スーパーマリオ イフストーリー (完結) 作:竜音(ドラオン)
小さなクッパ姫の積み重ねが私の作品を大きくしていく
・七海健人(呪術回戦)
・
クッパに頬にキスをされ、ぼんやりとしていたマリオだが、どうにか頭を働かせてパジャマから着替える。
それでも着替えた際に1回だけ服の前後を間違えてしまった辺り、完全には復帰していないようだ。
着替え終わったマリオは部屋から出て隣のクッパの部屋の前へと移動する。
クッパの部屋の扉をノックするのかと思いきや、マリオはなかなか扉をノックしない。
どうやら、先ほどの頬へのキスから昨日のキスを連想してしまい、恥ずかしくなっているようだ。
「ああ・・・・・・うう・・・・・・」
扉を叩こうと手を上げては顔を赤くしながら呻いて手を下ろす。
その動作をマリオは何度も繰り返していた。
何度目かの手を上げたとき、不意にクッパの部屋の扉が開く。
そして、部屋の中からパジャマから着替えたクッパが現れた。
「む、着替え終わったから呼びにいこうかと思っていたのだが・・・・・・」
「あ、ああ・・・・・・。俺もさっき着替え終わったんだ」
クッパの言葉にマリオは恥ずかしさを隠しつつなるべく普通に答える。
といってもマリオの顔はほんのりと赤く、恥ずかしがっていることがクッパには手に取るように分かった。
なお、恥ずかしさでクッパの顔を直視できていないマリオは気づいていなかったが、クッパの耳も赤くなっていた。
実はクッパも下着姿を見られたことを恥ずかしく思っており、その恥ずかしさを誤魔化す意味でもマリオの頬にキスをしたのだ。
その
「では、朝食にするとしよう。昨日の晩御飯はワガハイの部屋で食べたが、食堂の方も案内しておくのだ」
「案内、といっても俺はこの城の構造は知り尽くしているんだけどね」
「そういえばそうだったな」
食堂の方へと歩き出しながらクッパは言う。
クッパの言葉にマリオは苦笑しながら答えた。
マリオはクッパ城の構造をトイレの位置まで知り尽くしている。
それは当然ながら食堂の位置も把握しているということ。
そんなマリオの言葉に、クッパは快活と笑った。
不意に慌てた様子でノコノコが走ってくる。
普通ではなさそうな様子にマリオとクッパは少しだけ警戒心を高めた。
「ほ、報告します!侵入者が城に入り込みました!」
「なに?」
「侵入者だって?」
ノコノコの報告に2人は少しだけ不思議そうに聞き返す。
それもそのはず、今までクッパ城に侵入してきたのはピーチ姫を助けに来たマリオただ1人だけ。
そのマリオがここにいるのに侵入者がいるというかなり珍しい事態だからだ。
「侵入者の特徴は?」
「は、はい。ええと・・・・・・」
クッパの問いにノコノコは返事をし、慌て気味に記憶を辿る。
思い出すのは侵入者の姿。
「ええと、侵入者はクッパ様と似たような黒いドレスで、短髪のピーチ姫にそっくりな女性でした!」
「・・・・・・マジか」
ノコノコの言葉にマリオは思わず目元を押さえて天を
その隣ではクッパも小さくため息を吐いていた。
「あー・・・・・・、そいつに関しては迎撃などをしないで良いのだ・・・・・・」
「とりあえず君たちに害はないはずだから・・・・・・」
クッパとマリオの言葉にノコノコは不思議そうに首をかしげるが、頷いて走って戻っていった。
戻っていくノコノコを見送りながら、2人は短くため息を吐く。
「・・・・・・どうやってきさまがここにいると分かったのだと思う?」
「・・・・・・匂い、とか?」
2人が思い浮かべているのは1人の女性。
マリオのことを愛し、マリオ以外のものにたいしてはほぼほぼ興味を持たない女性。
「はぁ・・・・・・」
「あまり、暴れないと良いけど・・・・・・」
小さくため息を吐き、クッパはノコノコの戻っていった廊下を見る。
そんなクッパの姿を横目に、マリオもため息を吐きつつ侵入者の女性のことを考えるのだった。
読了ありがとうございます。
・ルイージ邸観察日誌
玄関に顔をぶつけたせいで顔を押さえていると、中からルイージが出てきました。
ものすごく痛かったけど結果オーライ?
家の中に入るとデイジーがジッとこちらを見てきました。
何をしに来たのって?
今日は2人とお話をしようと思って来たの。
驚くかもしれないけど、私はあなたのことをちゃんと知りたいんだ。
だから、色々とお話しましょうね?