スーパーマリオ イフストーリー (完結)   作:竜音(ドラオン)

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暴力系ヒロインって人気あるんでしょうかね?

正直、自分はあまり・・・・・・


書けるか書けないかじゃねえよ。
作者なら、書くか書かねぇかのどっちかしかねぇだろうが。


・茂野吾郎(MAJOR)

書き続けることが作者の進む道、ですかね。


第54話

 

 

 痛みで叫ぶマリオ、落ち込みぶつぶつと呟くピーチ姫、拘束されて転がされている女性。

 

 改めて現状を見てみると、かなり混沌とした空間が出来上がっていた。

 

 どうしてこうなったのか・・・・・・

 

 頭を抱えながらクッパはため息を吐く。

 

 マリオは・・・・・・まぁ、自分たちがそうなるように命じたから仕方がない。

 女性に関しても自分たちが拘束をした。

 ピーチ姫は・・・・・・

 

 

「・・・・・・ワガハイにはどうにもできぬな」

「デリケートなことだものね」

 

 

  はなしかける。

  うたう。

 ▶️そっとしておこう。

 

 ひとまずピーチ姫に関しては落ち着くまでそっとしておくしかないだろう。

 むしろ自分が話しかければ悪化する可能性すらある。

 

 そう考えてクッパは3人から離れてテーブルに置かれている料理に手をつけ始めた。

 すでにキノじいやカメックおばば、キノピオたちも食事をしており、3人の状態に関して触れようと思っている者はいなかった。

 

 

「・・・・・・マリオを放置してて良いの?」

「ふん。デレデレとしていた奴など知らぬ」

 

 

 スーパークラウンの言葉にクッパは料理を口に運びながら答える。

 その食べ方は綺麗なもので、とてもクッパが食べているとは思えないものだった。

 

 

「でも・・・・・・、拷問を受けた相手の心に残るのは恐怖や苦手意識だけだと思うのだけど・・・・・・」

「・・・・・・あ?」

 

 

 スーパークラウンの言葉にクッパは、ビシリッと体の動きを止める。

 

 まてまてまて、よく思い出せ?

 配下がたまに読んでいた漫画でこんな展開があったはずだ。

 ヒロインが何人もいて誰か1人と仲良くしていると他のヒロインが襲いかかってくるやつだ。

 あれを借りて読んでみて自分はどんな感想を抱いていた?

 

 ハーレムじゃないか、羨ましい────違う。

 

 そもそもとしてあのときの自分はピーチ姫だけを好きだったのだからハーレムに憧れる要素はない。

 

 ピーチ姫に対してこんな展開が起きれば────違・・・・・・わないけど違う。

 

 そんな風に思った展開もあったが、今の思い出そうとしていることとは関係ない。

 

 配下から借りた漫画を読んだ感想をクッパはどんどんと思い出していく。

 なにか大切なことを思い出せそうな、そんな気がしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 暴力を振るわれては好意もなにもなぁ────・・・・・・これだ。

 

 そうだ。

 自分は確かにこう感じたはずだ。

 

 ハーレムな展開だとか、ラッキースケベだとかは別になんとも・・・・・・うん、なんとも思わなかったが。

 暴力系ヒロインに関してはかなり否定的に感じていた。

 

 だが、今の自分はどうだ?

 マリオが女性と密着して、それにイライラして石抱き責めにあわせている。

 自分が否定していた暴力系ヒロインとほとんど同じ行動をしていないか?

 

 

「マリオ・・・・・・!」

 

 

 スゥッとクッパの顔から血の気が引く。

 怒りに任せて自分は何てことをしてしまったのか。

 クッパは慌てて食べかけていた料理をテーブルの上に置くと、マリオのもとへと駆け寄った。

 

 

「ぐぁぁぁああああ?!」

「マリオ!」

 

 

 クッパはマリオを拘束している魔法を解除し、素早く救出する。

 

 かなりの痛みだったのだろう。

 マリオの足にはくっきりと赤い跡が残っていた。

 

 そんなマリオの痛ましい姿を見てクッパは思わず涙を流す。

 

 

「ご、ごべんなざいぃぃ・・・・・・!!」

「く、クッパ?」

 

 

 涙を流して抱きついてくるクッパにマリオは驚き、一瞬だけ残留していた足の痛みを忘れる。

 クッパが泣き出して謝罪をしたことに、カメックおばばは少しだけ不思議そうに見ていたが、理由を察したのか何も言わずにキノじいとの会話に戻った。

 

 

「わ、わが、ワガハイ・・・は・・・、ぎ、ぎざまに・・・ひど、酷いことをぉぉ・・・・・・」

「クッパ・・・・・・」

 

 

 涙やはなみずでぐちゃぐちゃになった顔でクッパはマリオにしがみつく。

 クッパが後悔をしていることに気づいたマリオはクッパを落ち着かせようと優しく頭を撫でた。

 

 

「あやまる!あやまる゛がら!ぎらいに゛ならない゛でぇぇええええ!」

 

 

 まるで幼い子供のようにクッパは泣く。

 普段の自信あり気な姿からは想像できないほどに泣く。

 

 そんなクッパの姿に、ピーチ姫も自身の行動を理解したのか辛そうな表情を浮かべていた。

 

 

 

 

 

 

 

 




読了ありがとうございます。

主人公に暴力を振るうヒロインは動かしやすいけど、正直あまり・・・・・・

ニセコイは好きでしたけどね。


・ルイージ邸観察日誌

 玉子焼きで失敗しちゃったし、もうちょっと簡単なものからやっていった方が良いかな?

 といっても簡単な料理って何があるかな?

 玉子焼きの他に・・・・・・しょうが焼き、とか?

 しょうが焼きならタレを一緒に焼くだけだし。
 なんとかできるかも?

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