スーパーマリオ イフストーリー (完結) 作:竜音(ドラオン)
大変です!
読者さんがクッパ姫でキュン死してます。
・チノ(ご注文はうさぎですか?)
・
夜も
すでにワインは半分を切っており、この時間がもうすぐ終わってしまうことを示している。
その事実にクッパは少しだけ寂しさを感じていた。
「クッパ城はとんでいるから景色がいいよな」
「そうだな。雲の上に出ることもできるからな」
窓の外の景色を眺めながらマリオはワインを口に運ぶ。
ほどよい甘さが口に広がり、窓の外の景色と相まってとても素晴らしく感じられた。
マリオの言葉にクッパは自慢気に頷く。
この光景を自分は毎日見ているのだと、少しばかりの優越感がクッパの中にはあった。
「・・・・・・きさまと毎日この景色を見ても良いのだがな」
「ん?何か言ったかい?」
横目でマリオの横顔を見ながらクッパは小さく呟く。
クッパの呟きが小さかったためにマリオの耳にはハッキリとは届かなかったが、クッパが何かを呟いたことは分かったのかマリオは尋ねた。
そんなマリオの問いにクッパは軽く首を横に振ることで応える。
「なに、なんでもないことだ」
「そうか?」
クッパの言葉にマリオは首をかしげるも、クッパが言うのならそうなのだろうと納得し窓の外を見る。
窓の外には綺麗な月が輝いており、1枚の絵画のようにも見えた。
「・・・・・・本当に、月が綺麗だな」
「ッ──!!」
外を見ながら呟いたマリオの言葉にクッパの心臓がドキリと強く鳴る。
マリオは何の気なしに呟いた言葉なのだろうが、クッパは最近読んだ1冊の本から違う意味を想像してしまった。
マリオにその意図はないのだろう。
それでも、クッパはなるべく自然にこの言葉を返す。
「そうだな。・・・・・・死んでも良いと思えるくらいにな」
「大袈裟だな。でも、そうかもな」
瓶に残った最後のワインを2人で分け、静かに飲む。
マリオの顔はほんのりと赤く、酔っていることがうかがえた。
クッパの顔も赤く染まっているが、それはワインが理由なのか、それとも別の理由なのか・・・・・・
「さて、ワガハイもけっこう酔ってしまったし今夜はお開きにしよう」
「あ、ああ・・・・・・」
空になった瓶を軽く振り、クッパはマリオに微笑む。
ほんのりと赤く染まった顔で微笑まれ、マリオは思わずドキリとしてクッパに見惚れてしまった。
そんなマリオに気づかずにクッパは瓶とグラスを回収していった。
「馴れぬ環境で寝づらいかもしれぬが、おやすみなのだ」
「うん、おやすみ」
そう言ってクッパは部屋から出ていった。
クッパに見惚れて心臓が高鳴っていたマリオはクッパが部屋から出ていくのを確認すると、用意されていたベッドに倒れ込む。
「・・・・・・綺麗、だったな」
目に焼き付いて忘れることができないのは先ほどのクッパの微笑み。
赤く染まった頬で微笑むその表情はとても綺麗で、マリオの心に強く刻み込まれるのだった。
読了ありがとうございます。
・ルイージ邸観察日誌
お茶を飲みながらキャシーさんに相談していくと、キャシーさんが頭を撫でてくれました。
「そっか、ライバルが出て来て自信がなくなっちゃったんだね。大丈夫、あなたはとても素敵な女の子よ。自信をもって?」
でも、私とデイジーで取り合ってたらルイージに迷惑が・・・・・・
「なに言ってるの!男は女に迷惑をかけられる生き物なの!女は気にせずガンガン行くのよ!それに、あなたはとても優しいの。だから、ルイージに本当に迷惑がかかることはやらないはずよ」
そうなの・・・・・・かな?
私も積極的にルイージに会いに行っても良いのかな?
「ええ!もしもルイージが文句を言ってきたら私に言いなさい?自慢のフライパン捌きでひっ叩いてあげるから!」
そ、それは可愛そうだから止めてあげて?!