スーパーマリオ イフストーリー (完結) 作:竜音(ドラオン)
そうやって、そうやって
なんて、ドラマ風に。
最初から自分が書けるものだけ書いていたら何も成長はしない。
・寿竜次郎(ぐらんぶる)
苦手なシチュエーションでも書いて成長に繋げていきたいです。
・
頭にシーツをかぶったクッパはチラチラとマリオを見て、頬に手を当てていやんいやんと体をくねらせる。
その表情はとても幸せそうで、クッパの周囲にハートマークが飛んでいるようにも見えた。
「えっと・・・・・・」
「っと、すまぬ・・・・・・。その・・・・・・、ゲームの続きをする、か・・・・・・?」
体をくねらせるクッパにマリオがおずおずと声をかける。
マリオの言葉にクッパは短く謝り、チラリとゲーム機を見て尋ねた。
マリオ自身も次のゲームを用意してはいたので、クッパの提案を断る理由もなかった。
まぁ、
「じゃあ・・・・・・、やろうか・・・・・・?」
「う、うむ・・・・・・」
ゲーム機の電源を入れ、マリオはコントローラーをクッパに差し出す。
マリオの差し出したコントローラーをクッパはおそるおそる受け取った。
そして、2人は並んでゲームを始める。
「あ、そ、そこにアイテム・・・・・・」
「あ、ああ。忘れるところだった・・・・・・」
プレイしているゲームはマイティブラザーズというゲームで、プレイヤーはオレンジと青の2人のキャラクターを選んで操作し、ステージを協力してクリアしていくというものだ。
ちなみに続編で、マイティブラザーズX、マイティブラザーズXXもある。
以前であればお互いに軽く妨害なんかもしながら笑いあってプレイをしていたのだが、今の2人にはそんな余裕はない。
どちらも普段ではしないようなミスをしたり、重要なアイテムを取り忘れそうになったりしていた。
理由は言わずもがな、先ほどのキスである。
それによってお互いが相手のことを意識してしまい、緊張から普段のプレイができずにいるのだ。
なお、マリオのミスはクッパとのキスによる動揺と隣にクッパがいるからなのだが、クッパのミスの理由には少しだけ違うものが加えられる。
「ッ!!」
「ん?また、コントローラーを落としたのかい・・・・・・?」
カシャン、という音が耳に届き、マリオは照れながらクッパの方を見る。
それはゲームを再開してからすでに両手でも数えきれないくらいの回数は聞いたであろう音。
マリオの言葉にクッパは、恥ずかしそうに顔を逸らしてコントローラーを拾った。
と、このようにクッパのミスは大半がコントローラーを落とすことによって発生している。
なぜ、コントローラーを落としてしまっているのか?
その理由はとてもシンプルなもので、隣にいるマリオのことを掴もうとする手を反対の手で咄嗟に捕まえているからである。
手を捕まえてからすぐにもとの位置に戻しているため、マリオはクッパがなぜコントローラーを落としているのかには気づいていない。
それどころか、クッパも同じように緊張しているのかもなぁ、なんていう安心感を抱いているのだ。
「あ・・・・・・」
「う・・・・・・」
そんなにギミックもない簡単なステージに入り、マリオはチラリとクッパを見る。
すると、ちょうどクッパもマリオを見ていたようで、2人の目と目がパッチリと合った。
目と目が合っていたのは5秒か、10秒か・・・・・・
2人は時間が止まったかのような感覚を感じていた。
そして見つめあっているということを理解した瞬間、2人は顔から湯気が出ているのではないかと思えるほどに顔を赤くして下を向いてしまう。
画面からゲームオーバーの音声が聞こえてきてビクッと肩を震わせ、お互いの肩がぶつかって固まってしまうのが10秒後のことである。
読了ありがとうございます。
お気に入りが減るのも評価のうちですよね。
・ルイージ邸観察日誌
今日は作ったパウンドケーキを持ってルイージの家にお茶に行こうかな。
えっと、パウンドケーキはこのかごに入れて・・・・・・
そうだ、さいきん好きになったこの紅茶も持っていこうかな。
これで準備は万全!
いってきまーす。
え、その子だれ?