スーパーマリオ イフストーリー (完結) 作:竜音(ドラオン)
書くことを諦めたら終わり
作品を作ることはできないって
・比屋定真帆(Steins;Gate)
・
廊下の向こう、ノコノコが走っていった先から何かが壊れる音や悲鳴のようなものが聞こえてくる。
どうやらクッパの出した指示がまだ伝わっていないらしい。
それに紛れるようにマリオの名前を叫んでいる声も
「・・・・・・被害がかなり出そうだから呼んでやってくれぬか?」
「そう、だな・・・・・・」
クッパの言葉にマリオはガックリと肩を落とす。
自分のことを思って行動しているのは分かるのだが、もう少し落ち着くことはできないのだろうか・・・・・・
いや、彼女の性格的にそれは無理なんだろうな。
ぼんやりと考えたことをマリオは自分で否定する。
マリオのその考えは正解で、彼女はどうあっても変わることはないだろう。
もしも変わるとすればそれはマリオに言われたことぐらいなはずだ。
頭を軽く振り、マリオは廊下の奥へと顔を向ける。
「すぅ・・・・・・ナハトーー!!」
息を短く吸い、マリオは侵入者の女性──ナハトの名を呼ぶ。
すると先ほどまで聞こえてきていた何かを壊すような音がピタリと止まる。
先ほどまでの喧騒が嘘だったかのように静かな時が過ぎる。
しかし、それも僅かな時間のこと。
静かになったと思った次の瞬間、廊下の向こうからドドドドと何かが連続で床を叩くような音が響いてくる。
音が近づいてくるにつれて、その音が走ってくる足音だということにマリオとクッパは気づく。
「・・・・・・なんか、ヤバくね?」
「完全に全力疾走のようだな・・・・・・」
そこそこ遠くにいるはずなのに聞こえてくる走る足音。
そして時おり聞こえてくる
「・・・・・・リーー・・・・・」
「近づいてきたな・・・・・・」
徐々に近づいてくる足音に合わせて、おそらくマリオの名前を呼んでいるであろう声も聞こえてきた。
ため息を吐きつつ、マリオはいつナハトが来てもいいように構える。
「マーーリーーオーー!!」
「うぶぅっ?!」
ナハトの姿が見えた。
そう思った次の瞬間、ナハトの姿が消え、マリオの悲鳴のような呻き声が聞こえた。
それと同時にギキィィイイイッと自動車が急ブレーキをかけたかのような音も聞こえてくる。
ナハトが消えたことと音に驚き、クッパは周囲をキョロキョロと見回す。
そして、ついさっきまでマリオがいた場所の床に黒い2本の線が描かれていることに気づいた。
2本の線はまっすぐに伸びており、気になったクッパは線の繋がる先へと視線を向け、固まる。
「マリオ、マリオマリオマリオマリオマリオマリオマリオマリオマリオマリオマリオマリオマリオマリオマリオマリオマリオマリオマリオマリオマリオマリオマリオマリオ・・・・・・」
「むぐぅううう?!?!」
2本の線の伸びた先、そこにはマリオを胸に抱き締めて名前を呼び続けるナハトの姿があった。
ナハトに抱き締められているマリオは、胸によって呼吸ができないのかジタバタともがいている。
2本の線はナハトの両足の下にまで繋がっているらしく、どうやらナハトが急ブレーキをかけたことによって生じたもののようだ。
「車でもないのにブレーキ跡を残すか・・・・・・」
ナハトのメチャクチャさにクッパは呆れつつ、ナハトに近づいていった。
読了ありがとうございます。
久々のナハトの病み要素ですね。
・ルイージ邸観察日誌
へぇ、宇宙人に拐われたのをマリオに助けてもらったことが2人と出会う切っ掛けだったんだ。
宇宙人に拐われるだなんてすごいね。
宇宙でも通用するほど綺麗ってことなんだもん!
あれ?
なんでそっぽ向いちゃうの?
ルイージ、私なにか変なこと言っちゃった?
笑ってないで教えてよー!