなければ良いだけじゃ」
「ええ、ええ。簡単なことですぞ」
「は、はい・・・・・・」
先ほどまでの真顔はなんだったのかと聞きたくなるほどにカメックおばばとキノじいの表情が変化する。
2人の変化にマリオは軽く怯えながら返事をした。
「マリオも大変なのね」
「まぁね。なんだかんだ言ってもただの配管工だ、か・・・・・・ら?!」
背後からかけられた言葉にマリオは軽く頷いて答える。
答えながら振り返り、声をかけてきた人物にマリオは驚く。
なぜならそこにいたのは、数日前にクッパによって空の彼方へと放り投げられたはずのスーパークラウンだったからだ。
「はあい、マリオ。少しぶりね」
「スーパークラウン!いままでどこに行ってたんだい?」
スーパークラウンは軽く上下に揺れながらマリオに話しかける。
スーパークラウンがいきなり現れたことに驚きはしたが、マリオは再開を喜ぶ。
とはいっても数日ぶり程度なのでそこまで大きく喜んでいるわけではないが。
「え~っと、その、ね?」
「どうかしたのかい?」
どこか歯切れの悪いスーパークラウンに、マリオは不思議に思い尋ねる。
マリオの問いにスーパークラウンは不安そうに小刻みに揺れていた。
「怒るかもなぁ、ってことなんだけど・・・・・・」
「聞いてからじゃないと判断はできないかな」
スーパークラウンはおずおずとマリオに尋ねる。
どうやらなにかしらをやらかして、マリオに何かを伝えたいらしい。
「そうよね・・・・・・。えっと、実は【喰ラウンモード】で浄化した“悪意”のことなんだけど・・・・・・」
「なにかあったのか?!」
スーパークラウンの口から“悪意”の言葉が出た瞬間、マリオは思わず身構えた。
解決したと思っていた事柄に何かあったと聞けば当然の反応だろうが。
「いえ、別に何もないわ。ただ、その・・・・・・、“悪意”がピーチ姫のもともと持っていた強い“愛”の影響を受けて変異しちゃって・・・・・・」
「変異だって・・・・・・?」
身構えるマリオに、スーパークラウンは落ち着かせようと言葉を続ける。
「ええ、“愛”の影響を受けて変異した“悪意”。“病愛”になってしまったの」
「病あ、い?!」
スーパークラウンの言葉をマリオが繰り返していると、不意に背後から腕が伸びてきてマリオの腕に絡みついた。
いきなり腕をとられたことにマリオは驚き、慌てて腕を掴んだ主を見る。
「黒い・・・・・・ピーチ姫・・・・・・?」
そこにいたのは黒いドレスに身を包んだ短髪の、ピーチ姫によく似た女性だった。
読了ありがとうございます。
・ルイージ邸観察日誌
今日はおばあちゃんのところで訓練です。
おばあちゃんに、カメックさんたちに会わない道を教えてもらったので、そこを通っておばあちゃんのところまで向かいます。
最初はゆっくりと慣れていくために、おばあちゃんを含めた何人かでお話をしながら訓練していくんだって。
それなら昨日のことをおばあちゃんに教えてあげないと!
驚いてくれるかな?